『上京ものがたり』

TOHOシネマズ二条森岡利行監督『上京ものがたり』を観る。『女の子ものがたり』の続編的な作品。『女の子ものがたり』大好き(劇場で3回観たしね)なので楽しみしてた作品だ。
24:00〜回を観たけど、夜中の映画館で観るの好きなんよね。

『上京ものがたり』(2012年/日本/109min)


西原理恵子さんの自伝的マンガの映画化なんだけど、西原作品は個人的にほとんど読んだ事がなく森岡監督の映画『女の子ものがたり』にヤラれてしまって原作の『女の子ものがたり』を読んだ程度なので、正直西原さんの世界観にはうといのだけど。西原作品映画化は色んな監督がしてるけど、森岡監督(見た目は結構強面のおっちゃん)の描く女の子の世界が一番好きかな。群を抜いてるね。
本作も男はダメな人ばっかりで、女性が結構たくましく強い感じでいいね。本当実生活でも女の人は強いと思う。
『女の子ものがたり』を観てたらニヤっとしてしまうようなシーンもちょいちょいあって嬉しかった。サプライズというか共通点というか。そっちを観てるとより楽しめると思う。上京してる人は共感でき、上京してない人は上京したくなる作品だね。
調べたら原作は3部作で『営業ものがたり』ってのもあるみたいだし、森岡監督にはシリーズで撮って欲しいな。劇中作『心の中の不思議なタンス』(通称:ここタン)も。とは言え、『女の子ものがたり』がダントツだと思うけど。

・『上京ものがたり』オフィシャルサイト
・『上京ものがたり』予告篇

『カレ・ブラン』

京都みなみ会館で、ジャン=バティスト・レオネッティ監督『カレ・ブラン』を観る。

『カレ・ブラン』(2011年/フランス・ルクセンブルグ・スイス・ベルギー・ロシア合作/80min)


説明なく、どんどん進んでいくのだけど、途中から多分こういうことなんなんかな?って感じで分かって来る感じかな。あとは解説を読んでストーリーを追うというか。つまり、ブラック企業(社会)を表してて、そこから逃げる方法は自殺しかない感じで、現代社会で起こってることを意味してるのかな?コントラスト強めのダークな映像と、定期的にながれる放送とビープ音が怖いし、この社会を仕切ってるボスが見えないのがまた不気味やね。色味や映像的には好きな画やな。おもしれー!っちゅうタイプの映画ではないけど、そういうことが言いたいのね、って感じかな。この監督は、第1作目とのことで、次どんなん撮らはんのか気になるところですね。

・『カレ・ブラン』オフィシャルサイト
・『カレ・ブラン』Trailer

『ハナ〜奇跡の46日間』

京都みなみ会館で、ムン・ヒョンソン監督『ハナ〜奇跡の46日間』を観る。

『ハナ〜奇跡の46日間』(2012年/韓国/127min)


一見スルーしがちなタイプ(ポスターデザインも、予告の印象も地味な。ちょっと損してるかも)だけど、ベ・ドゥナということで、ちょと気になってた作品。1991年の卓球世界大会に、韓国と北朝鮮の南北統一チームとして出場することになり対立しつつも優勝めざして力を合わせて、、、って話で、実話を元にしたフィクションらしい。
乾燥は、号泣しちゃったね。1991年の話なので髪型やファッションがもっさりしてるし、ドラマ部分も臭そうな感じだけど、それが北朝鮮や韓国の雰囲気っぽくて、これはこれでアリやった。ペ・ドゥナ含む北朝鮮選手は最初無表情で国のために闘うサイボーグのような感じだったけど、段々打ち解けていって、これは北朝鮮のイメージだけど、それを抜きにすると普通にどの漫画やアニメ、ドラマに出て来るクールなツンデレキャラ(安易にツンデレツンデレ言いたくないけど)、なわけで。ただやっぱ北朝鮮という独特な事情の国が絡んでるので、そこがどうする事も出来ない切なさがあり、徐々に号泣しちゃったね。しかもエンドロールで実際の(本物の選手の)写真を出してくるもんだから、号泣してもうたは。登場人物のどのキャラも最後は愛着が沸いてくるし、分かりやすく上手くキャラを描けてるね。観て正解やった。

