『モテキ』DVD

大根仁監督『モテキ』のDVDを買う。やっと買えた。

『モテキ』(2011年/日本/118min)


感想は、前劇場で観た時ので>>
ま、贅沢なお祭り音楽映画ですね。ちょい役で色んな人がバンバン出てくるし、お金を掛けてお祭りをして、それでちゃんとおもしろくてヒットして回収できるので良い流れですね。あとは、長澤まさみさんが犯罪的にカワイイ(本来麻生さん推しだが、メイキングでも言ってたけど、兎に角長澤さんをカワイく撮ったて)し、実際いたらハマったらあかんタイプだけど、まぁ実際いたらハマるはな。毒は全くないし、単純にお祭りを楽しめる作品かな。大根監督の新作『恋の渦』も評判いいので、楽しみです。

・『モテキ』公式サイト
・『モテキ』予告篇

『神様のイタズラ』

井口昇監督が撮ったドラマ『神様のイタズラ』のDVDが出てたんですね。
これはネット配信とBSでやってた全4話からなる物語で、録画もして観てるんだけど、井口ファンとしては買わんとということで。メイキングも観たいのでね。

『神様のイタズラ』(2013年/日本/110min)


主人公の女の子(久保田紗友さん)がひょんなことから、ヤクザさん・インコ・好きな男の子・おばあちゃんと入れ替わってしまい色んな体験をして成長していく話。井口監督の乙女な部分で出来てる感じ。演技の奥に、井口監督の演出(実演する)が見えますね。いつもとは違うスタッフで撮られてて、DVD的には(メイキング含め)久保田紗友さんの魅力を楽しむ作り(アイドル映画)になってるので、メイキングでの井口監督の描写は大分抑えめで、もっと観たい感はあるけども、アイドル映画の現場に井口監督が入ってる画がちょっとコントっぽくもあり、これはこれで新鮮ですね。『恋チョコ』(2011年)もだけど、ま、たまにドラマも撮ってはるんだけど。井口監督はジャンル映画だけでなく内面が女子なので、全く間違いではないしむしろどんどんやってもらいたいですね。
そして、主演の久保田紗友さんもまだ13歳とのことだけど、顔立ちは凄く大人っぽいし将来美人さんになりそうで今後が楽しみですね。女の子は変なセリフや演技(ヤクザやインコ、おばあちゃんに)をするのはイイですね。話的にもイイ話だし、ターゲット層はかなり幅広いと思う。『まだらの少女』(2005年)の中村有沙さんが『ゾンビアス』(202年)で再び出会ったように、この久保田紗友さんも何年後かに別作品で再会してもおもしろいかなと思った。あと、ヤクザ役の人、ずっと斎藤工さんかと思ってたら井上正大さんという俳優さんでした。しかし似てるなぁ。

・『神様のイタズラ』オフィシャルサイト

『ABC・オブ・デス』

シネ・リーブル梅田『ABC・オブ・デス』を観る。関西初上陸ですね。

『ABC・オブ・デス』(2012年/アメリカ/129min)


世界で活躍する新進気鋭の26人の監督が、5分1本勝負でアルファベット文字から「死」をテーマに描くホラー・オムニバス映画。日本からは井口昇監督(F)・西村喜廣監督(Z)・山口雄大監督(J)が参加している。
5分ってムズいなぁ、という印象。スプーン1匙だけの料理を食べるみたいな感じかな。もっと食べたい!っていう試食的な感じで、各監督の長編作品を追いかける感じかな。
短い制約の中で、山口監督は1ネタに絞って意図が明確だったし、逆に西村監督はこれでもかというくらい要素を詰め込んで(ぶち込んで)きましたね。毎度、絵コンテ上でのトリッキーな思いつきを実際具現化しちゃうのが、いつも圧倒させられるし、体操の競技でバック転ややいろんな技を魅せつつフィニッシュで着地もちゃんと決まったような、思わず歓声を上げて拍手しちゃいそうな高揚感があります。
そして、井口監督は商業作品で普段押さえ付けられてる部分を解放されててまさにお腹に貯まったガスを噴射してて幸せそうだった。井口作品のコメンタリーやメイキングを観てると、よくやりたいことをスタッフに説明しても「何でですか?どういう意味ですか?」みたく言われて理解してもらえないと話してて、けど実際映像になるとちゃんと面白くなってるし、twitterでも監督自身がおもしろいと思う事の企画を出しても通らないっとつぶやかれてたりするけど。この『ABC・オブ・デス』でのF(Fart=おなら)は、その商業的なしがらみなく、本当にやりたいことを自由にのびのびされてて観てて凄く幸せそうに観えた。西村監督もそんな感じだった。長編作品ではなくスピンオフでいつも観る箍が外れたパターンの作品だった。ので、普段の作品や趣味を知らないと、ポカ〜ンっとなっちゃう(ココのレビュー、全部否定的だけど、本当の楽しみ方を味わえてないね)と思うし、中々人に薦め難いけど、個人的には、井口監督・西村監督の脳内が観れた感じでニヤニヤしてしまうし、いつもの感じで安心するのだ。ちょっとファインアートな感じかもしれないね。
あと、思ったのが「死」がテーマなんだけど、トイレネタ率が高いね。人が死ぬ表現として、血→ゲロやヨダレの次はシモになるからかな。あとは、ホラー好き(撮る人・観る人)の子供心的にホラーネタに次いで、うんこやオナラネタもテンション上がり具合的に、近いからかな?あとは個室感だったりトイレから何か出て来る(逆に流して隠す)恐怖感も世界共通であるのかもね。とか思ったり。

