『ジャンゴ 繋がれざる者』

T・ジョイ京都でやっとこさ、クエンティン・タランティーノ監督『ジャンゴ 繋がれざる者』を観る。

『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年/アメリカ/165min)


”1858年、アメリカ南部。奴隷ジャンゴは、賞金稼ぎのキング・シュルツの手によって自由の身となる。やがて2人は協力し、次々とお尋ね者たちを取り押さえることに成功する。その後、奴隷市場で離れ離れとなってしまった妻を捜す目的のあったジャンゴは、農園の領主カルヴィン・キャンディのところに妻がいることを突き止め……。”って話。

痛快でおもしろかった。また、2回3回と観たい感じかな。
ジャンゴとシュルツ(歯医者)のコンビもイイ感じだったし、アクションシーンも良かった。撃たらたら血が一杯出るのはいいね。ゾーイ・ベルがチラッと出てたけど知らん間に見失ってしまった。。。

・『ジャンゴ 繋がれざる者』オフィシャルサイト
・『ジャンゴ 繋がれざる者』Trailer
・『ジャンゴ 繋がれざる者』タランティーノ監督登場!

『FLY〜平凡なキセキ〜』

深夜にTVでやってた近藤真広監督『FLY〜平凡なキセキ〜』を観る。

『FLY〜平凡なキセキ〜』(2011年/日本/106min)


”大阪の町工場の冴えない工員、満男(小籔千豊)の片思いの相手は,工場の事務員・ななみ(相武紗季)。彼女は小学1年生の男の子を育てるシングルマザーだが、満男にとっては高嶺の花だった。そんなある日、草野球の試合中に満男は不思議なものと出会う。それは、遠い星から偶然やってきた宇宙人(温水洋一)だった。自分と同じく冴えなくてモテないその宇宙人と友情を育んでいく満男だったが……。”って話。

芸人さんの映画は何か惹かれないというか、普段の芸人キャラや等身大のイメージを越えないとね。板尾さん堀部さん的な役者の時はガラッとイメージが変わってないと冷めてしまうんですよね。別に腐すわけじゃないけど、身体的にそう感じるというか。脚本はヨーロッパ企画上田誠さんと山脇唯さんなのか。そう言われたら捻り方がぽいかもしれないね。
とは言え、小籔さんは新喜劇の人なので自身の持ち味やツッコミで演技をされてたし、温水洋一さんはズルいね。小籔さんと温水さんの演技で持ってる感じの映画かな。深夜にサクッと観た感じ。

・『FLY〜平凡なキセキ〜』公式サイト
・『FLY〜平凡なキセキ〜』予告篇

『ムーンライズ・キングダム』

TOHOシネマズ二条で、ウェス・アンダーソン監督『ムーンライズ・キングダム』を観る。

『ムーンライズ・キングダム』(2012年/アメリカ/94min)


1960年代の米東海岸ニューイングランド島を舞台に、12歳の少年と少女が駆け落ちしたことから始まる騒動を、独特のユーモアとカラフルな色彩で描いたドラマ。周囲の環境になじめない12歳の少年サムと少女スージーは、ある日、駆け落ちすることを決意。島をひとりで守っているシャープ警部や、ボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら、周囲の大人たちは2人を追いかけ、小さな島に起こった波紋は瞬く間に島中に広がっていく。って話。
良かった。まーね、ウェス・アンダーソン監督はお洒落やは。嫉妬するぐらい。
上手いなぁ。登場人物もファッションも小物もセットも、色調も構図もカメラの移動の仕方も音楽も、たまらんわ。画面の色んな所、観たくてセリフが全然頭に入ってこないくらいで、BGV的に流してずっと観てられるやつやね。どのシーンも静止画で切り取っても写真として画面が持つ感じ。お洒落やけど、すかしてなくてちょっとコミカルやし。ドリフっぽいニュアンスもありつつ。日本人ではこれは撮れないし、狙ってやってもあざとくなるし、日本の子役使っても小憎たらしい感じになるだろし。上手いは。2013年度のベスト10には入るわな。ヒロインの娘は、成長したら美人さんになりそうやね。


・『ムーンライズ・キングダム』公式サイト
・『ムーンライズ・キングダム』Trailer
・『ムーンライズ・キングダム』メイキング&インタビュー映像

『バス男』

TVでやってたジャレッド・ヘス監督『バス男』を観る。

『バス男』(2004年/アメリカ/96min)