・『ハナ〜奇跡の46日間』オフィシャルサイト
・『ハナ〜奇跡の46日間』予告篇

・実際の当時の映像(結構忠実に雰囲気を再現してるね)

『立候補』

元・立誠小学校特設シアター藤岡利充監督『立候補』観る。

元・立誠小学校

『立候補』(2012年/日本/100min)


スマイル党総裁のマック赤坂さんを追ったドキュメンタリー。
300万円の供託金を払えば、立候補出来る選挙。マックさんの他にも泡沫候補と呼ばれるなか色んな思いで立候補する人々。政策や政治的なことは、正しい正しくないは別にして力のある巨大な政党(多数派)の怖さを感じたね。(正しい正しくないは別にして)1対多数の場合、どうする事も出来ない切なさとというか、無力感というか。でも、一人(少ないスタッフ)で超巨大組織に立ち向かう感じがドン・キホーテな感じで凄いというか。アーティストだね。映画のラストではちょっと感動しちゃうし、おもしろかった。観てよかった。
想田和弘監督『選挙2』も楽しみですね。1おもしろかったし期待してるのだけど、京都は9/21〜みたいですね。

・『立候補』オフィシャルサイト
・『 立候補』予告篇
・マック赤坂・政見放送(2011年・大阪府知事選挙)

『パシフィック・リム』

ユナイテッドシネマ大津で、ギレルモ・デル・トロ監督『パシフィック・リム』を観る。スーパーレイトショーの24:45〜回を観たので、空いててイイ感じ。

『パシフィック・リム』(2013年/アメリカ/131min)


うん、おもろかった。
滅茶苦茶お金掛かってるし、滅茶苦茶手間掛かってるね。贅沢に街を壊しまくりの雨降らしまくりの、単純に今の技術ってスゲーのな!って思った。未来の凄いロボなんやけどスタイリッシュにカッコつけた感じでなく、パイロットがコックピット内で、えっほえっほ歩いてる良いもっちゃり感が親しみやすいにゃろね。アニメやマンガ、ゲーム的な分かりやすい設定(べってべたな中国やアジアの表現だったり、各国のパイロットのキャラだったり)、を滅茶苦茶お金をかけて完成度上げて作った感じが、ストレートに楽しめたし、本当にやりたいことを予算惜しまずにやり倒した感じかな。日本の予算では作れないね。

井口昇監督がTwitterで (以下抜粋)
”パシフィックリム、本当に物凄く面白い映画だと思います。予算以上に愛に満ちているとも思います。だけど「こんなシーンを撮りたいけど予算的に断念するしかない」状況が多い日本映画界で作る立場の人間として、新たなハードルを与えられた気がして、楽しんでいるだけではいられませんでした。”

”「こういうシーンを実現出来ないなら、工夫で乗りこえよう」という映画の作り方をしている者として、パシフィックリムは「こんなシーンをやれたら面白いに決まってるじゃないか」という気持ちが常に横切った。今こそ僕ら日本の映画人がこれからどんなアプローチをするか真剣に考えるべきだと思いました”

”本日は脚本直し作業。撮影スケジュールに嵌めるため、長めだった脚本を短くするのです。つまり見せ場の一部を短くしたり、台詞を削っていく仕事です。昨日、沢山要素が詰め込まれたハリウッド大作を見た後にやるので、多少虚しくなるが仕方ない。日本で映画を作るという事は本当にこういう事なのだ。”

”ちなみにロボットものの映画企画はザボーガー以降、何個か出しましたが全然通りませんでした。もちろんパシフィックリム以前の話しです。日本の映画企画はそんな感じです。”

”俺達、日本でジャンル映画を作っている監督は決して右往左往している訳ではない。確実前進し苗が生えない地も耕して来ている!僕の場合は予算100万円のスカトロAVで無理矢理ドラマをやり、マシンガールの制作時は冷たい視線を浴びて作ってきた。その間僅か10年。あと10年あれば逆襲出来る!”


