『ヘルドライバー』

京都みなみ会館で開催中の”SUSHI TYPHOONまつり”で、
西村喜廣監督『ヘルドライバー』を観る。
”SUSHI TYPHOONまつり”の中で一番観たかった作品ですね。
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『ヘルドライバー』(2010年/日本/117min)


いや〜凄かった。西村監督は作品を追うごとにどんどんエスカレートしていきますね。今回は西村映造の作り物も、鹿角さんのVFXの量がはんぱなかったですね。登場人物もこれまでで一番多かった(VFXの細かい人間たちも含め)かもしれない。
しいなえいひさんと原裕美子さんは顔立ちも何となく似てるし親子に見えるね。
そして、武器がまたカッチョイイ。日本刀の刃がチェーンソーになってて、これは『東京残酷警察』のコメンタリーで、西村監督がやりたいって言ってたのをカタチにしはったんですね。西村監督は、他の人がやろうとしない(出来ない)事を実際作っちゃって見せてくれる(構造的に無理なものもあるけど、ちゃんとやって見せてくれる)のがいいですよね。
あとは、これまでに西村作品やその周辺作品で共演した役者さんやいつもの面々がいっぱい出て来るので観てて楽しいですね。そういう繋がりを大事にしはるところも、西村監督井口監督の良い所ですね。

以前、キシケンさんに良い話を聞いたのだけど、西村監督曰く、特殊造形の作り物は、手間や時間、予算的にも一番最初に削られがちなので、おもっきりやる的なことを言ってはったけど、今回も自分が監督で自分とこで作ってるのでおもっきりやってましたね。主人公”キカ”は確か西村監督の娘さんの名前だし、劇中に出て来た”西村ハルカ”というプレートを首から下げてた娘は、多分西村監督の実娘じゃないかな?(どこにも書いてないので真相はわからないけど)だとしたら、凄い英才教育(エリート)なので、大人になったらおもしろ感性の娘に育つかもしれないね。
”SUSHI TYPHOONまつり”の4作品観たけど1番好き。やってる事は陰惨なんだけど観ててホッとするというか安心するね。


・『ヘルドライバー』

・『ヘルドライバー』Trailer
・SUSHI TYPHOON まつり 予告編

投稿者:

jumpei

イラストレーター。