・『ABC・オブ・デス』オフィシャルサイト
・『ABC・オブ・デス』Trailer

『上京ものがたり』

TOHOシネマズ二条森岡利行監督『上京ものがたり』を観る。『女の子ものがたり』の続編的な作品。『女の子ものがたり』大好き(劇場で3回観たしね)なので楽しみしてた作品だ。
24:00〜回を観たけど、夜中の映画館で観るの好きなんよね。

『上京ものがたり』(2012年/日本/109min)


西原理恵子さんの自伝的マンガの映画化なんだけど、西原作品は個人的にほとんど読んだ事がなく森岡監督の映画『女の子ものがたり』にヤラれてしまって原作の『女の子ものがたり』を読んだ程度なので、正直西原さんの世界観にはうといのだけど。西原作品映画化は色んな監督がしてるけど、森岡監督(見た目は結構強面のおっちゃん)の描く女の子の世界が一番好きかな。群を抜いてるね。
本作も男はダメな人ばっかりで、女性が結構たくましく強い感じでいいね。本当実生活でも女の人は強いと思う。
『女の子ものがたり』を観てたらニヤっとしてしまうようなシーンもちょいちょいあって嬉しかった。サプライズというか共通点というか。そっちを観てるとより楽しめると思う。上京してる人は共感でき、上京してない人は上京したくなる作品だね。
調べたら原作は3部作で『営業ものがたり』ってのもあるみたいだし、森岡監督にはシリーズで撮って欲しいな。劇中作『心の中の不思議なタンス』(通称:ここタン)も。とは言え、『女の子ものがたり』がダントツだと思うけど。

・『上京ものがたり』オフィシャルサイト
・『上京ものがたり』予告篇

『カレ・ブラン』

京都みなみ会館で、ジャン=バティスト・レオネッティ監督『カレ・ブラン』を観る。

『カレ・ブラン』(2011年/フランス・ルクセンブルグ・スイス・ベルギー・ロシア合作/80min)


説明なく、どんどん進んでいくのだけど、途中から多分こういうことなんなんかな?って感じで分かって来る感じかな。あとは解説を読んでストーリーを追うというか。つまり、ブラック企業(社会)を表してて、そこから逃げる方法は自殺しかない感じで、現代社会で起こってることを意味してるのかな?コントラスト強めのダークな映像と、定期的にながれる放送とビープ音が怖いし、この社会を仕切ってるボスが見えないのがまた不気味やね。色味や映像的には好きな画やな。おもしれー!っちゅうタイプの映画ではないけど、そういうことが言いたいのね、って感じかな。この監督は、第1作目とのことで、次どんなん撮らはんのか気になるところですね。

・『カレ・ブラン』オフィシャルサイト
・『カレ・ブラン』Trailer

『ハナ〜奇跡の46日間』

京都みなみ会館で、ムン・ヒョンソン監督『ハナ〜奇跡の46日間』を観る。

『ハナ〜奇跡の46日間』(2012年/韓国/127min)


