『恋はデジャ・ブ』

久しぶりにハロルド・ライミス監督『恋はデジャ・ブ』を観る。某エンドレスエイトや某魔法少女の映画を観た時に、この『恋はデジャ・ブ』を思い出すんだよね。

『恋はデジャ・ブ』(1993年/アメリカ/101min)


ストーリーは、主人公のビル・マーレー扮する人気天気予報官が、田舎町の祭りの取材に行きそこで、時間の迷路にはまり、朝目が覚めると毎回2月2日6:00と同じ日を何度も繰り返し抜けれなくなるタイムトラベルもの(ループもの)。このダサい邦題的にも出てる役者的にも中々キャッチーさに欠けるけど、これが名作なんだよね。こういうタイムスリップものは大好きだしワクワクするよね。(「時をかける少女」とかね)
当時観たのが吹替え版ってのもあるけど、吹替え版が観やすいし、吹替えの人がイイ味だしてるんよね。コメディ部分、ラブコメ部分もおもしろいし、それだけじゃなく嫌な性格だった主人公が段々変わってくし中々グッとくるし、これはエンターテイメントとして良く出来てるは。名作だは。

・『恋はデジャ・ブ』
・『恋はデジャ・ブ』Trailer
・町山智浩のアメリカ特電 第73回 ”啓蟄と『恋はデジャ・ブ』とニーチェ”

『生きてるものはいないのか』

石井岳龍(聰亙改め)監督『生きてるものはいないのか』を観る。

『生きてるものはいないのか』(2011年/日本/113min)


おもしろい!コレおもしろい!!
PVのようなオープニングで始まり、漠然と登場人物が徐々に突然死していくって話ししか知らずに観たので、どういうジャンルか分からず観たけど、なるほどコメディなのね。原作は元々、前田司郎さんの戯曲とのことで、セリフが滅茶苦茶練られてるね。ちゃんと面白かったし、役者さんの演技が凄い!あんま有名な人出てないし初めて観る人も多かったけど、妙にリアル(大学生っぽい)なんだけど、間やセリフの掛け合い、テンポが絶妙で、相当稽古したんちゃうか?というか舞台で何回もやってセリフが染み付いてるような演技で、イイ意味で劇団っぽい(狙ったイイヤらしさ、やり過ぎ感もなく絶妙)し。個人的に妊娠してた白石廿日さんのキャラ・演技(表情)が妙におもしろかった。あと、出てる女子がみんなカワイイ!知らん人ばっかりだけど、芸能人芸能人した感じでなくイイ意味で大学生っぽいカワイイ人らって感じ?
ハマる人はハマるし、ちょっとのズレでハマらない人はハマらないと思うけど、僕的には細い隙間にド直球のボールを通された感じだね。また、観る状況にもよるけどね。これを人から面白いで!って薦められたり世間的に流行ってたら構えてハードル上がるだろうし。個人的にそういうなんを抜きに観れたから良かったし、この映画に限らず僕は人に映画を薦めないし、逆に有名人のコメントとかあんなんまったく観ないし(コメント頼まれたら褒めるの当然やし)。ま、脱線したけど。
そしてこの映画、神戸芸術工科大学で撮ってるみたいだね。学生も参加してるみたいだし。芸工は昔受験で受けたけど、もう15〜6年前だし学内の様子は全く憶えてないけど。こういう学校とか大人数がいるシチュエーションだと低予算で人気が無さ過ぎるとしょぼくなるけど、今作は主要キャスト多いとは言え学校単位ではすくないけど、そこは全く気にならなかったね。また”生と死”を扱ってるけど、そこよりも会話劇の面白さが一番際立ってる作品だね。おもしろかった。個人的今年のベスト10入りだわ。これはDVD買いやな。

・『生きてるものはいないのか』公式サイト
・『生きてるものはいないのか』予告篇
・『生きてるものはいないのか』キャスト・インタビュー
・『生きてるものはいないのか』石井岳龍(聰亙改め)監督インタビュー

『キツツキと雨』

沖田修一監督『キツツキと雨』を観る。『南極料理人』の監督だね。

『キツツキと雨』(2011年/日本/129min)


