テリー・ギリアム監督『バロン』を観る。
『バロン』(1989年/アメリカ/125min)
ミュンヒハウゼン男爵(ほら吹き男爵の冒険)の話。観ながら気付いたけど、これ昔観たことあったわ。『落下の王国』や『パンズ・ラビリンス』にも通ずるもんがあるかも。1989年当時の合成技術やファンタジーの表現、衣装も良かったなぁ。デザインだけじゃなく衣装の”汚し”や生地の”ボロボロ感”も今の映画だとキレイな”汚し”になっちゃうけど、この当時のは土埃で汚れてたりリアルにアンティーク感(博物館で観るような)がイイよね。衣装だけじゃなく小道具から建物の風合いもイイね。今の映画ではこれはもう出来ないね。同じテリー・ギリアムでも『Dr.パルナサスの鏡』的なキレイな質感(これはこれで良い)になっちゃうだろし。
良いファンタジーの質感だね。これはずっと観ときたい感じがあるは。おもしろかった。