“電車男ブーム”の弊害系タイトルで、バスは特に重要ではない。
ん〜〜〜〜、おもしろくないね。良さが全く分からなかったのでネットで他の人の感想を観るとみんな絶賛してるけど、全く理解出来ないね。みんな”ゆるさ、ゆるさ”言うてるけど、これはおもしろくもなんともない”ゆるさ”やね。スベってる感じがあるかな。ハアる人はハマるみたいやけど、自分には合わないかなぁ。1mmもおもしろくないね。どの登場人物もゆるいキャラの奥に魅力がないというか。ただローテンションなだけかな。あのダンスシーンも物語上おもしろいのかカッコイイのか分かりづらい。
オープニングのキャスト名の出し方が、おっ?何か面白そうかも?って思ったけど、そこだけやった。TVで吹替えやったので、吹替えがアカンかったのかな?ダラダラ観て何もなかったね。


・『バス男』
・『バス男』Trailer

『桐島、部活やめるってよ』Blu-ray

吉田大八監督『桐島、部活やめるってよ』Blu-rayが出たので購入。

『桐島、部活やめるってよ』(2012年/日本/103min)


今回観るの3回目(1回目2回目)。
やっぱイイですね。色々よく出来てるし、見事だね。
話題作なので賛否あるけど、30代くらいの人はバシッとハマると思うし、40歳以上の人(何なら映研出身の監督だったり)は結構否定的なこと言ってる印象あるね。観る人の学生当時に送ってきた世界観の記憶が重要というか映画の楽しみ方を増幅させるし、学生当時にこのどのキャラにも属してなかった人が否定的な感想なのかもしれない。現役の高校生や20代前半くらいでまだ高校時代の記憶が新しい世代も当然楽しめるだろうけど、ちょっと時間が開いた30代くらいの層は人生的にも振り返ってノスタルジーにグッとくる頃で、記憶が新しくも古くもなく気持ちよく突いてくるんよね。
前にも書いたかもしれないけど、この登場人物で自分は誰かって言うと顔も映らない(面を被ってる)剣道部員なんよね。文科系のおもしろさもなく、体育会系の中でもメインストリームでない(汗臭いイメージ)し、劇中でもうだつの上がらない感じだったし。自分自身は剣道部にいながら内面的には文科系タイプだし劇中ではセリフすらない部類のタイプだけど。強いて言うなら吹奏楽部の大後さんの性格が自分に近いかなぁ。感情移入しちゃうかなぁ。そんな感じで、観た後は観た人を喋りたなる作品ですね。

嫌われ役の沙奈松岡茉優さん)、舞台挨拶の様子もあったけど実は滅茶苦茶カワイイやないか!劇中では憎たらしく見えたし役としては大成功ですね。
あとは、撮影監督の近藤龍人さん(山下敦弘監督や松江哲明監督作品でお馴染み)のセンスが光ってますね。明らかに凄い。コメンタリーやメイキングもグッときたね。
まぁ、何にせよ自分は好きな映画だし、これはおもしろい。


・『桐島、部活やめるってよ』公式サイト
・『桐島、部活やめるってよ』特報
・『桐島、部活やめるってよ』予告篇

・ 『桐島、部活やめるってよ』神木隆之介インタビュー
・ 『桐島、部活やめるってよ』神木隆之介、吉田大八監督
・ 『桐島、部活やめるってよ』初日舞台挨拶・女優陣が号泣

・高橋優「陽はまた昇る」MV ショートバージョン
・松岡茉優のTシャツ&Gパン【特別篇】ゲスト・吉田大八監督

『ロンドンゾンビ紀行』

京都みなみ会館で、マティアス・ハーネー監督『ロンドンゾンビ紀行』を観る。

『ロンドンゾンビ紀行』(2012年/イギリス/88min)


不況のため祖父が入居する老人ホームが閉鎖されることになったテリーとアンディは、事態を打開するため銀行強盗を企てる。しかし、強盗を決行し、なんとか金を手に入れたその時、なぜか町中にゾンビがあふれだす。老人ホームにもゾンビの群れが迫り、兄弟は祖父を助けるためゾンビ退治に繰り出すが……。って話。
『デッド寿司』の後、すぐ観たので最初の方は『デッド寿司』の高揚感を味わってたのでこっちに集中出来なかったけど、まぁ楽しく観れた。老人ホームのおじいおばあがゾンビと闘う画が良いね。ヨタヨタ近づいて来るゾンビに歩行機を使ってヨタヨタ逃げるおじい。凄いスローな追い駆けっこなのに滅茶苦茶スリリングで”がんばれーっ!!”って手に汗握ったし、撮影現場も笑いながらやってるんだろね。ソンビ演じてる人らも楽しんでやってそうでイイね。ラストは何も解決してないのに無理矢理終わらした感はあるけど、OP・EDのイラストはカッチョ良かったかな。


