三宅伸行監督『Lost & Found』を観る。
『Lost & Found』(2007年/日本/75min)
個人的に菅田俊さん好き(この人は渋いね。声も演技もね。ドスの効いたエエ声してはるは)だし、寉岡萌希さんに以前から注目してた(『ちゅらさん3』や『偽りの花園』で子役で出ててこの娘は大きくなったら来るんじゃないかとずっと注目している。)ので観てみる。75分と短いので1つの駅で起こるそれぞれの人の物語をコンパクトに描いてるけど、後半それぞれの問題が一気に丸くおさまって、そんな上手い事いかへんやろと思いつつ、まぁ全部が全部そんな感じだからある意味ファンタジー的な何か力が働いてるのかなと納得。
駅構内でアコーディオンを弾く人(凄い小さい駅なのにね。ちょっとリアリティがない様な)や盲目の女性がタップダンスをしてる他の乗客から脳内で色々空想する感じ等、表現は目新しくはないし、キャラクターの設定や人物同士の位置関係や距離感もちょっと荒い。電車内の4人掛けシートで寉岡萌希さんが1人電子辞書を使いながら拾った英語の日記を翻訳するシーンもあの内気あキャラでなおかつこっそり作業してるなら、普通電子辞書は結構距離のあり向いの席に置かず直ぐ自分の右に奥だろうし、若い駅員が勤務中に公務員試験の勉強してるのを、よく来る客の人物があの距離感で認識するのは不可能だし、あの人物の性格やその若い駅員との距離感的に注意するのはおかしい。また、菅田さんが階段から転げ落ちるシーンも、転がり始めの部分をもうちょっと切った方が上手く転けた感じに見えると思う。と言った感じでもうちょっとキャラ設定や状況設定は練れる感じだけど、この監督の長編デビュー作品とのことで、次の作品に期待だ。
菅田俊さんと寉岡萌希さんの組み合わせだと『地球でたったふたり』を観たいんだけど、近所のTSUTAYAもゲオにも置いてないなぁ。そして寉岡萌希さんと言えば『ヘヴンズストーリー』が非常に楽しみ(これも菅田俊さん出てるね。菜葉菜さんも)ですね。この映画4時間38分あって大阪は七藝で12/4〜だけど七藝のシートだとちょっとキツいし、京都シネマは2月だし、七藝行っちゃうのかな。
寉岡萌希さんジワジワきそうですね。まだ若いので丸々してるけど、もうちょっと歳を重ねてシュッとしてきたらもっとキレイになりますは。きますよ!