『アンチクライスト』

テアトル梅田で、ラース・フォン・トリアー監督『アンチクライスト』を観る。行ってから気付いたけど火曜のメンズデーで1,000円やった。
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『アンチクライスト』(2009年/デンマーク・ドイツ・フランス他/104min)


シャルロット・ゲンズブール
がえらいことになってましたね。
映像もカッチョ良かったし、冒頭を始めたまに出てくるスロー再生(ハイスピードカメラ)の演出も凄いイイね。過激なシーンもありつつボカシも入っちゃってるんだけど、中々”痛いッ!!”シーンもあったね。話は凄くシンプルで登場人物も凄い少ない(と思ったら多かったり)し、アッという間に観終わった。ヤン・シュヴァンクマイエルとか好きな人は好きやと思う。とにかく映像が良かった。

・『アンチクライスト』
・『アンチクライスト』Trailer

『なくもんか』

テレビでやってて録画してた、水田伸生監督『なくもんか』を観る。
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『なくもんか』(2009年/日本/134min)


阿部サダヲさんの演技・キャラは流石の一言ですね。後半はなんか尻すぼみな感じだったかな。ゴールデンのテレビだからカットされまくってたし、最後ブッた切った感じで余韻もへったくれもないね。この竹内結子さんはキレイだね。

・『なくもんか』
・『なくもんか』予告篇

『堀川中立売』

その後、京都シネマのスタンプが全部溜まった(1本タダになる)のと、
柴田剛監督『堀川中立売』が最終日だったので、観に行く。
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『堀川中立売』(2009年/日本/124min)


チケット売り場にて”寺田”めぐみさんに遭遇!!そしてなんと、行ってから知ったけど監督と寺田役・野口雄介さんの舞台挨拶があったね。
映画の方は、何か分ったような分らんかったような、分らんかったような分ったような感じかな。正直もっかい観ないないと冷静に良いかそうでないか判断出来ないかもしれないね。
上映後の挨拶・質問コーナーも、壇上と客席とで温度差があったというか、客席がポカーンとしてる(あんま心を掴んでない?)とこに、何でも聞いてくれ的な感じで、誰かが質問しても役者さんは”正解はないです!観た人がそれぞれ判断して下さい!”的な、いやいやいや、そういうことを聞いてるんじゃなくて的な、何かモヤモヤした変な空気になってたよ!
京都の色んな知ってるとこが映ってるね。京都精華大学の廊下も使われてたし。とりあえず冷静にもっかい観ないと判断出来ないや。


・『堀川中立売』

・『堀川中立売』予告篇

映画版『婚前特急』

映画ファーストデーってことでMOVIX京都前田弘二監督『婚前特急』を観る。そう、紛れも無く吉高由里子さん目当てだ!
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『婚前特急』(2011年/日本/107min)


以前観たドラマ版auで配信された1話5分(全4話)と凄い短いのであんま印象に残ってないしピンとこなかったけど、この映画版はおもしろかった!!アリだね。
吉高由里子さんに変なことをさせたり変な状況に追い込むのは非常にアリだね。そしてちゃんも出てたし(ちゃんの旦那さん役が何と城定秀夫監督常連の 吉岡睦雄さんやし!)、浜野謙太さんが腹立つくらいイラッとくるキャラを見事に演じてはりましたね。

そして、各彼氏との食事や呑みシーンで出てくるお酒が、モルツジョッキ生黒丸(芋焼酎)プレミアムモルツ角瓶とサントリーのお酒でカラー(男の生活水準に合わせて?)を分けてましたね。個人的にモルツ派(サントリー派)なので嬉しいね。あとワインも出て来たけど銘柄分らんかったが、もしかしたらあれもサントリーかもしれないね。と思って”トリス”もくるか?!と思ったけど、流石にそれはやり過ぎ(プロモーション色が出て)になるからなのか?出なかったね。そしてあんなけサントリーの商品が出てるのにエンドクレジットには”サントリー”の名前はなかったね。奥ゆかしいね。名乗らずに商品だけドンッ!っと出して良いサブリミナルになってたんちゃうかな。呑みたなったし。
あとは冒頭の駅のシーンで電車の窓におもっきり撮影クルーが映り込んでたけど、うん、おもろかった。これはDVD出たら買いだね。