(前後の文脈もあるし、正確な部分は井口監督のTwitterを追って見て下さい。)というわけで、この予算で井口監督に作品を撮ってもらいたいし、観たいは!10年後の逆襲にも期待だ!!
そんなわけで、ちょっと話がそれちゃったけど、本編はギレルモ・デル・トロ監督の日本の特撮やアニメなんかへの敬意を感じる部分も多く、日本人的にも嬉しいというか誇らしいというか。単純明快に楽しめました。

・『パシフィック・リム』公式サイト
・『パシフィック・リム』Trailer

『デッド寿司』Blu-ray

井口昇監督『デッド寿司』Blu-rayが出ましたね。

『デッド寿司』(2012年/日本/92min)


というわけで、待望のBlu-rayが出ましたね。
井口作品と言えば、メイキングやコメンタリー、スピンオフが魅力(サービス精神)の一つなんですよね。エンドレスで何回も観ちゃいます。今回のスピンオフ『玉子寿司オブザデッド』も凄かった。松崎しげるさんはエエ声ですね。あんなことやこんなことになったりしつつ、他の井口組の役者さんは何か安心しますね。コメンタリー今回は本編じゃなくメイキングのみだったけど、デモ田中さんとパバーンメンバー(特殊造形西村さん、VFX鹿角さん)のコメンタリーはイイよね。個人的にアイドルや女優さんの入ったコメンタリーだとどうしてもそっちに喋らせようとして井口監督らも遠慮がちになるので、やっぱ気の知れた製作陣の遠慮しないコメンタリーが好きかな。
そんなわけで、井口監督の次回作『ヌイグラマーZ』が非常に楽しみです。

・『デッド寿司』公式サイト
・『デッド寿司』日本語版予告篇
・『デッド寿司』3D版予告篇
・『デッド寿司』Web版予告篇

・松崎しげる『寿司のメモリー』デッド寿司バージョン(作詞:井口昇)
・Fantasia2012 井口昇監督&武田梨奈インタビュー
・『デッド寿司』ワールド・プレミアム舞台挨拶

 

『めめめのくらげ』

イオンシネマ草津(ワーナー・マイカル・シネマズが改称したみたい)村上隆監督『めめめのくらげ』を観る。西村喜廣監督が監督補をしてたり、西村監督周辺スタッフで撮ってる作品だ。

『めめめのくらげ』(2013年/日本/101min)


純粋に良かったね。面白かった。
西村監督周辺の役者さんが出てるだけでニヤけちゃうし、キシケンさんはちゃんとキシケンさんやった!津田寛治さんの回想シーンでは頭が吹っ飛ぶんじゃないかとドキドキしつつ(いつもの大量の血やゲロはこの映画にはないよ)、しいなえいひさんも先生やし、どのキャストも登場キャラ(”ふれんど”っていう生き物)も魅力的やった。
子供向け夏休み映画感(悪い意味ではなく、ターゲット層が子供で観る自分がおっさんなだけ)の幼稚な感じではなく、ちゃんと入り込めた。子供達の人選や制服のデザインや髪型もちゃんとキャラクターとしてこだわってるし、ヒロインの娘(浅見姫香さん)が凄い存在感やった。この娘はこのまま何の問題もなく育っていけば美人さんになるだろうし、注目やね。他の子役も”ふれんど”のデザインとキャラを連動してて、捨てキャラがない(モブはモブで)と言うか、やっぱりキャラクターデザインがしっかりしてるから深みが出るね。”くらげ坊”もカワイイやん。ここは村上隆監督の持ち味だし、後半(若干ネタバレしつつザックリと)巨大な生物が出て来て歩きまわるんだけど、その色調や質感も良いし、この表現ってダメな映画だとチープになりがちだけど、『めめめのくらげ』は凄くこだわりを感じるしお金をかけてるってことでなく美意識(善し悪しのジャッジ)が当然ある人なので、ここも村上隆監督の持ち味なんやろなと思った。ソフト化されたら欲しいし、『めめめのくらげ2』もあるみたいなので、楽しみだね。

・『めめめのくらげ』公式サイト
・『めめめのくらげ』予告篇

宇治茶監督のスタジオへ。

『燃える仏像人間』宇治茶監督のスタジオに潜入してきました。

宇治某所の閑静な住宅街にあるスタジオ。
京都アニメーション(めちゃくちゃ動く画でお馴染み)と同じ駅にあるのが、また面白い。まさかこの地で対局するアニメーションが制作されてるとは興味深いね。
この机の上のスペースで『燃える仏像人間』が産まれたそうだ。
色々おもしろい話を聴けたので、その模様は後日まとめます!

