アルベール・ラモリス監督『赤い風船』(1956年)と『白い馬』(1953年)を観る。
まず『白い馬』。モノクロ作品。
モノクロが気持ちイイです。白が多め。絵本の様なストーリーで、出来事的には大したこと起こってないのに、あんな壮大な(メッセージ性の強い)ラスト?!えええっっ?!って感想。ファンタジーっちゃぁ、ファンタジーだけど映像にすると”ウソ〜〜〜ん!!”的な印象。ポジティブな表現なんだけどね。まぁ、ストーリーというよりは、子供の可愛さや映像美が魅力なんですかね。最小限のセリフで、少年の喜怒哀楽は音楽で表現されてて味があります。
続いて『赤い風船』。こっちはカラー。
このビジュアルや絵本はよく目にしますよね。子供の可愛らしさもあるし、当時のパリの街並が観れて良かった。赤いフードをかぶった双子?の子供が出てくるけど、可愛いは。
このラストも、また”えええっっ!!!”となった。説明はないし『赤い風船』単体で観たらそんな印象は受けないんだろうけど『白い馬』のフリがあるだけに、あの主人公の少年も、、、、?!ってことなんですよね?これまた絵本だとそんなことないんだろうけど、映像にすると(ポジティブに描いてるのが逆に)ショッキングですね。いや、そういう解釈ではなのかな?
2作共に、全然今でも(余裕で)アリです。
こういう子供の映画はイイですよね。「地下鉄のザジ」とか。
「運動靴と赤い金魚」系のイラン映画も結構好きです。