黒崎園子『”enmity and mercy” 〜罰と慈悲〜』ということで、”村上春樹著「ノルウェイの森」を取り上げ、その日本語本、英語本、ドイツ語本を用いた作品を素材として、その内容に関する彼女自身の思いを、灸で焦がしていくという行為で、彼女自身の、内容に関しての思いを伝えようとしました。”
ということらしく、「ノルウェイの森」を読んで気になった文の横に、鉛筆で線を引くかのごとくお灸で焦がしてく。村上春樹の”男心”的な所に、お灸をすえる的な意味あいだそうだ。コンセプトもそうだけど、その焦がした人工的には作れない模様や焦がす作業が、小気味良い感じだ。