『ハウスメイド』

イム・サンス監督『ハウスメイド』を観る。

『ハウスメイド』(2010年/韓国/107min)


主人公のメイドが、いとうあさこさんそっくりやな。
思ってたよりな感じかな。もっとドロドロいってもよかったかな。人間関係なんかもなんかピンとこんかったし。とはいえ、ラストはええ?!ってなったけど。 主人公のお尻(太もも?)に火傷みたいなのあったけど特にふれんかったし。キム・ギヨン監督「下女」(1960年)のリメイクとのことで、そっちを観てないんで、何かしらそっちでは描かれてるのか、そういう設定なのかは定かではないけど。50年以上前の作品なので若干現代とのズレがあるかもしれないね。

・『ハウスメイド』オフィシャルサイト
・『ハウスメイド』Trailer

 

『渇き』

パク・チャヌク監督『渇き』を観る。

『渇き』(2009年/韓国=アメリカ/133min)


おっ、良かったね。神父がヴァンパイアになって的な前知識から、てっきりゴシック系のシリアスな(ビジュアル系的な)、言うたら観るの面倒臭そうな感じかと思ったら全然違って良かった。わりと泥臭くてコメディ要素もあって、途中で”あっ、パク・チャヌク監督やった”と思い出しつつ。
そんな感じで(勝手に)ミスリードされて話がどういう方向に行くのか(途中までどっち系のジャンルか)予想できず 、楽しめた。ミュータント要素(パワー面も悲哀面も)や幽霊要素、サスペンス要素と。恋愛要素もなんか消し飛んだし。映像的にも面白かった。交通事故で吹っ飛ぶとこ巻き戻して2、3回観ちゃったね。うん、おもろかった。

・『渇き』オフィシャルサイト
・『渇き』 Trailer

 

『紀子の食卓』

園子温監督『紀子の食卓』を観る。(↓このチラシ結構気に入ってる。)

『紀子の食卓』(2005年/日本/159min)


『自殺サークル』
の続編的な作品。キャプチャーごとに主人公が変わってそれぞれのナレーション(心の声)で進んでいって(アフレコの量も凄そうやね)、結構コメディータッチやね。家族ごっこの感じも家族コントな感じで前半は楽しげ。後半に行くにつれ緊迫して行き、劇中内フェイクドキュメンタリーでも観てるみたいな不思議な構造、錯覚に陥るね。吹石一恵さんの田舎のイモくさい感も良かったし、吉高由里子さんも若い(まだムチムチしてなんかごつい)し、つぐみさんはカワイイは。どこいっちゃったんやろね?(個人的にMUTEKIに出たのは失敗やと思う。観いひんし)
動物園?のガラス越しの檻の中に女子高生がいる画は中々ええ感じやったね。
そんなわけで、園子温監督の新作『希望の国』公開で監督のメデイアでの露出が多いし、映画も楽しみですね。

・『紀子の食卓』
・『紀子の食卓』予告篇

 

『最低』『微温』『足手』

今泉力哉監督の短編映画『最低』『微温』『足手』を観る。

『最低』(2009年/日本/34min)『微温』(2007年/日本/44min)
『足手』(2010年/日本/18min)


今泉監督は、恋愛映画が好きなのかな?もちろん一般的なラブコメと違ってちょっと捻ったというか日常臭い感じの。 割と多いね。この3作どれも二股だったり三角・四角関係だったり。そういう意味では『こっぴどい猫』は集大成というか、短編を1作品につなげて総勢15名の十五角関係を築き上げてるし、この『最低』(『最低』のDVDにこの3作が入っている)は『こっぴどい猫』を観る前に観ておいた方がいいかもしれないね。

で、この3作、どれも面白かった。
今泉作品常連の芹澤興人さんがモテモテキャラなのが面白いね。そして登場人物の女子がみなカワイイ。イイ意味で素人(メイクや衣装も含め。もちろん役者さんもいるけど)っぽさのあるリアルな美人だし。個人的には『最低』の天正彩さん(検索すると、ちょっとアングラ寄りの人なのか?)かな。『足手』の青柳文子さんの女子高生も良かったけど。ツンデレキャラ(安易にツンデレって使いたくないけど)の人もおもろかったわぁ〜。
あとは、今泉作品を何本か観ると、役者さんの演技やセリフの奥に今泉監督が見えますね。山下敦弘監督の演技指導は自分で実際にそのキャラを演じてみはるみたいで、それが上手く(面白く)「リアリズムの宿」では長塚圭史さんが嫌がってました(直視しないよう薄めの横目で見てたらしいけど)し、今泉監督もこのタイプなんちゃうかなと思ったり。真意は聞いてみないと分からないけど、役者さんの演技に今泉監督自身の口調がダブるね。特にウソついてたり何かを隠して強がるシチュエーション多いけど、その辺なんかが。
そして、役者さんがいつも素人っぽいいというか、それがリアルで生々しいけど一回オールキャストがっつり演技出来る役者さんで今泉監督が撮ったらどんなんなるのか観てみたいね。(って思ってたら、特典で付いてた監督のインタビューで監督自身が同じ事を言ってはったし、客観的な分析も出来てはるんやね)そんな感じで注目の監督でありますね。『こっぴどい猫』もお薦めですよ。

