色白な感じの人を描いてみる。いつもより明るめの色の紙にして、チークも薄めにしてみました。この絵に限った話ではないですが、ボクが使ってるコピックは、絵の具(種類や技法によって違いますが、アクリルなら塗り重ねが出来る。)と違ってもちろんマーカーなので色を紙に”染込ます”って原理なんです。なので薄い色の上には同系色の濃い色は塗れますが、濃い色の上に薄い色を塗っても色がのりません。なので塗れば塗るほど、色数が増えれば増えるほど深みが出ると同時に色も濃くなっていきます。すると、無意識にも足し算し過ぎてしまいます。ある程度はいいけど、人間なかなか引き算が出来ないものです。なので、その描き込みが本当に必要かどうかも考えないといけないし、意識しないといけないなと。料理の味付けと一緒なんですかね?少し数を描くと、どうしても唇はこの色をこの順番に塗って、この部分にはこの色を塗って、ってマンネリなカタチが出来てしまいます。ここにコレを塗ったら完成って変なカタチが出来たら描いてても楽しくないし、今度は今来た道をちょっとバックして、いらん要素を削ってまた、違う行ったことない道を探して進むって作業になってくるんですかね。描き込みだけでなくモチーフにしても画面に色んな要素を入れて空間を埋めれば画面がもつでしょうけど、絵を描く以上やはり最小限の要素でも勝負できんねんぞ!って事も言いたいし、そう言えるような物が出来るように日々意識していかないといけないですしね。と自分に言い聞かせて、、、と。素材の持ち味(アクセサリーやモチーフだけでなく、人物の個性)で。全部のせラーメンも美味いけど、素ラーメンでも勝負出来んねんぞ!ってラーメン屋みたいな?いや「この麺、生でも食べれるんですよ!」ってぐらいの? 何で、こんな話になってったのか分かりませんね。ま、いいや。そんな気分だったので。ちなみに、”2006.03.03”のmemoの目は左の絵の人のです。左の絵、勘のイイ方はこの後どうなるか、もう分かりましたよね?