十三の第七藝術劇場で、瀬々敬久監督『ヘヴンズ ストーリー』を観る。
そう、アノ寉岡萌希さんが出てるヤツだ。
”七藝”
『ヘヴンズ ストーリー』(2010年/日本/278min)
この映画、上映時間が4時間38分あって『ポチの告白』や『愛のむきだし』よりも長い(途中12分休憩がある)プログレ的映画。
全体通しての体感時間は無茶苦茶長くは感じなかったけど、要所要所の間が無駄に長い!!各部分時間を使って丁寧に描き過ぎてて凄いもっちゃりしてて、観てて凄い辛気臭い。もうちょっと展開早いとこと長く使う部分とメリハリをつけた方がもっと双方が引き立つと思う。まだ仮編集段階のモノを観せられてるような?もうちょっと削れる余地がある(長いのは長くていいけど、1時間位短縮出来る程。どれかエピソードをなくすのではなく、ちょっとづつ長い部分を削ってけば)。ま、こう言う作風と言えばそれまでなんだけど、商業的な展開や劇場のタイムテーブルを気にせず時間をふんだんに使って好きなだけ撮りましたよ的な印象。元々エンターテイメント性を目指してないのかもしれない。
それぞれの登場人物がだんだんつながっていったりしてく感じは時間もたっぷりあるので無理な感じはなく良い距離・良い時間軸で良かったかな。カメラは8割方手持ちで揺れまくりの映像だったりクルーズアップするするのは、カメラと言うより肉眼で第三者が覗き見してるような魅せ方なのかね。これもメリハリだと思うし、作風(演出)と言えばそれまでだし。兎に角問題作ではありますね。
あと、好きな役者さん(菅田俊さんや諏訪太朗さんとか、他にもちょい役で沢山)がいっぱい出てました。菜葉菜さん(この方は年齢不詳だよね。公表もしてないみたいだけど、若い役も母親役もいけるし)も普段観ない感じの役で新鮮だった。
そして、やはり注目は寉岡萌希さんですよ!
個人的に子役時代(「ちゅらさん3」とかね)からこの娘は大人になったら美人になる!と目をつけてて中島丈博さん脚本の昼ドラ『偽りの花園』(ドロ沼愛憎劇ドラマ「真珠夫人」、「牡丹と薔薇」に次ぐ作品)の糸川ひかる役の時で”この娘は大人になったら来る!”と追ってるんだけど。現在18歳で、まだ10代の丸々した感じ(この映画でちょっと来るかも!って思って観たけど、もうちょっとかかりそうだね)なので、もうちょっと年齢を重ねてシュッとしてきたら美人になってきはると思います。現在の役的に割と陰がある役が多い(眉間にシワを寄せて困ってる顔が多い)のでブレイクするのは味が出てくる20代後半か30代前半(陰がある役がもっと浸透してきて)なんじゃないかと踏んでるんですが、どうでしょうか?逆に1回アホみたいに元気で突き抜けたコメディも観てみたいかも。単発で。
ますます期待です。この娘、来まっせ!
・『ヘヴンズ ストーリー』
・『ヘヴンズ ストーリー』 予告篇
・『ヘヴンズ ストーリー』寉岡萌希インタビュー