・『ロンドンゾンビ紀行』公式サイト
・『ロンドンゾンビ紀行』Trailer ←おじいの安否が滅茶苦茶気になる予告

『デッド寿司』

京都みなみ会館で、いよいよ井口昇監督『デッド寿司』公開ですよ。
すでに観ているのだけど、改めて観る。

『デッド寿司』(2012年/日本/92min)


いや〜、イイですね。前にも書いたけど、これ2013年度BEST1ですね。マジで。宴会シーンのデモ田中さんと、自動寿司握りロボみたいなことになってる亜紗美さんがサイコーでした。松崎しげるさんもエエ声やわ。早くメイキングとコメンタリーが観たいですね。京都は2/22(金)までですよ!あの、特製チラシも無料配布中です!


デッド寿司フィギュアも売ってたので”イクラリアン”を購入。パッケージまで芸が細かいね。本当は”玉子ちゃん”が欲しかったけど、やっぱ人気で京都まで回ってこなかったね。


・『デッド寿司』公式サイト
・『デッド寿司』日本語版予告篇
・『デッド寿司』3D版予告篇
・『デッド寿司』Web版予告篇

・松崎しげる『寿司のメモリー』デッド寿司バージョン(作詞:井口昇)
・Fantasia2012 井口昇監督&武田梨奈インタビュー
・『デッド寿司』ワールド・プレミアム舞台挨拶

 

『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』

T・ジョイ京都竹中直人監督『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』を観る。

『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』(2012年/日本/106min)


“サービス残業や社会のいじめでストレスを抱えるOLの百合亜は、自らを縛り上げることを密かな趣味にして、ストレスを解放していた。やがてブログを通じて知り合った「運命の人」と出会った百合亜は、次第に大胆になっていき…。”って話。
コメディ要素も多く、ちょいちょい竹中直人さんっぽいギャグを挟んでくるね。これは腐すわけじゃないけど、竹中直人さんの箍が外れたコメディアン的な部分って世間的におもしろいとされてるけど、個人的におもしろいと感じなくて(やり過ぎなパターン)クスリともしないんだけど、そんなんより人から与えられた役だったり、渋い役やそれに微量のギャグを入れるのは好き。今作は本人が演じてるわけじゃないのでそんなに嫌みな感じはなかったけど、もうちょっとだけコメディ要素を抑えて、シリアスめにした方が個人的には好みかな。何かちょっと軽かったかも。もうちょっと課外活動やBlogの記事でバリエーション観せて欲しかったね。女性でも観やすいポップさにはなってけど。
自分で緊縛する行為はその過程が見せ場で、縛り終わっちゃうと一人ポツンと横たわる状態になる(多少もだえはするけど)ので、その後は映画のシーン的にも短いし絶頂の達っする部分も観えにくい。その辺があんまり描かれてない(描きにくい)感じかな。人のオナニーを観せられてるような間抜けさもあって。そういう話なんやけど。

平田薫さんは、体当たりな演技で攻めてるね。スレンダーで好みのタイプやわ。『魁!!男塾』の時にちょっとカワイイなと思ってて、その頃は普通にグラビアアイドルの一人って感じやったけど『深夜食堂』でショートヘアになっておもしろい役やってて、今回さらに一皮むけた感じ?飛び飛びでしか観てないけどエエ感じの役者の方に来てはるね。ちょっと影のある表情が印象的やもんね。今後どうなってかはるのか楽しみだ。あと、馬渕英俚可さんの首筋や襟足具合?が妙にセクシーやったな。

あと、T・ジョイ京都って↓こんな劇場あるよね。

2人掛けのソファーシート。

稼動式で、シートをどけたらスタンディングのライブハウスっぽい空間。
2人掛けシート×14=定員28人で、この劇場に当たると何か曖昧な笑みを浮かべてしまうね。日曜のレイトやったってのもあるけど、自分入れて客3人やし。公開2日目でここ当てがわれてる残念さ。客3人やし劇場側の判断は正しいけど。あららら、ってなるね。