一見スルーしがちなタイプ(ポスターデザインも、予告の印象も地味な。ちょっと損してるかも)だけど、ベ・ドゥナということで、ちょと気になってた作品。1991年の卓球世界大会に、韓国と北朝鮮の南北統一チームとして出場することになり対立しつつも優勝めざして力を合わせて、、、って話で、実話を元にしたフィクションらしい。
乾燥は、号泣しちゃったね。1991年の話なので髪型やファッションがもっさりしてるし、ドラマ部分も臭そうな感じだけど、それが北朝鮮や韓国の雰囲気っぽくて、これはこれでアリやった。ペ・ドゥナ含む北朝鮮選手は最初無表情で国のために闘うサイボーグのような感じだったけど、段々打ち解けていって、これは北朝鮮のイメージだけど、それを抜きにすると普通にどの漫画やアニメ、ドラマに出て来るクールなツンデレキャラ(安易にツンデレツンデレ言いたくないけど)、なわけで。ただやっぱ北朝鮮という独特な事情の国が絡んでるので、そこがどうする事も出来ない切なさがあり、徐々に号泣しちゃったね。しかもエンドロールで実際の(本物の選手の)写真を出してくるもんだから、号泣してもうたは。登場人物のどのキャラも最後は愛着が沸いてくるし、分かりやすく上手くキャラを描けてるね。観て正解やった。

・『ハナ〜奇跡の46日間』オフィシャルサイト
・『ハナ〜奇跡の46日間』予告篇

・実際の当時の映像(結構忠実に雰囲気を再現してるね)

『立候補』

元・立誠小学校特設シアター藤岡利充監督『立候補』観る。

元・立誠小学校

『立候補』(2012年/日本/100min)


スマイル党総裁のマック赤坂さんを追ったドキュメンタリー。
300万円の供託金を払えば、立候補出来る選挙。マックさんの他にも泡沫候補と呼ばれるなか色んな思いで立候補する人々。政策や政治的なことは、正しい正しくないは別にして力のある巨大な政党(多数派)の怖さを感じたね。(正しい正しくないは別にして)1対多数の場合、どうする事も出来ない切なさとというか、無力感というか。でも、一人(少ないスタッフ)で超巨大組織に立ち向かう感じがドン・キホーテな感じで凄いというか。アーティストだね。映画のラストではちょっと感動しちゃうし、おもしろかった。観てよかった。
想田和弘監督『選挙2』も楽しみですね。1おもしろかったし期待してるのだけど、京都は9/21〜みたいですね。

・『立候補』オフィシャルサイト
・『 立候補』予告篇
・マック赤坂・政見放送(2011年・大阪府知事選挙)

『パシフィック・リム』

ユナイテッドシネマ大津で、ギレルモ・デル・トロ監督『パシフィック・リム』を観る。スーパーレイトショーの24:45〜回を観たので、空いててイイ感じ。

『パシフィック・リム』(2013年/アメリカ/131min)


うん、おもろかった。
滅茶苦茶お金掛かってるし、滅茶苦茶手間掛かってるね。贅沢に街を壊しまくりの雨降らしまくりの、単純に今の技術ってスゲーのな!って思った。未来の凄いロボなんやけどスタイリッシュにカッコつけた感じでなく、パイロットがコックピット内で、えっほえっほ歩いてる良いもっちゃり感が親しみやすいにゃろね。アニメやマンガ、ゲーム的な分かりやすい設定(べってべたな中国やアジアの表現だったり、各国のパイロットのキャラだったり)、を滅茶苦茶お金をかけて完成度上げて作った感じが、ストレートに楽しめたし、本当にやりたいことを予算惜しまずにやり倒した感じかな。日本の予算では作れないね。

井口昇監督がTwitterで (以下抜粋)
”パシフィックリム、本当に物凄く面白い映画だと思います。予算以上に愛に満ちているとも思います。だけど「こんなシーンを撮りたいけど予算的に断念するしかない」状況が多い日本映画界で作る立場の人間として、新たなハードルを与えられた気がして、楽しんでいるだけではいられませんでした。”

”「こういうシーンを実現出来ないなら、工夫で乗りこえよう」という映画の作り方をしている者として、パシフィックリムは「こんなシーンをやれたら面白いに決まってるじゃないか」という気持ちが常に横切った。今こそ僕ら日本の映画人がこれからどんなアプローチをするか真剣に考えるべきだと思いました”

