京都みなみ会館でユン・ジョンビン監督『悪いやつら』を観る。
『悪いやつら』(2012年/韓国/133min)
うん、おもろかった。みんな悪いやつらやったな。韓国ノワールもんは最後まで誰が勝つか分からない(容赦ない)からおもしろいね。若者が極道の世界に入ってくんじゃなく、公務員だったおっさん(チェ・ミンシク)が途中から入っていくのが一筋縄ではいかなく人間味があっておもしろい。っちゅうかチェ・ミンシクはおもろい俳優やはな。この人が出てる映画は観ちゃうはな。他のみんなもエエ顔してるは。韓国の80年代90年代前半当時の世界観は知らないけど、ちょっと日本のバブルの頃(よりちょっと前かな)にも近いものがあるんやね。ほんで、韓国特有の上下関係(1歳でも上ならお兄さんお姉さん言う感じ)や、親族の繋がりが独特だね。極道の世界だと尚のこと強調されるね。
あと、思ったのが邦画での人を殴る音って肉を殴ってる感じだけど、韓国映画は、肉を殴ってる音の中にちょっと堅いものの音が混じってて、それが骨感なのか独自の”痛み”があるよね。血の表現も黒が濃いめだし。ってなわけで、韓国ノワールもの観るともっと観たくなるね。