京都みなみ会館でルシール・アザリロビック監督待望の新作『エヴォリューション』と併映で『ネクター』を観る。
『エヴォリューション』(2015年/フランス/81min)
併映『ネクター』(2014年/フランス/18min)
っていうか、『ネクター』の併映を知らなかったので、18分で終わり一瞬短っ?!って思ったら違ったのね。『ネクター』は短編なのでシンプルで分かりやすい話だった。『エヴォリューション』への期待が高まる。
(少しネタバレするかもなので、興味ある人は読まないで!)
前作『エコール』が少女の精神世界を描いていたが、今回は少年の世界。『エコール』は、特に説明はなく物語が進んで行き最後に何を表現してたかに気付いた時に、うわ!そういうことか!と衝撃を受けたが。今作は少年なんだけど、男子が妊娠するような表現がちょっとブレてるという気もしたが、そっか少年ということでなく、人間じゃない生物、ハナからヒトデの生態を表現してるものとして観ると間違ってはないのか。単純に少年の世界なら、『エコール』と同じことになるしこれはこれで成立してるのか。男性が描く少年と、女性監督が描く少年だから表現方法が違うのかな?観る人の性別によっても感じ方が違うのかもしれないし。ヒトデの生態を知ってる人は少ないだろうし、分かりやすさ(もちろん分かりやすければ良いと言うものではない。テーマの明確さね。)では『エコール』だけど、これはこれで悪くはない。
映像(構図もロケ地も色調も)はやっぱズバ抜けてるし世界観的にも好きだな。ソフト化されたら買うだろうし。
・『エヴォリューション』公式サイト
・『エヴォリューション』Trailer
・『ネクター』公式サイト
・『ネクター』Trailer