”本日は脚本直し作業。撮影スケジュールに嵌めるため、長めだった脚本を短くするのです。つまり見せ場の一部を短くしたり、台詞を削っていく仕事です。昨日、沢山要素が詰め込まれたハリウッド大作を見た後にやるので、多少虚しくなるが仕方ない。日本で映画を作るという事は本当にこういう事なのだ。”

”ちなみにロボットものの映画企画はザボーガー以降、何個か出しましたが全然通りませんでした。もちろんパシフィックリム以前の話しです。日本の映画企画はそんな感じです。”

”俺達、日本でジャンル映画を作っている監督は決して右往左往している訳ではない。確実前進し苗が生えない地も耕して来ている!僕の場合は予算100万円のスカトロAVで無理矢理ドラマをやり、マシンガールの制作時は冷たい視線を浴びて作ってきた。その間僅か10年。あと10年あれば逆襲出来る!”


(前後の文脈もあるし、正確な部分は井口監督のTwitterを追って見て下さい。)というわけで、この予算で井口監督に作品を撮ってもらいたいし、観たいは!10年後の逆襲にも期待だ!!
そんなわけで、ちょっと話がそれちゃったけど、本編はギレルモ・デル・トロ監督の日本の特撮やアニメなんかへの敬意を感じる部分も多く、日本人的にも嬉しいというか誇らしいというか。単純明快に楽しめました。

・『パシフィック・リム』公式サイト
・『パシフィック・リム』Trailer

『デッド寿司』Blu-ray

井口昇監督『デッド寿司』Blu-rayが出ましたね。

『デッド寿司』(2012年/日本/92min)


というわけで、待望のBlu-rayが出ましたね。
井口作品と言えば、メイキングやコメンタリー、スピンオフが魅力(サービス精神)の一つなんですよね。エンドレスで何回も観ちゃいます。今回のスピンオフ『玉子寿司オブザデッド』も凄かった。松崎しげるさんはエエ声ですね。あんなことやこんなことになったりしつつ、他の井口組の役者さんは何か安心しますね。コメンタリー今回は本編じゃなくメイキングのみだったけど、デモ田中さんとパバーンメンバー(特殊造形西村さん、VFX鹿角さん)のコメンタリーはイイよね。個人的にアイドルや女優さんの入ったコメンタリーだとどうしてもそっちに喋らせようとして井口監督らも遠慮がちになるので、やっぱ気の知れた製作陣の遠慮しないコメンタリーが好きかな。
そんなわけで、井口監督の次回作『ヌイグラマーZ』が非常に楽しみです。

・『デッド寿司』公式サイト
・『デッド寿司』日本語版予告篇
・『デッド寿司』3D版予告篇
・『デッド寿司』Web版予告篇

・松崎しげる『寿司のメモリー』デッド寿司バージョン(作詞:井口昇)
・Fantasia2012 井口昇監督&武田梨奈インタビュー
・『デッド寿司』ワールド・プレミアム舞台挨拶

 

『めめめのくらげ』

イオンシネマ草津(ワーナー・マイカル・シネマズが改称したみたい)村上隆監督『めめめのくらげ』を観る。西村喜廣監督が監督補をしてたり、西村監督周辺スタッフで撮ってる作品だ。

『めめめのくらげ』(2013年/日本/101min)


純粋に良かったね。面白かった。
西村監督周辺の役者さんが出てるだけでニヤけちゃうし、キシケンさんはちゃんとキシケンさんやった!津田寛治さんの回想シーンでは頭が吹っ飛ぶんじゃないかとドキドキしつつ(いつもの大量の血やゲロはこの映画にはないよ)、しいなえいひさんも先生やし、どのキャストも登場キャラ(”ふれんど”っていう生き物)も魅力的やった。
子供向け夏休み映画感(悪い意味ではなく、ターゲット層が子供で観る自分がおっさんなだけ)の幼稚な感じではなく、ちゃんと入り込めた。子供達の人選や制服のデザインや髪型もちゃんとキャラクターとしてこだわってるし、ヒロインの娘(浅見姫香さん)が凄い存在感やった。この娘はこのまま何の問題もなく育っていけば美人さんになるだろうし、注目やね。他の子役も”ふれんど”のデザインとキャラを連動してて、捨てキャラがない(モブはモブで)と言うか、やっぱりキャラクターデザインがしっかりしてるから深みが出るね。”くらげ坊”もカワイイやん。ここは村上隆監督の持ち味だし、後半(若干ネタバレしつつザックリと)巨大な生物が出て来て歩きまわるんだけど、その色調や質感も良いし、この表現ってダメな映画だとチープになりがちだけど、『めめめのくらげ』は凄くこだわりを感じるしお金をかけてるってことでなく美意識(善し悪しのジャッジ)が当然ある人なので、ここも村上隆監督の持ち味なんやろなと思った。ソフト化されたら欲しいし、『めめめのくらげ2』もあるみたいなので、楽しみだね。