・『最低〜今泉力哉作品集〜』予告篇

『歩いても 歩いても』

深夜にテレビでやってた是枝裕和監督『歩いても 歩いても』を観る。

チラシ3種類持っとったね。

吉實恵さんのイラストもイイ感じやね。
『歩いても 歩いても』(2007年/日本/114min)


田舎で親戚が集まっての一泊二日の話。なんかセリフや出来事が詰め込み過ぎで凄い息苦しい感じがあったかもしれない。”間”がないというか、大勢での長回しシーンもあってそれはそれで凄いけど、間髪入れずにセリフが続くし、台本上ではビッチリ推敲して考えられてるセリフなんだろうけど、女性陣のバタバタ感も狙ってやってるんだろうけど、ちょっとうるさいね。田舎のシチュエーションに反して良くない意味でバタバタしてるね。前半と後半で緩急つけてるんだろうけど、前半内でもメリハリつけて欲しかったかな。YOUさんもあの家族の中で浮いてたたし(演技がどうこうでなく、なんか質感が合ってなかったね)。阿部ちゃんはシブかったね。

15年前に亡くなった長男の命日に親戚で集まるんやけど、その亡くなった長男(出来も良く結構期待されてた存在やった)の名前が”じゅんぺい”やったね。あと次男の阿部ちゃんの名前も良多で”良ちゃん”って呼ばれてた(ウチの弟、良平なんでね)な。

・『歩いても 歩いても』
・『歩いても 歩いても』予告篇

『アフタースクール』

深夜にテレビでやってた、内田けんじ監督『アフタースクール』を観る。

『アフタースクール』(2008年/日本/102min)


なるほどね。 そういうパターンね。よく考えられてるし、深夜にポカーンと観てたのでまぁまぁ楽しめたかな。 最後もう一発ドカーンと来て欲しかったかもしれんね。事件自体もしょぼかった(そういう狙いなんやろけど)ね。とは言え観てから2週間くらい経つのでちょっとうる覚えやけど。
同監督の『鍵泥棒のメソッド』公開がらみで放送してたみたいやけど、香川照之さんの怪演は、もうええって感があるね。

・『アフタースクール』
・『アフタースクール』予告篇

『先生を流産させる会』

京都みなみ会館で、内藤瑛亮監督『先生を流産させる会』を観る。
やっと京都着ましたね。世間(東京)の盛り上がりから大分経つので旬を逃した感ありますけど。

『先生を流産させる会』(2011年/日本/62min)


内藤瑛亮監督作品は、これまで『牛乳王子』『お兄ちゃんに近づくな、ブスども!』と観たけど、この『先生を流産させる会』は割とちゃんとしてましたね。もちろん低予算でチープなところやツッコミどころ(説明的やったり、逆に説明がなかったり、間が抜けてたり)は多いけど、結構社会派な感じやし。世間的に色々問題にあったけど、批判してる人は観てない人らだろうし。そんな人らは論外やね。とは言え、妊婦の友人の前では話せない感じだけど。ま、ちゃんとしてるやんって印象かな。どういう監督になっていかはるのか要注目の監督ではあるね。

『先生を流産させる会』
・『先生を流産させる会』予告篇

『ムカデ人間2』

京都みなみ会館で、トム・シックス監督『ムカデ人間2』を観る。

『ムカデ人間2』(2011年/オランダ=イギリス/91min)


いや〜、パワーアップしてますね!
1が3人で今作は12人つなげるって聞いてたけど、数だけじゃなくパワーアップしてますね。
1ハイター博士が潔癖でストイックな性格でしたが、今作のマーティン(また凄いキャラの人やね)は、大雑把で汚ったない感じ。それがまた恐さを増してたし。これはモノクロ調(モノクロに近い色味)にして正解だね。しかも、面白いのが、このマーティンは『ムカデ人間』のファンでDVDを観て影響されて(つまり前作の1は映画のフィクションという設定で)真似してムカデ人間を作ろうとするところ。そうきたか。なるほどね。となるとシリーズ完結編の3はどうなるんでしょうね?監督は500人つなげるって言ってるけど。楽しみですね。

