白石晃士監督『オカルト』を観る。
『オカルト』(2008年/日本/110min)
フェイク・ドキュメンタリーということで、最初どういう話か分かるまで集中出来なかったけど、方向や観方が分かってくにつれて引き込まれる。ラストは凄いチープだけど、結末が結末なだけにこれはフィクションですよということを印象づけするためって意味もあるのかもね。吉行由実さんの娘が”サトミ”って名前だったのが『発狂する唇』を思い出したし、狙ってたのかもしれないね。
普通の映画だと、映画側が観客に向かってどや!って感じで球を投げてきて、観客がそれを受けるみたいな感じだけど、フェイク・ドキュメンタリーだとストーリーは監督のさじ加減でこうなって欲しい方にいけるけど、ドキュメンタリー風で被写体を追いかける構造なので監督側も受けて的位置(実際は違うけど)にいる様な不思議な感じだね。うん、おもろかった。
・『オカルト』
・『オカルト』予告篇