その後、藤原章監督『ダンプねえちゃんとホルモン大王』を観る。
『ダンプねえちゃんとホルモン大王』(2009年/日本)
この日は藤原監督とダンプねえちゃん役の宮川ひろみさんの舞台挨拶があったのだけど、上映前(『ライブテープ』上映時すで居たかも?)に僕は一番前の席に座ってたら、後ろの席に藤原監督っぽい人が普通に座ってるなぁ〜と思ったら、本人だった。あと、おっさんばっかりの中にキレイな女性が観に来てるなぁ〜と思ったら、宮川ひろみさんだった。劇中のダンプねえちゃんは、べらんめい口調でかぶく男っぽい感じなんだけど、宮川ひろみさんご本人は華奢で女性らしい方でした。当たり前だけど。
藤原章作品を今回初めて観たけど、中々ビックリするね。
何ていうか、上手く説明できないけどテントさんを観てるような感じ?
上映終了後のトークで言ってらしたけど、どや?おもろいやろ!的にガツガツ笑かしにかかってくるんじゃなくて、一生懸命誠実に自分がおもしろいと思うこと、やりたいことを詰め込んだらこんなんなりました的な感じ。
アッサンブラージュ映画とでも言うべきか。例えば藤原監督が家族旅行で沖縄に行った時に撮った戦闘機や子供の映像素材なんかを映画の中に入れてたり、(これは結局本編では使われなかったけど)永六輔さんの公演会に行って、永六輔さんが喋ってるところを背に(無断で)役者さんにうなずいたりする演技をささて、悪の総統が喋ってるシーンにしようと隠し撮りしたり。ギリギリアウトなことやってる裏話が、おもろかったです。
あとは、本筋はあるものの、役者さんと話ながらどんどん変えてったり、スケジュールも週1や月1ぐらいで集まっての長期の撮影であったり、撮影日数に追われたり気にする事ない製作スタイルが贅沢でもあり、ザ・自主映画!って感じでした。デモ田中さんも出てるし、井口監督もカメオ出演してるよ。(あ!そうだ、『ロボゲイシャ』1・30〜みなみ会館上映決定したそうだ!!やったね!!)
そして、監督の包み隠さない控えめなトークや人柄(けど芯はある)も良かったです。観客から痛いところを突かれると効いてる顔をするし、おもしろかったです。貴重な存在だと思います。となると前作(三部作)『ラッパー慕情』と『ヒミコさん』も俄然観たいですね。
・『ダンプねえちゃんとホルモン大王』
・『ダンプねえちゃんとホルモン大王』予告編
・決闘の練習(花くまゆうさくさんが柔術指導)
・藤原章監督インタビュー