『NINIFUNI』

京都みなみ会館で、真利子哲也監督『NINIFUNI』を観る。
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『NINIFUNI』(2011年/日本/42min)


真利子哲也監督の作品を観るのは『イエローキッド』(東京芸大大学院の終了製作)を観て以来。正直ももクロ目当てで前売りを買っちゃったところもあるが。
本編の内容は深く書かないが、観る精神状態的にネタバレするかもしれないので、これから観ると言う人は注意。

さて、本編の方だが予告篇の印象から重い感じなんやろなぁと心の準備をして望む。中盤までひたすら一人の男があちこち彷徨う描写でセリフもナレーションも全くない。これにどうももクロが絡むにゃ?と思いつつ、こんなけ引っ張るんやから最後どんな秘密があるのか、いっちょ観せてもらおか的なハードルが凄く上がったんやけど、うまくミスリードされたというか。まんまと術中にハマったかもしれない。短い映画というより、長めのコントやね。予告篇のコピー”42分の衝撃、1本勝負”はその通りやね。内容は書かないけど、凄い緩急がついてて、ラスト、スパッとエンドロールに行くのも上手いというか、え”え”っ?!ってなるというかポカーンとなるというか、曖昧な笑みを浮かべちゃったね。ラストの画(監督も「その1ショットが見たかった」って言ってる通り)が非常に印象的というか、起こってる状況に反して笑ってしまうというか。エンドロールのももクロの”行くぜっ!怪盗少女”の明るい感じが笑らってしまうし、この1ネタだと42分は打倒だし、非常に贅沢だね。なるほどな。
あと、ももクロが出てるだけでニヤけてまうはな。あかりん脱退前のZなしで、貴重な作品かもしれないね。あのラストの画はイイわ。

・『NINIFUNI』
・『NINIFUNI』予告篇
・『NINIFUNI』真利子哲也監督インタビュー

投稿者:

jumpei

イラストレーター。