・『ムカデ人間2』オフィシャルサイト
・『ムカデ人間2』Trailer

 

『桐島、部活やめるってよ』2回目。

先日のMary Katrantzou(メアリー・カトランズ)のイラストのコンペ
1位が発表されましたが、1位はPippa Mcmanusさんという方でしたね。
残念ながら僕はダメでしたが、この方が納得ですね。個人的にも好きなタッチと人物ですし。
自分自身、普段の絵は割とこっちのダーク系なタイプだと思いますし、仕事では”暗い暗い”言わるのですが、今回僕が出した絵は明るめに三枚目?に寄せた感もあるので、海外的にはダークめでいっても大丈夫なんやという実感も沸きましたし。今回残念でしたが、支持していただいてありがとうございました!


そんなわけで、
映画サービスデーだったけど、特に観たいのがなかったので、
『桐島、部活やめるってよ』もう1回観てきました。


『桐島、部活やめるってよ』
(2012年/日本/103min)


そんなわけで、感想は前ので>>
うん、よかったね。僕がこの映画に出て来るどのタイプかって言うと、顔も映らない剣道部員(面をかぶってる)だろうね。桐島の存在も知らないだろうし、体育会系でもサッカーやバスケでチヤホヤされる部類にも入らないし文科系でもないし。多分内面的には文科系やけど体育会系のことしてるジレンマを持った、どこにも入れてもらえない層もいると思うねんな。この映画の劇中に出て来るような体育会系や帰宅部の人は観ないだろうし、メディアなんかで色んなコメントしてるのは文科系(サブカル系)の人で、それとは別に体育会系部活をしてた文化系層の話はあんま聞かないね。しいて今の自分で感情移入したのは吹奏楽部の大後寿々花さん(『女の子ものがたり』好きやねんな。また観よ)やったかもしれんな。

あと、(ネタバレ注意)2回目やから気付いたけど、映画部が屋上に行く時に階段で桐島とちゃんとすれ違ってたね。

・『桐島、部活やめるってよ』公式サイト
・『桐島、部活やめるってよ』特報
・『桐島、部活やめるってよ』予告篇

・ 『桐島、部活やめるってよ』神木隆之介インタビュー
・ 『桐島、部活やめるってよ』神木隆之介、吉田大八監督
・ 『桐島、部活やめるってよ』初日舞台挨拶・女優陣が号泣

・吉田大八監督と社会学者・古市憲寿氏が語る『桐島、部活やめるってよ』という現象

 

『NECK [ネック]』

深夜にTVでやってた、白川士監督『NECK [ネック]』を観る。
チラシ2種類持っとったね。
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『NECK [ネック]』(2010年/日本/96min)


う、う〜〜〜〜〜〜。。。。酷いなこれは。。。
個人的にどんな映画でも酷評したり文句を言うのは好きではない(人のを見るのもしんどい)ので、普段から何とか良いとこを見つけようにしてるんだけど。なので、よっぽどじゃない限り(ちゃんと作ってるものに関しては)否定的な事は書かない様にしているのだけど。
この作品は、、、面白くも恐くもなんともないね。これを面白いという人とは、センスも話も合わんやろな。僕自身がターゲットマーケットに入ってないのかもしれないね。

設定も劇中の”ネック理論”も穴だらけだし、全体的に雰囲気も色味もセットや衣装の質感も全部軽いしセンスを感じないね。相武紗季さんと溝端淳平さん(子供時代の家族含め)の変な方言(エセ関西弁+どっか東北か九州の言葉の様な。)で、それがストーリー上、必要性を感じないしむしろ耳ざわりで話の邪魔をしている。変な方言というボケやったのかな?井口昇監督は『ロボゲイシャ』で変な方言を”アリ”(このトレーラー最後の”おいでやすぅ〜”がたまらない。グッとくる)にしてくれたけど。
そして、相武紗季さん始めキャラクター設定自体も全然練れてない(相武紗季さんが悪いのでなく設定が)し、魅力的でないね。トラウマを持ったホラー作家の人も最初暗い部屋や夜が苦手やったのに、その後では全然関係なくなってるし。。。

CGで変なハートや文字出したりするセンスも酷いね。正直失敗作やと思う。観るのかなりキツかった。。。何層がこれを面白いと思うんやろね。中高生が面白いと思うんやろか?僕が中学生時代にこれ観てても響かんやろし、これ観て喜ぶ中高生はセンスないなぁ。


