東京にて観た展覧会いろいろ。

東京都写真美術館にて『マリオ・ジャコメッリ写真展』

ジャコメッリは好きなフォトグラファーで分厚い写真集とか持ってるんですが、生の作品を観るのは初めてだったので感動。生と死をテーマにした作品もあり不気味な雰囲気もあるものの、どことなくコミカルさ(愛嬌)もあり。またコントラストの強いモノクロ作品なので、ダークファンタジーな様相をありながら余白の飛ばし具合がデザイン的でもある(ポスターにもなってるとおり、デザインしやすい余白)。
ジャコメッリたまりませんね。何必館あたりに巡回してくれないかね?

つづいて、同じく東京都写真美術館にて、
『アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密』を観る。

正直この人は知らなかったのだけど、雑誌「VOGUE」「Harper’s BAZAAR」の表紙なんかをやってたカメラマン。オリジナルプリントが経年劣化のため復元されてたので凄く鮮やか(まぁ、オリジナルと復元の善し悪しや本人が亡くなってるので意志はどうか分からないけど)で当時の雰囲気が生々しく感じれたので良かったし、当時の雑誌の表紙は当時の印刷具合のちゃっちい感じが良かったね。メイクやファッションで時代を感じたりしつつ。

行った日にたまたま、資生堂ビューティートップスペシャリスト、ヘアメーキャップアーティストの岡元美也子さんの展覧会関連レクシャーというかデモンストレーションがあったので聴講する。

普段こういうメイクの実演を観る機会がないので、新鮮だったし色々目から鱗な感じでした。
自分が女子だったら毎日あんな上手いことメイク出来る自身ないので尊敬しますね。モデルさんのメイクが仕上がる頃にはちょっと惚れそうになっちゃったしね。もちろん僕はメイクはしないけど、絵の人物のメイクに色々活かせそうだった。当たり前だけど骨格を無視したチークを入れちゃダメとかアイラインの描き方とか勉強になったなぁ。描き方の意識が変わったし、おもしろかった。

次、
南青山のIDOLにて『MARC JACOBS展』

過去のコレクションビジュアルやアーカイブ作品の展示。

写真撮影OKでした。

間近で本物が観れてゾゾッと鳥肌立ちましたね。

IDOLと言えば、是非トイレに行って欲しい。黒木仁史の野郎の作品が展示されてるよ。飾るとこに飾ると、心無しか良く見えるね。

次、銀座へ。
メゾンエルメスにて『パラモデル展 パラの模型/ぼくらの空中楼閣』を観る。

銀座のこんなビッグメゾンに小汚い格好で入るのに勇気いるね。しれっと入ったけど。
パラモデル展は過去に西宮の大谷記念美術館京都のに行ったっけ。
今回のは玩具要素は抑えめにストイックに洗練された都会な感じ?と巨大な少年の設計図(青写真)。定規を使って描いたような整頓された設計図にワクワクするような仮装空間の表現。圧倒的ですね。凄いね。

つづいて、同じく銀座のCHANELへ。CHANEL NEXUS HALLという同じビル内にある展示ホールで、『アウトランズ / アラム ディキチヤン写真展』を観る。

まず、入る前にショーウインドウのディスプレイの凝り具合やスケールが地方のCHANELとは一線を画して、鳥肌経ちましたね。そんなこともありつつ、会場へ。照明がライブやコレクションなんかに使うようなフード付きのごついやつで、それだけで圧倒されちゃったね。作品の方は淡くもありザラッとした質感のちょっとレトロでもあり、何か被写体女性とのプライベートな瞬間を観せられてるようなドキドキ感があったかな。Chiharu Okunugiの写真もあったね。

今回はこんな感じですかね。
いっぱい刺激を受けたのでした。

投稿者:

jumpei

イラストレーター。