とある山村(役所広司さんはそこで木こりをしている)に、ゾンビ映画の撮影隊だやってきて色々巻き込まれて、、、的な話。役所広司さんの映画!って感じだね。木こりの役だったけどちゃんとチェーンソーで木切ったり重機に乗ったりしてはったね。最初は、そんなヤツおらんやろ〜(そんなこと起こらんやろ〜)的なやり過ぎ感を感じでたけど、段々観入って最後はええ話やんみたいになって、全然友好的に観れたかな。ちょっとクサいっちゃぁ臭いけど、割とどの層にもウケる感じだろね。完成したゾンビ映画をエンドロールで観せないのが潔いね。ま、撮影風景で全然想像出来るクオリティの内容で、特に内容もないだろしそこは焦点ではないんだろね。DVD特典にも付いてないみたいだし。映画内で映画撮影場面(撮影機材やケータリング等)そのまま実際のものを転用出来るから都合良さそうだね。

・『キツツキと雨』
・『キツツキと雨』予告篇

『ダーク・フェアリー』

トロイ・ニクシー監督『ダーク・フェアリー』を観る。
『パンズ・ラビリンス』ギレルモ・デル・トロ製作・脚本の映画ですね。

『ダーク・フェアリー』(2010年/アメリカ・オーストラリア・メキシコ合作/100min)


1973年のTVムービー『地下室の魔物』のリメイクだそう。”トゥース・フェアリー”っていう子どもの歯や骨を主食とする妖精(欧米に伝わる話?)の話をミチーフに、古い屋敷に越してきた少女が地下室で封印を解いて、、、って話。
その”トゥース・フェアリー”だけど、小猿くらいの小さいのがウジャウジャ出ててくるだけで、それ以外凄いモンは出てこないね。最初は少女にしか見えず父親らは信じてくれない(妄想と思われて精神的におかしいと思われ)その感じと、バカ親父の感じがこの映画の事象とは別に、よくありそうな事でそこはおもしろいなと思ったけど。少女がポラロイドでバンバン撮ったり(逃げるだけじゃなく立ち向かったのが良かったね)、1匹仕留めて、主っきり証拠あるのに、そこ全然拾わへんし、(ちょっとネタバレあり)数はいたけど、小さいので人間の本能的蹴っ飛ばしたりするのが普通やのにやられっぱなしやし。人があの地下の穴に引きづり込まれてるのに何の捜査もせず塞いじゃうし。結構穴大きいのにね。ファンタジーって片付けたらしまいなんやけども。
子供の歯しか食わへん妖精(元々そういうモンなんやろけど)は、梅干しの種の中の”天神さん”しか食べないで生活するくらいピンポイントな主食やな。
う〜ん、もひとつやったかな。

・『ダーク・フェアリー』
・『ダーク・フェアリー』Trailer

『怪談新耳袋 異形』

京都みなみ会館で待望の井口昇監督『怪談新耳袋 異形』を観る。
やっと京都に来ましたね。

『怪談新耳袋 異形』(2012年/日本/92min)


いや〜、井口監督は女の子を可愛く(独特の)撮るのが上手いですね〜。
ただのアイドル映画でなく、ちゃんと面白い。ドジっ子要素だったり、絶叫時のポーズ(顔に手を当てて)だったり。井口監督が実演して演技指導してるのが目に見えますね。そして、井口監督はこういう女子のわちゃわちゃした雰囲気好きだね〜。井口監督自身が女子な部分があるし。途中まで、あぁアイドルだしそんな無茶出来ないんだろなぁ〜と思ったら、結構攻めてますね。井口監督BiSを撮って欲しいなとか思ったり。
話の方は、「赤い人」のもっちゃり感も愛嬌あって良かったし、個人的に「部屋替え」がおもろかったな。意外なオチが良かったね。最後のセリフも。で、全体通して2回出てきた”何がしたいの!”的セリフ、あれ間違ってないね。うん。面白かった。今回は井口組常連の役者さんが出てなかったね。
あと、和田彩花さんはカワイイわ。やっと18歳だけどもっとキレイになってくだろね。