・『燃える仏像人間』公式サイト
・『燃える仏像人間』予告篇
・宇治茶監督オフィシャルサイト

『燃える仏像人間』

宇治茶監督の『燃える仏像人間』を観る。
まずは、予告篇を観て欲しい。>>
そう!”劇メーション”だ。『猫目小僧』電気グルーヴ『モノノケダンス』PVでお馴染みの”劇画+アニメーション”の手法だ。

『燃える仏像人間』(2012年/日本/80min)


予告だけで、心を鷲掴みされるね!本編もおもしろい!
圧倒的な画力に、観入ってしまう。個々のパーツでは動かない劇メーションゆえの、それが映ってる瞬間はそのパーツを隅々まで観察・堪能できるのでイイね。本当に、各ポーズじっくり観てしまうので、宇治茶監督の絵のスライドショーを観てるような、絵を楽しめる映画だ。もちろん話もおもしろい。
そして、キャラクターのバリエーションにも驚かされる。いっぱい出てくるしみんな愛嬌がある。
あと、声優さんのスキルはやっぱ凄いなと思うな。すごくドラマチックで画との相乗効果が凄い。一発でこの宇治茶監督のファンになってしまった。これは、京阪神ではそれぞれ1週間上映っぽいので、見逃さないほうが良いですよ!

・『燃える仏像人間』公式サイト
・『燃える仏像人間』予告篇
・宇治茶監督オフィシャルサイト

『ダークシステム 完全版』

京都みなみ会館で、幸修司監督『ダークシステム 完全版』を観る。
SPOTTED PRODUCTIONS配給作品ですね。zine「SPOTTED701」出てて、ずっと気になってた作品。完全版になってやっと京都に来ましたね。SPOTTEDっていうと、今、『MOOSIC LAB 2013 京都編』が絶賛開催中だけど余裕がなくて全然観に行けてないなぁ。。。


『ダークシステム 完全版』(2012年/日本/113min)


面白い。ポスタービジュアルがこんななので、ヘリもののメカメカしたサイバーなものを想像しちゃうし、それで敬遠しちゃう人もいるかもしれないけど、これはこれでフリなので、コノ予告篇を是非観て欲しい。それだけで鷲掴みだ。
昔の特撮、漫画やアニメような暑苦しいセリフ回しやアクションを全然男前じゃない主人公がやってる中二感。自主制作感バリバリなんだけど、気持ち的に手を抜いてなくていいね。カット割りやエフェクトも。
あと、音楽がカッチョイイ。幸修司監督が脚本と音楽もやってるみたいで凄いね。
前半1、後半2の話からなる完全版なんだけど、ちょっと長いというか後半テンポが悪いというか、辛気臭く感じる部分はあったけど、この熱さは好きかな。この監督の他の作品も観てみたいな。

・『ダークシステム 完全版』公式サイト
・『ダークシステム 完全版』特報
・『ダークシステム』予告編Ver.02



それから、今京都みなみ会館ではあの悪魔のマシーンこと”サイオンジ クラッシャー”が展示されているぞ!通常アクリルケースに入っているのだが、スタッフに熱心に頼むと開けて見せてくれるぞ!1週間限定上映なので見逃さないで!!