・『婚前特急』
・『婚前特急』予告篇

『神話戦士 ギガゼウス』

ちょっ、観ました?!昨日深夜にやってた『神話戦士 ギガゼウス』!!
たまたま観たんだけど、これはおもしろい!!即鷲掴みされた!!
(あのCHO-CHANも大絶賛!!!)
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『神話戦士 ギガゼウス』


観始めは、どういうノリか見極めるまで戸惑った(最初ちょっとやり過ぎちゃうか?と思ったり)けど、特撮のオマージュ?(誇張したベタな設定)と現代の若者の風刺(引きこもりだったり、こんな奴おるおる!的なホストチックなキャラだったり、バイト先の微妙な距離感の人間関係的な感じ?)もありつつ、よく計算されてると思う。全体的に低予算でチープなんだけどそれもネタになったいる(なんだ?このパリッとしないダっルダルな隊員の服は!)し、つっこむところがてんこ盛りある。あか抜けないのに非常にキャラが濃い!!それがかぶらず見事にキャラ分けされてる。”菊池”というキャラが非常に気になったし、あんなことになるとは!!!で、エンドロールはなぜかBON JOVIの「Livin’ On A Prayer」やし!全体的に凄く高度なことしてる。
これはDVD出るなら絶対買いですは!これは観て欲しい!

『恋チョコ』

井口昇監督が『恋チョコ』というドラマの監督をしたものが発売されたので、即購入!普通、映画やドラマは観てみて本当に面白かったら購入するのだけど、井口監督に関しては、未見でも買ってハズレがないので信頼して買ちゃいます。

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『恋チョコ』(2011年/日本/30min)


そう、特殊造形が西村さん、VFXが鹿角さん、撮影は長野さん、音楽は福田さんが担当といういつもの井口作品チーム(岸建さんも出てるよ)が森永の”カレ・ド・ショコラ”というチョコを用いて描かれたドラマ。井口監督の乙女部分が出ててイイですね。スタッフが同じなので質感がいつもの感じなんだけどテーマが違う(いつもは血が出たり頭が飛んだり)ので何か新鮮。しかも個人的にこういう井口監督の乙女部分も大好きなのでたまりません。そして井口監督作品のメイキングは凄くイイですよね。
『甘男子』の方も”メロドラマ風”と”西部劇風”共に非常にイイ!男子しか出てこないのでアイドルアイドルした感じになりそうだけど真剣にアホなことしてて(井口監督がやらしてて)全然鼻につかないし大成功。メイキングでは男前男子が仲良くしてて井口監督が入れないっぽい感じがまた良かった。
これは買いですよ!


・『恋チョコ』

・『ビタースイートエンジェル』予告”文菜の恋編”&”アンジェの恋編
・『甘男子』予告”メロドラマ編”&”西部劇編”

『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』

京都シネマで、ウケ・ホーヘンダイク監督
『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』を観る。
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『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』(2008年/オランダ/117min)


オランダのアムステルダム国立美術館が改築工事に密着したドキュメンタリー。地元市民の反対運動や色んな人が動いてるので計画が二転三転して、中々工事が進まないという話。中々面白かったけど、
(以下ネタバレ?)
てっきりラストは無事改装が終わってオープンするのかと思いきやまだ完成していないみたい。ラストでは2013年完成予定みたくなってたけど、またずるずる延びそうな感じだね。完成した時点でまた続編を観たいよね。ま、この映画的にはこの時の館長が辞めるまでなので、この館長のドキュメンタリーでもあるかもしれないね。アジア館担当の人が日本の仁王像(阿吽像)を買ってそれが届いた時の表情がフィギュアを手に入れて子供のごとくキラキラ嬉しそうにしてるのが凄い良かった。このポスターのビジュアルもイイよね。カール・ラガーフェルドのコレを思い出した。

・『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』
・『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』予告篇

『キック・アス』

マュー・ヴォーン監督『キック・アス』のBlu-rayが出たので購入。
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『キック・アス』(2010年/アメリカ・イギリス/117min)


本編の感想は前に観た時ので。
特典が138分もあって、凄いボリュームだね。メイキングもイイ感じ。
とにかく”ヒットガール”に尽きるね。

・『キック・アス』
・『キック・アス』予告篇
・”Hit Girl” Tribute

『百万円と苦虫女』

ちょっと前、深夜にテレビでやってて録画してた、
タナダユキ監督『百万円と苦虫女』を観る。
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これもチラシ2種類持っとったね。

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無駄に動かしてみる。

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『百万円と苦虫女』(2008年/日本/121min)