・『怪談新耳袋 異形』公式サイト
・『怪談新耳袋 異形』予告篇

・スマイレージ「怪談新耳袋 異形」トークセッション
・スマイレージ「怪談新耳袋 異形」和田彩花誕生日祝い!(赤い人おもろいな)
・スマイレージ「怪談新耳袋 異形」囲み会見

『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』

TVでやってた佐藤東弥監督『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』を観る。

『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』(2011年/日本/133min)


吉高由里子さんの位置付け(設定)はちょっとどうかと思うけど、なんやかんや最後は楽しめたかな。藤原竜也さんの演技は、合ってるのか合ってないのかちょっともう判断がつかないね。あと、セットや”沼”の造形がちゃっちかったね。

・『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』
・『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』予告篇

『ゾンビ革命 -フアン・オブ・ザ・デッド- 』

京都みなみ会館で、アレハンドロ・ブルゲス監督『ゾンビ革命 -フアン・オブ・ザ・デッド- 』を観る。

『ゾンビ革命 -フアン・オブ・ザ・デッド- 』(2011年/スペイン・キューバ合作/96min)


キューバ史上初のゾンビ映画。予想以上におもしろかった!
キューバのラテン系のノリもBGMがイイ感じやったし、CGもちゃんとしてるね。モブも凄かった。それぞれのキャラもイイ味出しててすぐ愛着沸いたし。主人公の”フアン”は元ラガーマンの松尾雄治さんにそっくりだね。”カリフォルニア”上田バロンさんに似てたな。
昔のポッカコーヒーの缶の絵のようなタッチのアニメーションもカッチョよかった。うん、おもろかった。

・『ゾンビ革命 -フアン・オブ・ザ・デッド- 』
・『ゾンビ革命 -フアン・オブ・ザ・デッド- 』Trailer

『レッド・ティアーズ』

辻本貴則監督『レッド・ティアーズ』を観る。倉田プロモーションの作品ですね。倉田保昭さんの映画出演100作目記念作品なんだね。

『レッド・ティアーズ』( 2011年/日本/87min)


ドラマパートはVシネ臭というか昭和な感じ?オールアフレコってのもあるけど、独特なセンスで逆に新鮮だね。で、やっぱ倉田プロモーションだけあって、アクションは凄いし魅せてくれますね。特殊造形も西村映造STUDIO HIGEMEGANEチームで、いつもよりは血少なめだけど骨飛び出したり、人間折り畳んだり色々考えるね。倉田さんの関西弁シーンはかなりおもしろいね。加藤夏希さんは牙が似合うね。あんなけアクションあるねんからカラータイツ破って欲しかったかなぁ。
あと、内容とは関係ないけど、辻本貴則監督はキングレコード・山口幸彦プロデューサー(”ホラー秘宝”レーベルの人)と顔が似てるね。それだけなんだけどね。『レッド・ティアーズ』、続編作れそうなラストだったね。あるのかな?

・『レッド・ティアーズ』 公式サイト
・『レッド・ティアーズ』予告篇
・『RED TEARS』Teaser

『カエル少年失踪殺人事件』

イ・ギュマン監督『カエル少年失踪殺人事件』を観る。

『カエル少年失踪殺人事件』(2011年/韓国/132min)


”カエル少年”って響きが一見カワイらしさがあるけど、韓国で実際に起こった未解決事件。ちなみに、ポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』の元になった”華城連続殺人事件”と、”イ・ヒョンホ誘拐殺人事件”(これも『あいつの声』という映画の元になってるらしい。これは未見)とで、”韓国三大未解決事件”と言うらしい。
”カエル少年失踪殺人事件”(城西小学生失踪事件)は、1991年に小学生5人組が「カエルを捕まえに行く」と行ったまま行方不明に、2002年に少年らとみられる白骨死体が見つかり、2006年に時効が成立したらしい。

