「ヘドウィッグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェル監督の新作『ショートバス』の試写会に行く。
ニューヨークのDUMBO地区のサロン「SHORTBUS」で起こるゲイカップルやいろんな人たちのストーリーで、映像的にかなり際どく、”ボカシ”が多々(たまに、たまがはみ出てたり。)入れられてるのだが、ボカシなし版は、多分相当パンチが効いてると思うが日本では無理なようだ。モロじゃなくボカシの方が逆に的なパターンもあるが、これはモロの方「おいおいおいおい〜〜」となるな。いや、ボカシ版を観ての想像だからつまり、ボカシの方が逆に的な法則か?ま、どっちでも際どい。
けど、描写は過激なんだけど、暴力やバイオレンス的なとんがった感じでなく、登場人物もあらゆるプレイ自体もなんか丸みがあるというか、たまに間に入るアニメーションのせいもありマイルドで柔らかな印象。
男女、男男、女女って性別じゃなく人間人間って感じで、全く不快感はないな。何かNYの人は、日本人よりも人間の精神的な部分での進化というか、先に進んでる感じがした。進化なのか、先祖還り(本能的な意味で)なのかは分からんが。俗に言うアダルト的なものやVシネ的な演技臭い芝居でなく、凄くリアルで自然過ぎて2,3回笑ってしまった。”恐怖と笑いは紙一重”の法則に近い。緊張と緩和のスレスレのラインを越えて笑ってしまったのだろう。(隣の席が、i.seedの橋本社長だったのだが、橋本っさんも笑ってた。)映画が終って試写室の灯りが付いたと同時に、観てた人らみんなでプレー的なものが始まるのか?的なドキドキなのか何なのかが、自分の中で密かに沸き立ってきて、40人足らずの試写室が一瞬ショートバスのサロンに感じた。よし!と腹をくくったが、すぐ現実にもどったけど。今、この映画をもっかい思い出すと、後味的にも良かった印象が残ってるな。もう1回観たいなこりゃ。公開は、夏だそうだ。
『ショートバス』
http://shortbus.jp/