・『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』公式サイト
・『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』予告篇

『カラカラ』

MOVIX京都で我らがクロード・ガニオン監督、宮平貴子製作・プロデュース『カラカラ』を観る。そう、『Revival Blues』でお世話になった監督だ。

『カラカラ』(2012年/日本・カナダ合作/104min)


”かねてから念願だった沖縄へやってきたカナダの元大学教授ピエールは、旅の途中で道に迷っていたところを、東京から沖縄へ移住してきたという主婦の純子と知り合う。夫婦喧嘩で夫に殴られ、家を飛び出してきた純子は、ピエールの旅に同行することになり、2人の間には次第に奇妙な友情が芽生えていく。”というロードムービー。

いや〜、良かったですね。沖縄を舞台にしてるんだけどベタな”空!海!ハイビスカス!ハイサイおじさん!”な画でなく、洗練されてて当たり前だけど構図や撮り方上手いなぁ〜という感じだし、とはいえ料理やカチャーシー的な”沖縄!”って部分や、基地問題なんかも入れつつ。沖縄行きて〜〜!!ってなったね。そして、知ってる人がちょいちょいカメオ出演してて笑ってしまった。さらに宮平貴子プロデューサーの父が経営するレインボーホテルがフル活用されてて、父は嬉しいだろね(映画にも出てはったし、観ててニヤニヤしてしまった)。そんなドタバタな前半、二人旅の中盤、そして後半と色が違ってあんなにドタバタしてたのに気付いたらス〜〜ッとここ地位静かな感じ(芭蕉布の工房シーンはドキュメンタリー風でもあり)で流石やな〜と、でエンディングの三弦(三線)とギターとベースの曲もカッチョよかったし、全体通してクロード・ガニオン監督にしか撮れない沖縄だと思った。
で、前作『KAMATAKI-窯焚-』でも思ったけど、日本を舞台にした作品で日本人(の文化)の中に入ってくる外国人役の人は、クロード・ガニオン監督自身の姿だし、監督自身が現地で見聞き体験し感じたことが凄い反映されてるのが分かるね。あと、ガニオン監督の映画って、晴れというより曇天のイメージが強いね。沖縄だろうが。物悲しさというか厳しさみたいなものがあるというか。好きな色調かな。
出演者もアイドルだったり有名な女優さんが出てるわけでもなく、こんなこと言ったら失礼かもしれないけど、大人の(恋愛でもなく友情?というか日常に疲れた2人が傷を埋め合うというか)映画というか。だからリアリティがあるのかもしれないし。商業映画!とは違い、監督が本当に描きたいことを描いた感じですね。良かった。

・『カラカラ』オフィシャルサイト
・『カラカラ』予告篇

『ザ・ウーマン』

京都みなみ会館ジャック・ケッチャム原作、ラッキー・マッキー監督
『ザ・ウーマン』を観る。

『ザ・ウーマン』(2011年/アメリカ/104min)


”弁護士のクリスは、妻ベラ、長女ペギー、長男ブライアンそして幼い次女ダーリンと幸せな暮らしをしていた。そんなある日、趣味であるハンティングから帰った彼が獲物として捕まえてきたのは、野生の女だった!この女をこの家の倉庫で飼育すると家族に宣言する父親。家畜の世話をするように、手足を縛りつけた女の世話をする家族たち。やがて、ある事件をきっかけに、この家族の異常性が露呈していく・・・・。実は野生の女は、食人一家の、最後の生き残りの女だったのだ”って話。
狂った一家やな。独裁的な男(父・息子)と従わされる女(母・姉妹・人食い女)。酷い親父なので、最後しっぺ返しくるのは想像出来たし観客をそれを望んでるんだろし。監禁された人食い女は最後、妙にカッコよく見えてくる(あの3人並んだビジュアル、なんか妙にカッコよかったな)。ケチャム版もののけ姫って感じかな。ギャグみたいな描写もありつつ。中々感想に困る内容やし、人に薦めにくい作品ではあるね。

・『ザ・ウーマン』公式サイト
・『ザ・ウーマン』Trailer

『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』

TVでやってた猪股隆一監督『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』を観る。

『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』(2010年/日本/120min)