あら、以外と良かったね。もちろんフィクションなんやけど蒼井優さんに色んなアクシデントを振って(追い込んで)それに反応させる的な状況が面白かった。ラストも直球でいくのを照れてかちょっとひねってやろう的な監督の性格も分かったし。おもしろかったと思う。こういう100万円貯めてどっか知らない土地で転々と過ごすのイイかもね。日本各地に思い出の地が出来るし。実際やってる人もいるんやろけど、そういう人生もイイなと思った。

・『百万円と苦虫女』
・『百万円と苦虫女』予告篇

『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

大森立嗣監督『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』を観る。
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おっ、チラシ

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3種類持っとったね。

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『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(2010年/日本/131min)


おっ、良かったね。ちょっとブルーになる系かなと思ったけど、なんだろ。
ダウナー系な話なんだけど、ロードムービーだから”旅”って感じの楽しい感じもありつつ。良かったね。主演の男2人も男前やし、安藤サクラさんはこの映画の為に体重を増やしたって何かで聞いたことがあるけど、役上で”ブスでバカでワキガ”のどうしようもない役を演じてるんだけど、本当に役のイメージ通りの役作りをしてて流石やなと思った。観る作品でガラッとイメージが変わるしこの作品んでも更に見直した。
ちょっと長いなと思うシーンや音のバランス(BGMの音量と松田翔太さんの声の音量が差があり過ぎて、声が聞こえないから音量上げたらBGMが凄いでかくなるし)がちょっとアレやったけど、映像的にも上手いなと思った。アリ。
劇中に出て来たボウズの人は監督だったのかな?(あ、この監督、麿赤兒さんの息子で大森南朋さんの兄か。へぇ〜)


・『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

・『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』予告篇

『私の優しくない先輩』

山本寛監督『私の優しくない先輩』を観る。
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チラシ2種類持ってたね。

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『私の優しくない先輩』(2010年/日本/102min)


あら、良かったね。元々アニメの監督だけあってアニメっぽい柔軟な演出だし、頭の中でイメージ(絵コンテ)がバッチリ出来てるんだろね。
ポップで明るいけど、何か一昔前(いや三昔前くらい)の映画の演出(大林宣彦監督的なとこや石井輝男監督とまではいかないけどちょっとそんなアングラちっくなニオイもしつつ)でイイね。終始ヒロインの川島海荷さんがナレーションで心の声をしゃべってるのもイイね。朗読を聴いてる様な感じで。ラストの方、ちょっと間延びな感じもしたかな。

元々この川島海荷さん自体特にタイプではないけど、ファンの人からしたら嬉しい感じかもしれない。とは言え、エンディングの『MajiでKoiする5秒前』のカバーはズルいは!!エンドロールは黒ベタにならずに1カットで川島海荷さんが歌いながら校内を歩きながらみんなでダンスする演出。こういうの好き!イイよね。大林宣彦監督『時をかける少女』のエンディングを思い出した。


・『私の優しくない先輩』

・『私の優しくない先輩』特報
・『私の優しくない先輩』予告篇
・『MajiでKoiする5秒前』PV
・『MajiでKoiする5秒前』ヤマカン☆ダンスナイト

『パーマネント野ばら』

西原理恵子原作、吉田大八監督『パーマネント野ばら』を観る。
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『パーマネント野ばら』(2010年/日本/100min)


なんやかんや西原さん原作の映画観てるね。原作自体は『女の子ものがたり』の映画を観たあとに読んだだけでそれ以外の漫画は読んだことないけど。
内容の方は、あっ、そっち系の話か。イイ感じのカットもありつつ、出てる人にそんなグッとくる人はいなかったけど、サラッと観れたかな。って言うか観てからちょっと時間が経つのでちょっと記憶が薄れてきてもうた。

・『パーマネント野ばら』
・『パーマネント野ばら』予告篇

『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』

ユナイテッド・シネマ大津の1,000円券があったので、寺本幸代監督
『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』
を観る。
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こんな巨大POPもあるね。

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『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』
(2011年/日本/108min)


僕が生まれて始めて観に行った(親に連れて行ってもらった)映画が確か『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』(1985年)だったと思う。で、その次の年に観たのが旧作の『ドラえもん のび太と鉄人兵団』(1986年)だ。
ドラえもんの映画を観るのは多分『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』(1991年)をテレビで観たくらいまでだと思うし、声優さんが替ってからのテレビ版は変わった当時にどんなモンか1回観てみたくらいなので、声の馴染みが全然なかったけど(それは記憶で補完しつつ)、旧鉄人兵団は好きだったので今回観に行ってしまった。
ということで、当時の記憶も相俟って号泣してしまった。当時リルルにドキドキしたのを凄い憶えてるし、しずかちゃんの”ワーップ”のシーンは耳にも鮮明に残ってる。