「C・R・A・S・H・E・R!!」

『15歳、アルマの恋愛妄想』

京都みなみ会館で、ヤンニッケ・シースタ・ヤコブセン監督『15歳、アルマの恋愛妄想』を観る。”自慰ポスター”予告篇が問題というか話題になってたやつですね。

『15歳、アルマの恋愛妄想』(2011年/ノルウェー/76min)


先に書いた通り、エロい感じかと思ったら男子向けにエッチい描写を入れてるという感じではなく女子目線(男子に媚びた感じでなく)で女子の思春期を描いてて、ノルウェーのソフィア・コッポラな印象だね。小さい街の他愛もない出来事だけど、主人公らにしたら大きな出来事で、結構好きな感じ。主人公アルマ役のヘレーネ・ベルグスホルムも可愛かったし。ラストも結構好き。
対局の男子のDT目線でも、もう1本(もしくはスピンオフ)撮れそうやね。ノルウェーの涼しげな感じがムラムラした性の感じをカラッと爽やかにさせてるのかもしれないね。

・『15歳、アルマの恋愛妄想』公式サイト
・『15歳、アルマの恋愛妄想』Trailer

『ビル・カニンガム&ニューヨーク』

今年は全然映画観に行けてないねぇ。毎年200本前後は観てるのだけど、今年は100切っちゃうかも。。。
T・ジョイ京都リチャード・プレス監督『ビル・カニンガム&ニューヨーク』を観る。

↓ビルもおるよ。

『ビル・カニンガム&ニューヨーク』(2010年/アメリカ/84min)


やっと観に来れた。いや〜、おもしろかった。イイね〜。
他のスナップカメラマンやパパラッチと違ってポリシーを持ってて、アーティストを感じたね。
パーティーに行っても料理や水も一滴も飲まないと決めてたり、どんなに有名人だろうが良くなかったら撮らないし、タダでブランドのドレス着てるセレブに興味はない!て言ってたのがおもろかったね。自分で好き放題言える環境(小切手やギャラをもらわなかったり)を作って本当に好きで良いものだけを追い求めてるのが良いね。その社交的な人柄からもみんなから愛されてて、ちょっとウルッとする場面もあったり、誌面のレイアウトをしてたアシスタントというかデザイナー?との関係も孫くらい離れてるんやろけど、笑ろたわ。うん、良かった。

・『ビル・カニンガム&ニューヨーク』公式サイト
・『ビル・カニンガム&ニューヨーク』Trailer
・The New York Times Bill Cunningham “On The Street”


ビルの”On The Street”以外に、僕が見てるストリートスナップ。
The Sartorialist
CITIZEN COUTURE
Le 21ème
FACE HUNTER
Stockholm Street Style
TheUrbanSpotter
I’M KOO
ON ABBOT KINNEY
STREETPEEPER
STREETFSN
JAK & JIL
LEE OLIVEIRA

(最近はtwitterやFacebookでフォローしてると更新されるたびに流れてきてくれるので見やすいね)

『ポーとミーのチャチャ』

深夜に6ch(ABC)でやってたヤン・イーチェン監督・ジム・ワン監督『ポーとミーのチャチャ』を観る。タイトルに惹かれて。第8回大阪アジアン映画祭でABC賞を受賞した作品で、ABC賞の作品は深夜に放送してくれるよね。

『ポーとミーのチャチャ』(2012年/台湾/101min)


”17歳の双子ポーとミーは何もかもそっくり。身長も成績もバスケのポジションも。学校では誰も見分けがつかず、いつも物事はこんがらがってしまう。初恋をきっかけに、一人の人間として尊重してほしい姉のポーは、ある作戦に打って出る。フレッシュな台湾ガールが一人二役の大熱演!2012年台北映画祭グランプリ受賞の青春ラブコメは楽しめること間違いなし!”って話。

こういうアジアの青春ラブコメはわりと嫌いじゃないのよね。ヒロインは双子なんだけど、凄いそっくりだし集中して観てないと見分けがつかないんだけど、後から調べたらホアン・ペイジアって娘が一人二役やってたのね。そら似てるわけだ。ヒロインがカワイイだけで成功だね。

・『ポーとミーのチャチャ』公式Facebook
・『ポーとミーのチャチャ』Trailer

『HK 変態仮面』

T・ジョイ京都で、福田雄一監督『HK 変態仮面』を観る。

『HK 変態仮面』(2013年/日本/105min)