こういう未解決事件の映画化は、未解決なのでラストがモヤモヤした感じになるし観る前からそうなると予想できる。タイトルにも殺人事件って入ってるし、観てても殺されてるんやろなというのも分かるし。中々手が出にくい。まぁ、そのままやるのか、オリジナルのストーリーにするのか元にし具合にもよるけど。とは言え、元々の事件を知らなかったので、どうなんにゃろ?って感じやったけど。う〜ん、あんま跳ねんかったね。前半は被害者の親を疑って家宅捜索するけど、え?そんな薄い推理で?!みたいな感じ(それに対する結果なんやけど)やし、実際あったことだし凄いヒーローが出てきて解決してくれたりはないはね。華はないね。主人公の男は新日本プロレスの菅林社長にちょっと似てたかな。

・『カエル少年失踪殺人事件』特設サイト
・『カエル少年失踪殺人事件』予告篇

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』

T・ジョイ京都庵野秀明総監督『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』を観る。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』(2012年/日本/95min)


どの回も満席で、何とか25:30〜の回で。こんな時間帯でも満席で凄いね。普段満席って状況で映画を観ることがないので、変な圧迫感と共有感。入る映画は客入るんやなぁと思ったり。
内容にはふれないけど、”急”って感じでしたね。”序”は”序”って感じだし、”破”は”破”って感じやったし。元々、僕自身エヴァが大流行りしてた当時は全く観てなくて(アニメ自体観ない人だった)、ひょんなことから2008年にたまたまTV版と旧劇場版を観てしまって、どハマリしちゃって。そのハマッたのがちょうど”序”の劇場公開が終わってしまった後だって悔しい思いをして”序”のDVD(のちにBDも)を買って観る。そんな感じで遅れてきた流行りのため、”破”の時には劇場に11回も観に行ってしまった。そんなわけで、今回の”Q”も何回か行っちゃいそうだね。
で、旧エヴァに関しての謎や解釈なんかは色んなとこに出てて(当時じゃなくこの2012年には)調べれば色々でてくるけど、今回”Q”で始めてリアルタイムで”え?これどういうこと?!”的な謎を味わえてて嬉しいな。なんて思ったり。”Q”こんなことなって、4作目はどうなるんでしょうね?

・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』オフィシャルサイト
・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』予告篇
・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』旧予告篇

『聴こえてる、ふりをしただけ』『tarpaulin』

京都みなみ会館で、今泉かおり監督『聴こえてる、ふりをしただけ』を観る。
今泉力哉監督の奥さんですね。

『聴こえてる、ふりをしただけ』(2012年/日本/99min)


ええ話やったね。カメラアングルも終始子供の目線の高さで、なんかその画が新鮮だったし、大人目線で撮ったのでなく、ちゃんと出演してる子供らの高さまで降りて行って撮ってる印象だった(小手先でなく)。子供らもイイ演技してたし。これ、子供に観せてもいいかもしれない。道徳の授業(←今もあるのか知らないけど)なんかで。クラスの何人に響くと思うし、個人的にも子供の頃に道徳の時間に視聴覚室で観た映像とかあって結構残るもんね。で、それが子供向けに特化した作りでなく大人が観てもイイ感じだし。今泉かおり監督作品、今回始めてみたのでどういう作風か全く知らずに観たけど、次期作品も注目ですね。

・『聴こえてる、ふりをしただけ』オフィシャルサイト
・『聴こえてる、ふりをしただけ』予告篇(ディレクターズカット版)


つづいて、旦那の方。

『tarpaulin』(2012年/日本/28min)


今泉力哉監督『こっぴどい猫』のスピンオフ。『こっぴどい猫』に出て来る夫婦の話。28分ワンカットで撮られた作品なんだけど、何テイク目なのかわからないけど、冒頭からすでに日が暮れそうで暗い画面。最後は暗過ぎて正直成功してるとは言いがたいけど、あの面倒臭い性格の夫婦が、最後は(暗さのせいで)表情もわからずシルエットだけになって良い話っぽくなるし、そこを狙ってるのかもしれないね。”フェス”ネタもちゃんと活きてくるし。最後の場面は明るい昼間過ぎても変な感じだろうし。ギリギリ夕方を狙ってたのかもしれない。(ちょっとその演出は上手くいってないけど)難しいんやろうけど。なんかMOOSIC LABの作品の1本に入ってそうな作品かな。