で、新劇場版は今の時代(今のチビっ子が好きな感じや、電話が今風のナンバーディスプレイだったり)に合わした感じになってたね。ジュドザンダクロス)の頭脳も。ザンダクロスのロボットの感じも86年時代のロボから現代のロボの表現になってたね。コックピットから外部の様子を観るのに旧版は小さいモニタを観てたけど新版はエヴァみたく全面が透けて見える的な表現になってたり。

帰ってから旧版(当時ぶり)をついつい観てしまったけど、これまたボっロボロ号泣してしまった。キャラの声がダイレクトに響いてくるし、最後のしずかちゃんとリルルのあのシーンの表現(ネタバレ注意!)も、あれは泣いてまうは。うん。そしてセリフも新旧結構同じだった。
何か歳とってから子供の頃観たものや好きだったもので凄い泣いてまうよね。


・『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』

・『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』予告動画

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あと、こんな”ザンダドラ”がもらえたよ。ちょっと無理があるね。

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こんなのも買っちゃった。このチープさがイイね。

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”ザンダクロスのボールペンだよ!”

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『エンジェル・ウォーズ』も楽しみだね。

『カンフーサイボーグ』

iTohen後、十三まで出て第七藝術劇場で、ジェフ・ラウ監督
『カンフーサイボーグ』を観る。
(この時点でも地震がこんなことになってたとは知らず)

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『カンフーサイボーグ』(2009年/香港/103min)


おっ、良かったね。最後の方ちょっと尻すぼみやったし、もうちょっとその先も描いても良かったと思う(なんか、漫画が急に連載打ち切りになった様な、終わらし方かもしれない)。
中国の古い町並みにハイテクなサイボーグ(なんでもありだし、元の人間のサイズの質量を超えるものに余裕でなる)の組み合わせがなんかおもしろいね。
これ、公開が東京・大阪・名古屋・仙台の4カ所だけ。しかも1週間限定1日1回レイトショーなんだけど、宣伝が下手なのかあまり力を入れてないのか全然もっとやっても良いくらい普通におもろかったと思う。サイボーグのキョンシーも出てくるし。


・『カンフーサイボーグ』

・『カンフーサイボーグ』予告篇

この手で言うと、インドのターミネーターこと『Robot』も凄い気になるね。
・『Robot』オフィシャルサイト
・『Robot』関連記事

『毎日かあさん』

MOVIX京都で、西原理恵子原作・小林聖太郎監督『毎日かあさん』を観る。
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『毎日かあさん』(2011年/日本/114min)


なんやかんや西原さん原作の映画観に行ってるなぁ〜。マンガ自体ほとんど読んだことない(唯一映画『女の子ものがたり』観て原作を読んでみたくらいかな)けど観てるなぁ〜。大体今回のキョンキョンだったり永作博美さんだったり深津絵里さんだったり上手いこと良い位置の女優さんがやることが多いよね。(なんやかんや『崖っぷちのエリー』も観ちゃったし)

で映画の方は、旦那さんの『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』と並行した感じの西原さん目線版という感じかな。順番的にはこっちを観た後に『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』を観るのがキレイな流れかもしれないと思った(上映はこっちが後なんだけど)し、個人的に映画としては『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』の方が好きかな。
夫婦の関係も描きつつ、こっちは家族を描いてる(主婦主婦した感じ)なのであまり入りにく感じもありつつ、主婦の人が観たらより感情移入出来るのかもしれないね。キョンキョンと永瀬正敏さんの元夫婦の夫婦役ってのもまたおもしろい状況ではあるね。色んな人がチョイ役(テントさんも出てたし、森公美子さんは一言もしゃべらず奥の方にエキストラ的な感じで見切れてた) で出てるし。旦那さんの結末を知って観てるからかもしれないけど、流れは分かってるのでそんなに”はうあ!”的なことにならなかったかもしれない。
あの子供の”おとしゃん(お父さん)”、”おかしゃん(お母さん)”って舌ったらずな感じはズルいな。反則!


・『毎日かあさん』

・『毎日かあさん』予告篇