ニコラウス・ゲイハルター監督『いのちの食べかた』を観る。
『いのちの食べかた』(2005年/ドイツ/92min)
食育系ドクメンタリーですね。ほとんどセリフも説明もなく、淡々と色々な動植物が”食べもの”になってく様を撮った作品。深夜にボケーッと観ちゃう感じだね。ショッキングな屠殺シーンもあったり。でも当たり前に全世界で”食べもの”になるものの前に繰り返されていること。個体差のある肉や魚が機械でキレイに”食べもの”になっていく。淡々と撮って正解だし、撮り方も真横、真上の定点や横スクロール(どの画面を切り取っても壁紙になりそうな)とカメラマンの人間味を排除してて、淡々と起こる事象にマッチしてるね。そして同じモノが複数(何千何万匹と)ある画だけで、ちょっとアート作品っぽくも見える画だね。ひよこが機械を流れていく様子はちょっとコミカルさ(ブラックだけど)もあったり。簡略化された工作機械の技術も凄いなぁ〜と思ったし。子どもに観せてトラウマを与えるのも必要だなと思った。(肉が食えなくなる子も出るだろうけど)
『眠れぬ夜の仕事図鑑』を観逃しちゃったのでソフト化されたら観たいな。