『ヴィターリー・カネフスキー特集』

我らがみなみ会館ヴィターリー・カネフスキー監督三部作を観る。
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『動くな、死ね、甦れ!』(1989年/ソビエト)
『ひとりで生きる』(1991年/フランス・ロシア合作)
『ぼくら20世紀の子供たち』(1993年/フランス・ロシア合作)


『動くな〜』の続編が『ひとりで〜』で、『ぼくらの〜』は成長した二人を従えつつ、ストリートキッズや犯罪を犯した子供たちの少年院での様子等のドキュメンタリーで、この前2作の主人公だったパーヴェル・ナザーロフも現実社会で少年院に入っちゃってて、ドキュメンタリーなんだけど『ひとりで〜』のさらに続編の様な感じがした。全編通して感じたのは、主人公パーヴェル・ナザーロフはバカな男(役上も現実も)だなぁ〜と。ヒロインのディナーラ・ドルカーロワはエエ娘やなぁ〜という印象。前2作の役も可愛かったし、『ぼくら〜』でも凄い美人になってたし。

あと話的には、2人のイイ感じの話の合間に狂った全裸の人が出て来たり、ネズミに火をつけたり、豚を絞めたり。『変態村』を少し思い出したというか。ファンタジー的なことなのか精神的なことを表しているのか、中々ビックリするしグッと来た。あと、アフレコなのか動き以上に声がでかい!廊下で酔っぱらったおっさんが唄を歌ってたのだけどうるさ過ぎておもしろい。

ヴィターリー・カネフスキー監督はこの後、ドキュメンタリーを1本撮っただけで姿を消してしまったそうで、3部作目『ぼくらの〜』(93年)の後、今2人はどうなってるのか4部作目を撮って欲しいかったですね。

・『ヴィターリー・カネフスキー特集上映』公式HP
・『ヴィターリー・カネフスキー特集上映』Trailer


そして、我らがみなみ会館と言えば、
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去年開設された”みなみ会館大賞”の第2回が発表されてますね。
色んな映画人や著名な方にまぎれて、僕も2009年のベスト3(本当は4位まで書きました)を挙げさせてもらってます。一応みなみ会館で公開されたものだけで選んでみました。劇場に貼り出されてますよ。

みなみ会館以外で言うと、
『女の子ものがたり』が個人的には、2009年で一番だったかな。
あとは『不灯港』『母なる証明』(←今みなみ会館でアンコール上映してるよ)かな。


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「寺田めぐみさんの4コマもイイよね」