・『めめめのくらげ』公式サイト
・『めめめのくらげ』予告篇

宇治茶監督のスタジオへ。

『燃える仏像人間』宇治茶監督のスタジオに潜入してきました。

宇治某所の閑静な住宅街にあるスタジオ。
京都アニメーション(めちゃくちゃ動く画でお馴染み)と同じ駅にあるのが、また面白い。まさかこの地で対局するアニメーションが制作されてるとは興味深いね。
この机の上のスペースで『燃える仏像人間』が産まれたそうだ。
色々おもしろい話を聴けたので、その模様は後日まとめます!

・『燃える仏像人間』公式サイト
・『燃える仏像人間』予告篇
・宇治茶監督オフィシャルサイト

『燃える仏像人間』

宇治茶監督の『燃える仏像人間』を観る。
まずは、予告篇を観て欲しい。>>
そう!”劇メーション”だ。『猫目小僧』電気グルーヴ『モノノケダンス』PVでお馴染みの”劇画+アニメーション”の手法だ。

『燃える仏像人間』(2012年/日本/80min)


予告だけで、心を鷲掴みされるね!本編もおもしろい!
圧倒的な画力に、観入ってしまう。個々のパーツでは動かない劇メーションゆえの、それが映ってる瞬間はそのパーツを隅々まで観察・堪能できるのでイイね。本当に、各ポーズじっくり観てしまうので、宇治茶監督の絵のスライドショーを観てるような、絵を楽しめる映画だ。もちろん話もおもしろい。
そして、キャラクターのバリエーションにも驚かされる。いっぱい出てくるしみんな愛嬌がある。
あと、声優さんのスキルはやっぱ凄いなと思うな。すごくドラマチックで画との相乗効果が凄い。一発でこの宇治茶監督のファンになってしまった。これは、京阪神ではそれぞれ1週間上映っぽいので、見逃さないほうが良いですよ!

・『燃える仏像人間』公式サイト
・『燃える仏像人間』予告篇
・宇治茶監督オフィシャルサイト

『ダークシステム 完全版』

京都みなみ会館で、幸修司監督『ダークシステム 完全版』を観る。
SPOTTED PRODUCTIONS配給作品ですね。zine「SPOTTED701」出てて、ずっと気になってた作品。完全版になってやっと京都に来ましたね。SPOTTEDっていうと、今、『MOOSIC LAB 2013 京都編』が絶賛開催中だけど余裕がなくて全然観に行けてないなぁ。。。


『ダークシステム 完全版』(2012年/日本/113min)


面白い。ポスタービジュアルがこんななので、ヘリもののメカメカしたサイバーなものを想像しちゃうし、それで敬遠しちゃう人もいるかもしれないけど、これはこれでフリなので、コノ予告篇を是非観て欲しい。それだけで鷲掴みだ。
昔の特撮、漫画やアニメような暑苦しいセリフ回しやアクションを全然男前じゃない主人公がやってる中二感。自主制作感バリバリなんだけど、気持ち的に手を抜いてなくていいね。カット割りやエフェクトも。
あと、音楽がカッチョイイ。幸修司監督が脚本と音楽もやってるみたいで凄いね。
前半1、後半2の話からなる完全版なんだけど、ちょっと長いというか後半テンポが悪いというか、辛気臭く感じる部分はあったけど、この熱さは好きかな。この監督の他の作品も観てみたいな。

・『ダークシステム 完全版』公式サイト
・『ダークシステム 完全版』特報
・『ダークシステム』予告編Ver.02



それから、今京都みなみ会館ではあの悪魔のマシーンこと”サイオンジ クラッシャー”が展示されているぞ!通常アクリルケースに入っているのだが、スタッフに熱心に頼むと開けて見せてくれるぞ!1週間限定上映なので見逃さないで!!