よくある部活ガールズもの(部活の数だけ作れるね)別に何の期待もしてないし、よくあるパターンなので一々否定的な事は言わないけど。”書道パフォーマンス”って競技自体の完成度が低いしカラフルな絵の具使ったり何かダサいね。もちろん取り組んでる人らは一心不乱頑張ってるんだけど、”よさこい”的なこっ恥ずかしさ?があるというか、洗練された感がないんよね。まぁ、高校生が楽しんでやってるんやし好きにしたらいいんやけど。
僕自身ターゲットマーケット(高校生やファミリー向け)に入ってないんやろし、どうこう言う感じでもないね。山下リオさんはカワイイかったかな。鳴海璃子さんは『武士道シックスティーン』の時もやけど、ドタドタしてるというか何かもっちゃりてるねんなぁ。

・『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』公式サイト
・『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』予告篇

『デッドちらし寿司』

井口昇監督『デッド寿司』が、京都みなみ会館で2月9日〜公開されるんですが、それを大いに盛り上げるべく、みなみ会館チームで、こんなキャラちらしを作りました。
『デッド寿司』の映画チラシ(ポスター)のビジュアルを、ちらし寿司で再現。。。

う〜〜〜ん、大分思ってたのと違う仕上がりになったけど、これはこれで愛着沸いてきましたね。どこかの田舎のかかしコンテストに出展してる人の気持ちが分かりました。

そして、
こんなフリーマガジン作りました。京都みなみ会館にて無料配布中です。

こんな手作りのラックも作りました。

井口昇監督『デッド寿司』
京都みなみ会館で2月9日〜公開ですよ!!

・『デッド寿司』公式サイト
・『デッド寿司』予告篇

『フラッシュバックメモリーズ 3D』

T・ジョイ京都松江哲明監督『フラッシュバックメモリーズ 3D』を観る。
シネコンで松江監督作品観るの新鮮やね。しかも3Dやし。

『フラッシュバックメモリーズ 3D』(2012年/日本/72min)


結論から言うと、滅茶苦茶よかった!! 2013年度ベスト5(個人的)に入るは。
1位は『デッド寿司』やけどね。内容は、交通事故による高次脳機能障害で記憶が消えてしまうディジュリドゥ奏者GOMAの華麗なる復活を描く、革命的3Dドキュメンタリー。

松江監督は、どっちかって言うとサブカル文科系の湿り気のあるような世界観だったけど、今作はカラッとスタイリッシュでお洒落(軽い意味のお洒落じゃなく、垢抜け感?)で、でもそれがカッコつけたかんじじゃなく骨太で重厚感があるね。そもそも事故や脳機能障害は抜きにしてGOMA(& The Jungle Rhythm Section)のパフォーマンスが良いという前提があり、そこに不慮の事故や脳機能障害というアクシデント、自身や家族、音楽と向きあう作業。そこからの復活。最初は何で3D?って思ったけど、GOMAさんの脳で起こってる現象の具現化でもあり、ディジュリドゥを演奏してるところを正面から撮っちゃうと、線が点になって画的にキビしいけど3Dだとディジュリドゥの長い形状が見事に表現出来てるし効果的。他のメンバーのパーカッションの楽器のレイヤー感がや回り込んだり押し寄せてきたりする感じが無茶苦茶気持ちいいな。これは3Dで正解やわ。プリミティブなリズムだけで72分持つのも凄いし、人間の本能の部分で心地良く反応してしまうリズムなんだろね。全く飽きなかったしどんどんアップテンポになって、あぁ〜終わっちゃう〜!!って感じやった。マニマック!(←アボリジニの言葉で”最高!”みたいな意味らしい)

松江監督の真骨頂を観た感じやった。
これソフト化されてもTVやPCの画面で楽しめんことはないやろうけど、劇場で体感した方が良いと思う。T・ジョイ京都は上映延長が決まったり全国でも続々上映館追加されてるし。しかも、3Dやのに1チケット代1,500円やし。これは良かった。

『フラッシュバックメモリーズ 3D』公式サイト
『フラッシュバックメモリーズ 3D』予告篇内藤瑛亮監督制作)

『井口昇監督 幻の6作品上映会 -映画「デッド寿司」公開記念-』

『デッド寿司』公開を記念して、ニコニコ生放送で『井口昇監督 幻の6作品上映会 -映画「デッド寿司」公開記念-』をやってたので観る。

■「幻の6作品」ラインナップ
『クルシメさん』(1998年/56分)
『わびしゃび』(1988年/36分)
『アトピー刑事』(2003年/10分)
『中身刑事』(2004年/15分)
『そんな無茶な!「おばあちゃんキス」』(2007年/103分)
『魔悪子が来る!!』(2008年/45分)