途中ちょっと間延びしてる感もあったけど、良かったね。これ多分、山口雄大監督がもし撮ってたらスベってたと思うなと思ったりしつつ。実写化することに意義がある的なことで終わってなくてちゃんとおもしろかったね。原作は当時読んでたけど、大分前なのでビジュアル以外はあんま憶えてないので新鮮な気持ちで観る。変態仮面のビジュアル化は成功してると思うしパフォーマンスも演じてる鈴木亮平さんの演技も良かったし、エエ身体してはるね。みんな全力でアホなことをやってて、それがあざとくなくて吹っ切れてて良かった。真面目仮面役の佐藤二朗さんのよくやるアドリブ的な演技は個人的に好みではないけど。片瀬那奈さんもキレてて良かったね。ヒロインの清水富美加さんもストレートな美人ではないけど、味のある娘やね。バカバカしい演技も成功してた。もっとエロくてもいいかな〜と思いつつ、良かったんじゃなでしょうか。鈴木亮平さんさ良かったって印象かなぁ。

・『HK 変態仮面』オフィシャルサイト
・『HK 変態仮面』特報
・『HK 変態仮面』予告篇

・『HK 変態仮面』初日舞台挨拶
・『HK 変態仮面』を主演・鈴木亮平が語る
・『HK 変態仮面』出演決定!清水富美加からのメッセージ☆
・『HK 変態仮面』ヒロイン・清水富美加 ! 撮影現場からのメッセージ到着
・『HK 変態仮面』劇場マナーCM

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33』Blu-ray

庵野秀明監督『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33』のBlu-rayを購入。
amazonさんで注文してたのだけど、5/22到着のメールが着たけど届いたのが5/25。何か発送トラブルみたいで全国に同じような人が一杯いるみたいやね。僕も4日間何度もポストを確認したりヤキモキしたけど。そんなことあるんやね。ま、そんなこともありつつ。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33』(2012年/日本/105min)


ま、”急”って感じで、次4作目をみないと判断出来ない感じだけど、クライマックスに向けての溜めだと思うし、これはこれでいいのだと思う。序は序な感じだし、破は破(エンターテイメント性も高く山場だらけ)な感じだし。急(Q)は急な感じですね。ただ14年すっ飛ばした部分も含め、次ちゃんと気持ちよく終わらして欲しいかな。
特典でメイキングが入ってたけど、メカなんか滅茶苦茶細かく作ってるし凄い手間掛かってるし、やっぱおもしろいと思うな。

・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』オフィシャルサイト
・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』予告篇
・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』旧予告篇

・『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』予告篇

『ザ・フューチャー』

ミランダ・ジュライ監督・脚本・主演『ザ・フューチャー』を観る。

『ザ・フューチャー』(2011年/ドイツ=アメリカ/91min)


”同棲4年目を迎えた35歳の女性ソフィーと恋人のジェイソン。ある日、2人は怪我をした小さな猫を見つけ、パウパウと名づけて最期を看取ると決める。そのことをきっかけとして2人の心境や生活はゆるやかに変化していく。お互いやりたいことをやろうと、仕事を辞め、インターネットを解約して、自分の内なる声に耳を傾けて生きようと決意する。”って話。

予告篇でかなり鷲掴みされた作品。
猫の名前が”パウパウ”(”お手々ちゃん”って意味)!パウパウって名前カワイイな!で、この監督で脚本で主演のミランダ・ジュライさん、コンテンポラリーダンスのパフォーマンスなんかをしてる人なので、アベル&ゴードン監督の『ルンバ!』『アイスバーグ』、はたまたヨルゴス・ランティモス監督の『籠の中の乙女』的なコンテンポラリーダンス系(へんてこりんダンス)のを期待しちゃうじゃないですか。…ん?あんま踊らないのな!パウパウも、、、。な!
正直思ってたのと違ったけど、ま、簡単に言うと他愛も無い話なんだけどファンタジーのような現実とも非現実ともとれる不思議な世界観。こういう作品だと分かった上で、2回3回観るとだんだん味が出てくるタイプの作品だと思う。ミランダ・ジュライさんも美人で凄い魅力的だし、雰囲気を楽しむと良いと思う。とは言え善くも悪くも予告篇はやっぱ期待させるよね。フラットな気持ちで観るのがいいかもね。
神戸元町映画館は4/6〜、京都みなみ会館は4/27〜ですよ。

・『ザ・フューチャー』公式サイト
・『ザ・フューチャー』Trailer