「C・R・A・S・H・E・R!!」

『15歳、アルマの恋愛妄想』

京都みなみ会館で、ヤンニッケ・シースタ・ヤコブセン監督『15歳、アルマの恋愛妄想』を観る。”自慰ポスター”予告篇が問題というか話題になってたやつですね。

『15歳、アルマの恋愛妄想』(2011年/ノルウェー/76min)


先に書いた通り、エロい感じかと思ったら男子向けにエッチい描写を入れてるという感じではなく女子目線(男子に媚びた感じでなく)で女子の思春期を描いてて、ノルウェーのソフィア・コッポラな印象だね。小さい街の他愛もない出来事だけど、主人公らにしたら大きな出来事で、結構好きな感じ。主人公アルマ役のヘレーネ・ベルグスホルムも可愛かったし。ラストも結構好き。
対局の男子のDT目線でも、もう1本(もしくはスピンオフ)撮れそうやね。ノルウェーの涼しげな感じがムラムラした性の感じをカラッと爽やかにさせてるのかもしれないね。

・『15歳、アルマの恋愛妄想』公式サイト
・『15歳、アルマの恋愛妄想』Trailer

『ビル・カニンガム&ニューヨーク』

今年は全然映画観に行けてないねぇ。毎年200本前後は観てるのだけど、今年は100切っちゃうかも。。。
T・ジョイ京都リチャード・プレス監督『ビル・カニンガム&ニューヨーク』を観る。

↓ビルもおるよ。

『ビル・カニンガム&ニューヨーク』(2010年/アメリカ/84min)


やっと観に来れた。いや〜、おもしろかった。イイね〜。
他のスナップカメラマンやパパラッチと違ってポリシーを持ってて、アーティストを感じたね。
パーティーに行っても料理や水も一滴も飲まないと決めてたり、どんなに有名人だろうが良くなかったら撮らないし、タダでブランドのドレス着てるセレブに興味はない!て言ってたのがおもろかったね。自分で好き放題言える環境(小切手やギャラをもらわなかったり)を作って本当に好きで良いものだけを追い求めてるのが良いね。その社交的な人柄からもみんなから愛されてて、ちょっとウルッとする場面もあったり、誌面のレイアウトをしてたアシスタントというかデザイナー?との関係も孫くらい離れてるんやろけど、笑ろたわ。うん、良かった。

・『ビル・カニンガム&ニューヨーク』公式サイト
・『ビル・カニンガム&ニューヨーク』Trailer
・The New York Times Bill Cunningham “On The Street”


ビルの”On The Street”以外に、僕が見てるストリートスナップ。
The Sartorialist
CITIZEN COUTURE
Le 21ème
FACE HUNTER
Stockholm Street Style
TheUrbanSpotter
I’M KOO
ON ABBOT KINNEY
STREETPEEPER
STREETFSN
JAK & JIL
LEE OLIVEIRA

(最近はtwitterやFacebookでフォローしてると更新されるたびに流れてきてくれるので見やすいね)

『ポーとミーのチャチャ』

深夜に6ch(ABC)でやってたヤン・イーチェン監督・ジム・ワン監督『ポーとミーのチャチャ』を観る。タイトルに惹かれて。第8回大阪アジアン映画祭でABC賞を受賞した作品で、ABC賞の作品は深夜に放送してくれるよね。

『ポーとミーのチャチャ』(2012年/台湾/101min)


”17歳の双子ポーとミーは何もかもそっくり。身長も成績もバスケのポジションも。学校では誰も見分けがつかず、いつも物事はこんがらがってしまう。初恋をきっかけに、一人の人間として尊重してほしい姉のポーは、ある作戦に打って出る。フレッシュな台湾ガールが一人二役の大熱演!2012年台北映画祭グランプリ受賞の青春ラブコメは楽しめること間違いなし!”って話。

こういうアジアの青春ラブコメはわりと嫌いじゃないのよね。ヒロインは双子なんだけど、凄いそっくりだし集中して観てないと見分けがつかないんだけど、後から調べたらホアン・ペイジアって娘が一人二役やってたのね。そら似てるわけだ。ヒロインがカワイイだけで成功だね。

・『ポーとミーのチャチャ』公式Facebook
・『ポーとミーのチャチャ』Trailer