『中身刑事』『そんな無茶な!「おばあちゃんキス」』だけ観たことなかったので観れて感激!共にサイコーやった。他の作品も久々に観たけど、昔からやってること変わらないし、共通点は”愛”を描いてるとこだね。『中身刑事』『そんな無茶な!「おばあちゃんキス」』は未ソフト化なので、それをまとめて『愛の井口昇劇場 2』出して欲しいね。

『籠の中の乙女』

京都シネマヨルゴス・ランティモス監督『籠の中の乙女』を観る。

『籠の中の乙女』(2009年/ギリシャ/96min)


ギリシャ郊外に暮らすある裕福な一家は、外の汚らわしい世界から守るためと、子どもたちを家の中から一歩も出さずに育ててきた。厳格で奇妙なルールの下、子どもたちは何も知らずに成長していくが、ある日、年頃の長男のために父親が外の世界からクリスティーヌという女性を連れてきたことから、家庭の中に思わぬ波紋が広がっていく。って話。
こういう歪んだ感じの話は好みだね。なんだろ、家族規模の『エコール』のような感じかな。子供に物の名前(共通認識の名称)を違う名前で教えたたらどうなるんやろ?(象のことを、あれはキリンやでみたいな感じで)ってのは僕も考えたことがあるね。そこはそんなメインじゃなかったけど。ヨーロッパのこういう滑稽なコンテンポラリーダンスはグッとくるね。(『ルンバ!』のアベル&ゴードン的な)歪んだ家族で狂気的な部分もあるけど、妙に滑稽でこういう世界観は好き。
ラストはえ?そこで終わり?って感じだったけど、ギリシャっぽいというか珍妙な世界観にもあってるのかもね。奇をてらった感じじゃなく、あの後どうなるかは想像出来るし。

・『籠の中の乙女』
・『籠の中の乙女』Trailer

『インビジブル2』

今日も透明人間もの。クラウディオ・ファエ監督『インビジブル2』を観る。
前作のポール・バーホーベン監督は、今回製作総指揮。

『インビジブル2』(2006年/アメリカ/91min)


2006年ということで、大分最近の特殊技術になってきたね。かなり技術が上がってるし、タイムトラベルにしろ透明人間ものにしろ作られた各時代の技術を観る事が出来て、比べるとおもしろい。本作は前作から5年後くらいで、登場人物はガラリと替わり1については以前こういう事故があったと言葉でチラッと触れるだけだけど年月が経っての続編ということみたいだね。そういうこともあり、透明人間研究も大分進んでいて兵器(兵士)として使おうとする域に。
撮影自体はCGももちろん多様してるけど、結構ワイヤーや棒で人物をしたりして人間に力を加えてるのを後から消す作業も多くしてて、それが結構上手い事見えない力を表現出来てるね。
前作は普通の人間やったのに超人的な力を発揮してておかしかったけど、今作は設定が元軍人の男が透明人間になってるので、戦闘力の高さはクリア。なんやけど車に轢かれたりビルの3階(4階?)から落ちたら動かれへん(死んでもおかしくない)のに普通に動くし、さらに雨なんか浴びたら痛ーてしゃーないと思うけどね。
盲目の人とのやりとりは良かったね。あと、ヒロインのローラ・レーガンは美人やった。

そんなわけで、透明人間ものは大体性格悪なって見えない敵と闘う恐怖方向になるね。それよりはもっとコメディよりのイタズラやエロい方が楽しくて好きかな。全部エロにしちゃうとAVでよくある感じになるんやろうけど。そういうエロ系じゃなくて、イエジー・スコリモフスキ系のヨーロッパの物悲しい雰囲気の変態系ので透明人間ものやっても面白そうやね。『アンナと過ごした4日間』みたいな感じで中年のしょぼくれたオッサンが何かのきっかけで透明になれるようになり、エロいことや好きな女性にイタズらしようとするけど、気弱な性格が邪魔してうまくいかなくて、最後は誰にも気付かれず車に轢かれて終わりみたいな感じで。どやろか?
まぁ、また何年後かに定期的に透明人間やタイムマシンものは作られてくだろうね。ちゅーかH・G・ウェルズは凄いね。

・『インビジブル2』
・『インビジブル2』Trailer