・『tarpaulin』予告篇

『劇場版 魔法少女まどかマギカ』前編・後編

T・ジョイ京都で、『劇場版 魔法少女まどかマギカ』[前編]始まりの物語 [後編]永遠の物語 を観る。

『劇場版 魔法少女まどかマギカ』[前編] 始まりの物語(2012年/日本/130min)
『劇場版 魔法少女まどかマギカ』[後編] 永遠の物語(2012年/日本/109min)


今回の劇場版観に来る前にTV版を通して観る。
TV版放送当時、正直4話くらい観て脱落してしまったのだ。個人的にシャフト作品は好きなんだけど、”あ〜、ひだまりスケッチの絵かぁ〜、ちょっとしんどいなぁ。。。”ってのと、よくあう魔法少女ものなんかな(まんまとダマされた)。とスルーしてしまった。で、今回TV版を観て、蒼樹うめさんの”ひだまりスケッチ絵”が異化効果で効いてるし、このキャラクターデザインにも愛着が沸いてくるね。一回脱落してる分、スタートが低いので絵の好き嫌いを越えた作品が良かった場合、振り幅がでかいのでヤラれてしまった。おもしろいなぁ。

そして、物語の壮大さに反して、え?これ全12話なん?!ってビックリするね。普通1クールでこんな壮大な世界観だと、12話じゃたらなかったり薄っぺらいパターンがあるけど、これは無駄がなくてビッチリ詰まってるな。良くあるのが、海水浴、夏祭り、学園祭的イベントが間に挟まって、またか!って感じだけど、これはそんな遊びがほとんどないし、全部のセリフや画に意味があって全て繋がるし、今回映画版で2周目観たけど(ストーリーを知ってるので)全部が伏線だね。よう出来たあるは。
で、劇場版はTV版の総集編だったんだけど、TV版が12話(1話20数分)の無駄エピソードのない研ぎ澄まされたものなので、前編後編計239分でもほとんど取りこぼしもないし、 239分でちゃんと事足るね。絵やキャラクターもキレイになってた。

普通の魔法少女ものの華やかでポジティブなものでなくて、その裏側の苦悩だったり女子の思春期のモヤモヤ(男子なのが悔しいくらい。とはいえ、作ってるのは男の人だし、男子にも女子のそういう部分に憧れる部分はある)した感じが何か見えたような、この上手く説明出来ない感覚が手でつかめそうになった(映画『エコール』でもその”何か”が一瞬つかめそうになった。数日でそれは薄れていっちゃうんだけど)ね。男子で言うDTの感覚に相対するもんなんだろね、それは。これは、まいった。
やっぱ流行ってるもの、みんなが良い良い言うものは、やっぱ良かったりするもんね。 食わず嫌いじゃなくのっかってみて善し悪しを判断しなアカンなと。損をしてるだけだし。
あと、劇場でエヴァQの予告篇観たけど、いや〜早く観たい!!

・『劇場版 魔法少女まどかマギカ』オフィシャルサイト
・『劇場版 魔法少女まどかマギカ』予告篇

『モンスター上司』

セス・ゴードン監督『モンスター上司』を観る。

『モンスター上司』(2011年/アメリカ/98min)


↑チラシにあるとおり、”パワハラ”、”セクハラ”、”バカハラ”の上司にそれぞれ悩む3人が復讐に挑む話。単純明快でおもろかった。セクハラしてくる女上司はジェニファー・アニストンなんやね。貫禄あるね。とくにコメディ部分がスベッてるわけでもないし、まぁ、安心して観れるはな。海外ドラマ的なノリやね。

・『モンスター上司』オフィシャルサイト
・『モンスター上司』Trailer

『いのちの食べかた』

ニコラウス・ゲイハルター監督『いのちの食べかた』を観る。

『いのちの食べかた』(2005年/ドイツ/92min)