・『NECK [ネック]』オフィシャルサイト

・『NECK [ネック]』予告篇

『トガニ 幼き瞳の告発』

京都シネマファン・ドンヒョク監督『トガニ 幼き瞳の告発』を観る。
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『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年/韓国/125min)


韓国で実際にあった事件を基にした話なんだけど、子供が虐待されてる画はキツいですね。裁判ものということで、観終わった後の感想を書いちゃうと結果がバレちゃう(言うてる様なモンやけど)のあんま触れないけど。遣る瀬無い感があるな。
この映画を気に、実際あった事件の再捜査が始まったらしいけど。
この映画にしろ『黒く濁る村』『ビー・デビル』にしろ小さい村や団体内で歪んだコミュニティになってる系のは、恐いし気持ち悪いね。

これとは全然違う話で事件性はまったくないけど、自分が行ってた大学の学科はおじいさんの先生が30年位前(今だと40年前?まだ居るのか知らないけど)にその大学に革命的な学科(色んな反対があった中、日本で初めての)を作ったとかで、それをずっと勲章に今(僕が学生当時)でも言ってはって、自分の事を良いと言う先生で周りを固め(良いと思わない人、姿を見なくなるし、それが消されたのか自ら去ったのかは定かではないけど)て、山奥にあった学校やったんやけど、その山奥の一角だけで気持ち悪い身内の感じを形成してて、僕自身その人らの作品を全く良いと思わなかったし尊敬出来なかったので、授業受けてても何言うてんねんみたいな感じやって。さらに、その学校に革命的な新たな学科が出来ることになったら反対して。。。同じことしてるやんって気持ち悪かったし。生徒も最初は 素直に聞いているも学年が上がると、あれ?何かおかしいぞ?って反抗しようとするも4回生になっちゃうと、もう言うても無駄やな的な諦めに代わり、、、そんなのの悪循環やって。こういう独裁者的な感じになると恐いね。何の話や。

そんなわけで、まぁ、遣る瀬無い映画やったかな。
原発問題にしても、何か大きな権力に捩じ伏せられる理不尽な感じは嫌やね。


・『トガニ 幼き瞳の告発』オフィシャルサイト
・『トガニ 幼き瞳の告発』予告篇
・『トガニ 幼き瞳の告発』コン・ユのインタビュー

『桐島、部活やめるってよ』

T・ジョイ京都吉田大八監督『桐島、部活やめるってよ』を観る。
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『桐島、部活やめるってよ』(2012年/日本/103min)


予告が面白そうやったので、観に行ってみた。
原作は読んでないので、どういう話か全く知らずに観たけど、おもしろかった。何か画質が凄いキレイで、オフトーンの色調なのに鮮明で、この青春の感じにピッタリ合ってた。こういう雰囲気の画は好きやな。高校生っぽく見えない整い過ぎた生徒らだけど、それも逆にアリやったな。色んなタイプの女子(ギャルっぽいのから、運動系、文科系と)が出てきたけど、今の自分も高校生時代も上手く話せない(学年でもイケてるグループ的な)んやろなぁ〜とか思ったり。僕は、劇中に出てくるイケてるグループでもなく、かといって映画研究部的サブカル系でもなく、地味に剣道とかやってた目立たん感じ(映画に出てきた人で言うと顔も映らない剣道部員や野球部のキャプテンの人的な)やったし。そんな感じで、劇中に出てきた高校生ら的な事はなかったけど、何か擬似的にそういう学生気分を味わえたかもしれんね。映像的にも良かったし。観終わった感はエエ気分かも。
どの女子も妙にエロかった(変な意味じゃなくて。話合わんやろうけど、何か見てしまう系の)し、神木隆之介さん始め映研の生徒らもエエ味だしてたし。前野朋哉さんも高校生に見えたし。ソフト化されたら欲しいな。


・『桐島、部活やめるってよ』公式サイト

・『桐島、部活やめるってよ』特報
・『桐島、部活やめるってよ』予告篇

・ 『桐島、部活やめるってよ』神木隆之介インタビュー
・ 『桐島、部活やめるってよ』神木隆之介、吉田大八監督
・ 『桐島、部活やめるってよ』初日舞台挨拶・女優陣が号泣

 

『こっぴどい猫』

今泉力哉監督『こっぴどい猫』を観る。
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『こっぴどい猫』(2012年/日本/130min)


