TOHOシネマズ二条で、ウェス・アンダーソン監督『ムーンライズ・キングダム』を観る。
『ムーンライズ・キングダム』(2012年/アメリカ/94min)
1960年代の米東海岸ニューイングランド島を舞台に、12歳の少年と少女が駆け落ちしたことから始まる騒動を、独特のユーモアとカラフルな色彩で描いたドラマ。周囲の環境になじめない12歳の少年サムと少女スージーは、ある日、駆け落ちすることを決意。島をひとりで守っているシャープ警部や、ボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら、周囲の大人たちは2人を追いかけ、小さな島に起こった波紋は瞬く間に島中に広がっていく。って話。
良かった。まーね、ウェス・アンダーソン監督はお洒落やは。嫉妬するぐらい。
上手いなぁ。登場人物もファッションも小物もセットも、色調も構図もカメラの移動の仕方も音楽も、たまらんわ。画面の色んな所、観たくてセリフが全然頭に入ってこないくらいで、BGV的に流してずっと観てられるやつやね。どのシーンも静止画で切り取っても写真として画面が持つ感じ。お洒落やけど、すかしてなくてちょっとコミカルやし。ドリフっぽいニュアンスもありつつ。日本人ではこれは撮れないし、狙ってやってもあざとくなるし、日本の子役使っても小憎たらしい感じになるだろし。上手いは。2013年度のベスト10には入るわな。ヒロインの娘は、成長したら美人さんになりそうやね。
・『ムーンライズ・キングダム』公式サイト
・『ムーンライズ・キングダム』Trailer
・『ムーンライズ・キングダム』メイキング&インタビュー映像