『変態男』

ヴィンセント・ラノー監督『変態男』を観る。
『変態村』に続く”変態シリーズ”第2弾みたいやけど、凄いタイトルやね。

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『変態男』(2006年/ベルギー=フランス/103min)


『変態村』の成功で、ベルギー括りと言うことで似た様な邦題付けてシリーズっぽくして売るパターンやね。監督は別の人やし映画の雰囲気は、このおどろおどろしいパッケージとは全然違って、学生が撮ってvimeoにでも上げた様な画質で、えらい画面も明るくてどっちか言うたらコメディの様な色調というか。もっとコントラスト付けておどろおどろしくしてもいいのになと思いつつ。最後はコメディタッチ(トランクの中で読書したり、くつろいでるし)やし。とはいえ、画質以外はキッチリ作ってて、観ながら疑問に思うことも、上手いタイミングで小出しにしてきて、個人的に上手いリードのされ方やなと感じたかな。

物語も主役の男も、そんなに変態ではない。ま、言ってしまったら犯罪系の映画の犯人はみな変態なんやけどね。こんなハードル上がるタイトル付けられちゃっただけに、損してて可哀想な感じはあるけど。”変態親父”くらいな感じかなぁ。
車のトランクで監禁するアイデアは新鮮やったかもしれん。『変態村』を期待して観ると、これじゃない!ってなるけど、悪くはない感じかな。『変態ピエロ』は観てるし、こうなったら『変人村』も観なアカンね。

・『変態男』

投稿者:

jumpei

イラストレーター。