京都シネマで、以前予告を観て気になってたアベル&ゴードン主演監督(他、脚本・製作・裏方なんでも)の『ルンバ!』と『アイスバーグ!』の2本立てを観る。
『アイスバーグ!』(2006年/ベルギ-・フランス/87min)
まず『アイスバーグ!』。イイね。2本とも色味から構図から演出、パフォーマンスが素晴らしい!直ぐ鷲掴みされる。どこを切り取っても絵になるし即CMに使える感じ。ロイ・アンダーソンをカラフルにして身体表現的なパフォーマンスを入れた様な作風。主人公の2人はベルギーのブリュッセルを拠点に道化師として活動してる2人なんだけど、それ以外の脇役(子供にお年寄り)なんかも、無表情あがらも、結構練習して(させられて)本番に臨んでる感じで、凄く計算されてる。構図も僕の好きな真横構図や、引きの画も手前のもの、奥のものと実に計算して配置されてるし、それが海に浮かぶ手前のヨット、その奥の防波堤、そこに乗り入れる車、そこから降りて来て海に飛び込む的な凄く緻密に計算されてるし、建物にしろ舞台上のセットの様な見せ方だし、映画というよりは舞台の”決め”みたいな演出やトリミングをしてるんだと思う。そして舞台ではなく映画(カメラなので遠近感や圧縮効果等)だから出来る面白い見せ方をしてる。画面からはけてくのとかね。
そして、5分間の休憩を挟みつつ。
『ルンバ!』(2008年/ベルギー・フランス/77min)
こちらは2年後に作られた作品。こっちはさらに完成度が上がってる。
こっちも冒頭のパフォーマンスで即やられる。これはなんか楽しい気分になるね。『アイスバーグ!』の船上のシーンもそうだったけど、車を運転するシーンも新しい手法ではないけど凄く面白く魅せてる。ちょっとブラックユーモアな部分もありつつ、画がやっぱ素晴らしい!この2人はちょっと注目ですね。DVD出たら絶対買いだは!関西ではもう京都シネマだけみたいだし、これ絶対行っといて損はないですは。
・『ルンバ!』Trailer
・『アイスバーグ!』Trailer
↓これルンバ冒頭の1シーン。こういう世界観。何かワクワクするでしょ?
・Orquesta Aragón – Son al Son from Rumba