minascapesにて。

先日行った、minascapesでの”digmeout EXHIBITION 2007”。なんやかんやで、あんまゆっくり観れなかったので、あらためてゆっくり観る。っていうか、閉館ギリギリに行ったので駆け足で観る。なが田よしこさんのインタビュー映像をあらためて見るが、やっぱ面白い。うん。イイ味出してる。”次のアーティストはキミだ!FUNKY802 digmeout EXHIBITION 2007開催”ヤングアート、大阪から、世界へ。FM802がお届けする、恒例のヤングアート展が開催されます。今年は大阪に加え、東京にも巡回します。

<参加アーティスト>大槻香奈 / 西淑 / 大野彩子 / POLKA / 小川恵子/ 前田祐作 /こだま美瑠兎 / 中井良尚 / Sacramento boy / なが田よしこ / イフクカズヒコ / 岸野真生子 / 星野勝之 / さかぐちあや

<OSAKA>
3月20日(火)>4月8日(日)  北堀江「minascapes」
※ オープニングパーティ 3月20日(火)19:00-21:30(誰でも参加できます)
※ トークショー 3月25日(日)17:00 start?
digmeoutプロデューサー、谷口純弘によるトークショー。digmeoutのスタートから企業とのコラボレーション、海外展覧会レポートなど「digmeout」のヒミツを大公開!ファイル持ち込み、売り込み大歓迎。ファイル丁寧に見ます。
<TOKYO>
4月11日(水)>18日(水)銀座ソニービル8F OPUS
http://digmeout.net/more_news/exhibition2007.html

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会場にて。

覆面をした舞妓さんの絵を描いてる、なが田よしこさんと少し話したが中々面白いキャラしてはるなと思った。舞妓さんのデフォルメされたキャラなのに変にリアルさがあるのは、家が実際に祇園の割烹料理をやってるだって。展覧会のフライヤーも描いてる大槻香奈さんの絵の女の子は、結構タイプだ(森下くるみ的な)。イイ。上手い。

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バーガー的な。

ジェラルド・ゴルドー風な絵の前で、あたかも膝に爆弾を抱えてるような(武藤的な)ポージングの青年は、前田祐作さんという埼玉在住のイラストレーターさんだそうだ。エリートだエリート。作品には、何か社会風刺的なメッセージや遣る瀬無さが込められているような奥深さを感じ取ることができた。そんなこんなで、minascapes後、みんなでdigmeout ART & DINER(24時間営業)になだれ込み、始発で帰ったのでした。

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ハリス理化学館にて。

同志社大学で、四谷シモンさんの展示をやってたので観に行く。四谷シモンを中心とした”球体関節人形展”というので、こっち系は、(僕の中での)許容範囲ギリっギリのラインかもしれない。(GAKEPPUCHI)四谷シモンさん以外の作家で、もっとリアルさを追求したような現代風の(指や関節の節々に赤味があって生々しいの)、ヴィジュアル系というかゴスロリ系方面までいくと(個人的に)ちょっとキツイかもしれない。。。(GAKESHITA)展示は2部屋だけで「アレ?もう終り?」って感じで少なかった。当然写真撮影禁止ということで、入口をこっそりと。。。ギリっギリだ、こりゃ。

四谷シモン

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『ダリ展』

それで昨日は『LUNACYルナシー』を観る前に大分時間があったので、シュルレアリスム繋がりってわけじゃないけど、ちょうど同じ沿線上の天保山のサントリーミュージアムでダリ展をやってたので観に行く。ダリにしろ、ヤン・シュヴァンクマイエルにしろ一つの表現方法だけじゃなく平面、立体、映像、陶芸、ファッション他、色々な手法で表現していてそれをずっと続けるという、ホントここ最近人生について色々考えさせられることが多い。うん。会場では、ダリが色々パフォーマンスしたりしてる映像も流れてたけど高田純次に見えてしょうがない。見る人をビックリさせてやろう的な格好や演出は高田純次とそんなに差がないように感じた。いやホンマに。

『ダリ展』
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html

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唾液ソファー的な。

で、ミュージアムグッズに目がないので、唾液ソファー(的な名前だったと思うけど、唇のソファーのやつ)のキーリングを買ってしまう。っていうか高っけー!!それで展示を観終っても、まだ映画まで時間があったので、フラっと海岸通ギャラリーCASOに行くと、写真表現大学ってとこの卒展をやってて観る。全部写真の卒展って、初めてで新鮮な感じでした。それでもなお時間があったので天保山から九条まで歩こうととしたけど無茶苦茶遠かったので一駅で断念。(天保山〜大阪ドーム位の距離)その後、映画2本観るという密度の濃い1日。色々考えさせられた日。

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こんな撮影クルーが来てたり。

このチェックのシャツの人物が、”digmeの有言実行男”ことトヨクラタケルくん(Re:VERSE)。奥は谷口P。人もいっぱい来てて、大盛況でした。(余談だが、長介のお兄ちゃんはトヨクラくんに似てるそうだ。ついついトヨクラくんをお兄ちゃんって呼びそうになるらしい。)

トヨクラタケル(Re:VERSE)

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背景とか変態的だ。

彼の作品も切り絵的な感じで、人物はフェルトなんだけどかなり共感できる。背景の細かい仕事が、変態的でイイ。僕の場合、必要な色や模様、質感は自分で色を混ぜて作るけど、彼の場合、色は紙本来の色を使ってるので、その欲しい色探しや、素材の収集なんかもコレクター的な変態気質的な感じなんだろうなぁ。映像の寺田めぐみさんは、顔のないサラリーマン、トヨクラくんは、顔のない子供、共に風刺というか毒的な要素があるので、何かからんだら面白そうだと思った。

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@ yugue

で、造形の卒展後、出町の下鴨神社側にあるカフェ『yugue』へ、お友達のひろせべにさんの展覧会を観に行く。この『yugue』ってカフェ、初めて行ったけどかなりいイイ。凄く小さい看板で、やってるのかやってないのか、店かどうかも分からないような感じ。辛うじて白無地の暖簾(のれん)があって、何か香港映画に出て来そうな暖簾の質感でした。その控えめ感がまたイイ。店の人も凄い控えめだし。
『yugee』↓こんなお店。
http://www.keibunsha-books.com/mailmagazine/staff_column061213.html

行くと、ひろせべにさんやいろんな人が来てて中々賑わっている。結構古くて味のある建物なのだが、照明が少なく行ったのが夕方だったんだけど、すぐに暗くなって何か江戸時代位の明るさだ。(一応、明るい段階で観る事ができたけど。)ので、懐中電灯で作品を照らして鑑賞する感じになってました

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『お菓子と絵』

『nishikawa kazuna ひろせべに お菓子と絵』という二人の展示。ひろせべにさんは、相変わらず羨ましいセンスの持ち主で、作品が欲しくてたまらんくなる。毎度の事ながらやられた。小さいサイズの作品がてんこ盛りあって、ちょっと小さい作品を作りたくなる。色々、創作意欲をかき立てられたのでした。

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