稲川淳二の怪談をBGM代わりに作業してる今日この頃です。
特に深夜ね。怖いけど。
で、ヤン・シュヴァンクマイエルの『オテサーネク』を観る。
これも名作(全部じゃねーか)ですね。
チェコの民話”オテサーネク”にもとづく寓話。子供のできない夫婦が木の切り株を子供の様に育てていったところ、えらいことになってく話。
自然の木(実際監督達がどっかの林に何種類もの木を切りにいって)を凄い滑らかに激しく動かしてて、キャベツのシーンは圧巻です。
これまた”食べ物”や”食べる”シーンの多い映画。作品全般通して、一つの見せ場でありテーマ(監督自身の幼少期のトラウマ)でもありますね。
短篇『地下室の怪』のセルフパロディと言うかリメイク的なシーンがあったり。今回、連続で作品を観ていってるので、色々気付くことも多い。
前作『悦楽共犯者』で警官役だったヒゲの男が父親役(スープの中にクギが入ってた演出は、その遊びなのかな?『ファウスト』の最後に出てくる警官も似てるけど、同一人物?別人?『Lunacy』にも確か出てたよね)で出てたり、本屋の店員の男が、今回警官役で出てたり。で、今『ファウスト』を観返してみたら、ラストシーンに出てくる男は、『悦楽共犯者』のニワトリの男(ボウズで後ろ毛の一部だけだ長い男)が登場してて、『ファウスト』の次作『悦楽共犯者』にリンクしててビックリ。おおお〜〜〜。って言葉ではややこしくて伝わらないかな。
奥さんのエヴァさんのアートワークもたまりません。