率直に面白かった!
今泉監督は長回し(役者さん同士の変な間のやり取り)好っきゃね。ここまでいくと今泉手法というか。初期の山下敦弘監督作品好きな人はハマると思う。
どのキャラもいるいる!って感じでそれぞれダメダメで滑稽だね。クスクス笑ってしまう感じやね。そして、モト冬樹生誕60周年記念映画ということで、ようこんなことになったモンやね。正直観る前は、モト冬樹さんかぁ〜。バラエティ番組的な印象というか、あんまり惹きを感じなかったけど、実際観たら凄い良かったね。モト冬樹さんがちょっと好きになるかもしれないね。何気に役者スキル高いなと思ったし、長回しの間を持たせられるのは役者さんの力やと思うし、みんな凄いね。とは言え、映画はカット割りがあるけど演劇なんかは言うたら長回しやもんね。総勢15名の三角関係(十五画関係?)で、シリアスパートとコメディパートと上手い事してるなぁ。こんな複雑にして、最後どうまとめるんや?ともったら後半急加速していくね。最後のアレはちょっと読めたけど。面白かったです。

小宮一葉さんは、ちょっとつぐみさんっぽさもあるね。あと個人的に、さん好き(面倒くさい役やけど)やねんなぁ。そして、今泉監督自身も出演してるんやけど、天使か死神に見えたね。以前、京都みなみ会館に来館された時は仙人みたいな印象やったし。


・『こっぴどい猫』オフィシャルサイト
・『こっぴどい猫』特報
・『こっぴどい猫』予告篇

『この空の花 長岡花火物語』

京都みなみ会館大林宣彦監督『あの空の花 長岡花火物語』を観る。
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大林監督の舞台挨拶付きだ!生で本物の監督を観れるとは!

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『この空の花 長岡花火物語』(2012年/日本/160min)


いや〜、おもしろかった!個人的に今年のベスト5に入るかもしれない。
大林監督独特の演出や合成具合は、時代が変わっても変わらないですね。
映像的におもしろいし、そっちばっか気になって最初中々話しが入ってこなかったけど。このファンタジーというか詩的な感じは他の人(若い人)には撮れないし、大林監督はどうかしてますね(褒め言葉)。今、長回ししたがる人多いのに、間髪入れないセリフの応酬と細かいカット割り。160分あるのに凄い密度ですね。どういう演出と編集のしかたしてるのかメイキングが観たいですね。以前DOMMUNEの配信でチラッとメイキングが観れたけど、室内で歩くおばあさんがカメラの台車に途中から乗って動いたり、面白い撮り方をいっぱいしてたし。

全体の統一感は気にせずに思うことをバンバン詰め込んで魅せる感じは、何か山本寛斎さんあたりと同じパワフルさとド派手さを感じたかもしれない。
そして、戦争の表現も新しいというか、こういう魅せ方の方が逆に入ってくるかもしれないね。なので、小中学生の平和学習としても良い気がするし、こういうトラウマを与えるのアリかもしれないね。のちのち忘れられへんと思うし。
いや〜、おもしろかった。
で、大林監督の舞台挨拶の方は、”日本昔ばなし”の常田富士男さんみないなやさしい語り口でした。握手したても暖かかった。大林作品あらためて一から観ないとなと思いました。

・『この空の花 長岡花火物語』
・『この空の花 長岡花火物語』予告篇

『へんげ』・『大拳銃』2回目&『へんたい』

京都みなみ会館大畑創監督『へんげ』『大拳銃』と、
佐藤周監督『へんたい』のゲストトークがあったので観に行く。
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『へんげ』『大拳銃』の感想は前回観た時ので>>

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『へんたい』(2011年/日本/13min)


この作品も、谷口恒平監督『恋するクソ野郎』と同じ、花園シネマ作品。
その恋クソでもあったけど、この花園シネマ作品は黒パンスト下げるのがマスト(得意)みたいやね。もしくは、一人の人間の性癖なのかもしれないね。
そいうことで。この『へんたい』は13分しかない短編で登場人物も最小限なんだけど、恋クソの谷口恒平監督と二枚目キャラだった石川誠也さんが出てて、また恋クソとは全然キャラが違ったね。また。この作品は”学生残酷映画祭”でグランプリと観客賞を受賞してることもあって、スプラッターなんだけど、顔に血を噴射し続けるのは西村喜廣監督の得意技で、結構影響受けている感じですね。今風と言えば今風のタイトルのつけ方や内容だけど、若い層の監督でやってる人は少ないし、大畑創監督や内藤瑛亮監督含め貴重な存在だと思う。こっちのジャンルの人に頑張って欲しい。で、佐藤周監督の『グランマザコン』も観てみたいですね。

・『へんたい』予告篇