食育系ドクメンタリーですね。ほとんどセリフも説明もなく、淡々と色々な動植物が”食べもの”になってく様を撮った作品。深夜にボケーッと観ちゃう感じだね。ショッキングな屠殺シーンもあったり。でも当たり前に全世界で”食べもの”になるものの前に繰り返されていること。個体差のある肉や魚が機械でキレイに”食べもの”になっていく。淡々と撮って正解だし、撮り方も真横、真上の定点や横スクロール(どの画面を切り取っても壁紙になりそうな)とカメラマンの人間味を排除してて、淡々と起こる事象にマッチしてるね。そして同じモノが複数(何千何万匹と)ある画だけで、ちょっとアート作品っぽくも見える画だね。ひよこが機械を流れていく様子はちょっとコミカルさ(ブラックだけど)もあったり。簡略化された工作機械の技術も凄いなぁ〜と思ったし。子どもに観せてトラウマを与えるのも必要だなと思った。(肉が食えなくなる子も出るだろうけど)
『眠れぬ夜の仕事図鑑』を観逃しちゃったのでソフト化されたら観たいな。

・『いのちの食べかた』オフィシャルサイト
・『いのちの食べかた』Trailer

『ラビット・ホラー』(2D)

清水崇監督『ラビット・ホラー』を観る。撮影がクリストファー・ドイルで、特殊造形監修が西村さん、VFXが鹿角さんの作品。アクションのカラサワさんの名前もあったね。正木さんも出てはった。劇場では3Dだったけど、DVDで観たので2D。

『ラビット・ホラー』(2011年/日本/83min)


う〜〜ん、あんまり面白くなかったね。ターゲット層が子どもだったかな?ファミリー層?という感じ。元々3Dなので3Dを想定した演出も多かったので本来の楽しみ方は3Dなのかもしれない。
着ぐるみもあんまり恐くなかった(もちろん可愛らしい着ぐるみが、、、的狙いなんだけど)ね。持っちゃりしてたし、緒川たまきさんの着ぐるみ姿もちょっとギャグというかもっさかったし。途中、流れるように変化する幻覚?妄想?的な見せ方は、ちょっと面白くなりそう?!感はあったけど。なんか突抜けへん印象かな。
満島ひかりさんの演技は、爆発的にキレてるか病んでるかの演技しかほとんどみたことないし、またか!って感じだね。 60〜75%の抑えた演技も観てみたい。ま、こういう演技が求められてるんやろし、ホラー向きなのかね。今回はそうでもなかったけど、香川照之さんの“怪演”も、もぅええて!って感もあるね。
子どもに観せたらちょっとトラウマを与えられそうな感じはあるかな。

・『ラビット・ホラー』公式サイト
・『ラビット・ホラー』予告篇

『女子高生のはらわた』&『血まみれ風呂屋』

田代尚也監督『女子高生のはらわた』『血まみれ風呂屋』を観る。
学生残酷映画祭2010審査員特別賞だったりで気になってた作品。
(↓ちょっとジャケットがギリギリやけど。。。)

『女子高生のはらわた』(2009年/日本/53min)
『血まみれ風呂屋』(2012/日本/16min)


自主制作感満載で、つっこみどころばっかり(デビュー作なので、監督自信も多分思うところあるやろうな)で、本気でつっこむのは野暮なのかな。 王将の餃子(200円)に対して高級中華料理店どこどこの餃子の方が美味いなんて比べるような感じ?
頑張って楽しんで作ってる感じ。ちょっと仮装大賞並の演技だったり、せっかく作った作り物だからその人体破壊のギミックをちゃんと観て欲しいのか、凄い慎重かつ丁寧に撮っててもっちゃりしてるけど。これもさっき書いたみたく撮った本人も思ってる(監督自身がこういうスプラッター系の映画が大好きだろうし、身内でも観てつっこみまくってると思う)だろうし、デビュー作だし。誰でも自主制作で撮ろうとするとこうなるし、誰もが通る段階なんだろし。で、このDVDに入ってた撮り下ろしの『血まみれ風呂屋』観たらちゃんとしてたし。『血まみれ風呂屋』のタイトル良いね。よくこの風呂屋が撮影許可したもんやね。
最近こういう、ジャンル系の若い人がちょこちょこ出てきてるので、今後どうなってかはるのか楽しみですね。

・『女子高生のはらわた』公式サイト
・『女子高生のはらわた』予告篇
・『血まみれ風呂屋』予告篇