”TOKYO SHOCKシリーズ”第三弾、原口智生監督『デスカッパ』のDVDが出たので一応購入。(”TOKYO SHOCK”シリーズと言うのは北米のソフトメーカー”メディアブラスターズ”が出資してスプラッターでビザールなアメリカ製日本映画を海外向けに作ったもの。第1弾が井口昇監督『片腕マシンガール』第2弾が西村喜廣監督『東京残酷警察』。元々日本で公開する予定で作られてなかったけど逆輸入されて大ヒットしたシリーズだ。)
なぜ、一応購入かというと、全くおもしろくないからだ。正直酷い(褒め言葉でなくそのままの意味で)けど、”TOKYO SHOCKシリーズ”ということで購入せざるを得ない感じですね。
『デスカッパ』(2010年/日本・アメリカ/85min)
で、公開当時劇場に観に行った(その時の感想はコチラ。かなり気を使って言葉を選んでいるな)んだけど、全然おもしろくなかったんだけど今回もう一度冷静に観てみる。が、やはり酷い(褒め言葉ではなくそのままの意味で)!1mmもおもしろくない!
なんか適当に作ってるというか、どぉ?バカバカしいでしょ?みたいな小手先のノリで作ってて凄いスベッてます。スタッフのコメンタリーを聴く限り、監督は自分の好きなことだけ力を入れて、それ以外のシーンは適当で、スタッフが「これはどういうことですか?」って聞いても”知らん!”って感じで投げやり過ぎる。。。全然責任感もない感じ。しかもその場で考えて適当にやってるみたいでそれが全然面白い方に転がってない。。。腹が立つのを通り越して呆れるばかりだ。
そんな感じで本編がしょぼいので抱き合わせ特典が”究極の豪華12大特典!!”みたいなことになってんにゃろね。本編+コメンタリ−2バージョン+スペインの映画祭公開時の 野次、歓声入りバージョン+アメリカ公開バージョンと本編だけで5パターンもあるので、本編1つ観るのに凄いしんどいのに5回も観ないといけないという苦行!ま、各技術スタッフのコメンタリーは、まぁ聴いてて良かった(スタッフ自体もこの映画どうかと思うみたいなノリだった)のがせめてもの救いかな。スタッフ自体もそれぞれ試したいこと(最近ではやらなくなったアナログな手法等)をそれぞれ好きに試してる感じやったし。
とにかくグダグダで酷いの一言かな。
こういうアホなノリをする時は井口監督みたく本気で全身全霊でやらないと面白くないし、あらためて井口監督は面白い!ということを再確認した感じ。公式サイトを見ても公開当時から中の人も力を入れてない感じだし、DVD発売が発売されたことも更新されてないし、公式の人らも愛情を持ててないのが伺い知れますね。これを面白く感じる人とは話(センス)が合わんだろうし、仲良く出来そうにないや。