『ラッパー慕情』

藤原章監督『ラッパー慕情』をようやく観る。
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『ラッパー慕情』(2003年/日本/93min)


『オカルト』のネットカフェ難民の江野さんの直後に観て、この映画もダメな3人兄弟の話なのでちょっとブルーな気持ちになりつつ。井口監督も出ててあの舌ったらずな感じがおもろい。本編よりも特典で付いてた井口監督のラップが面白過ぎだ。
作品の方はあまり説明がなく、多分こういうことなんやろな的に想像しつつ正直映像的にも技術や編集的にも凄い荒いし、画もつながってない(場面によって髪が伸びたり短くなったり。夜だったのが次の場面で昼でまた次の場面で夜だったり)し、悪く言うとこだわり(映像的な)がないし、良く言うと自由というか自然体なんだろうね。OKラインが凄いゆるいというか、逆にこのクオリティで終始いけるのが凄いし中々ないかもしれない。商業的な作品と言うよりは、ライフワーク的に作られてる感じ。これ用に撮ってない日常の映像素材も入れちゃえ的な自由な感じ。中々他にはないね。

・『ラッパー慕情』
・『ラッパー慕情』予告篇