『三月のライオン』

『三月のライオン』を観る。
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これは大学か浪人の時に一回観てるんだけど、12、3年前?(公開は91年)なので、雰囲気ぐらいしか憶えてなかったかも。
廃墟の様な生活感のないマンションと、工事現場的な音(厳密には浅間山荘事件的な鉄球が壁を壊す音)の記憶があって、エヴァンゲリオンの綾波レイの住んでるマンション?のシーンを観るたびにこの『三月のライオン』を思い出します。
あと、
Laugh & Peace featuring 藤田陽子の”ちょっときいてな”のPVもね。
(で、映画観終わった後にもう1回観てみたら全然違ったけどね。)

近親相姦の話なんだけど、シュールで重たいのかと思ったら、全然ポップで笑えるとこもあったり。普通におもしろかった。
20年近く前の作品だけど、(画質が劣化してたり、若干だけ服装とか時代を感じるけど)全然時代遅れな感じではない。公開当時自体もあまり時代感や生活感を感じないからかな?
映像の色がまた良いんです。昼間だけど晴れてるのか曇ってるのか分からんような、黄昏というかセピアじゃないけど赤みを帯びた色味が良いですね。
ヒロインの由良宣子さんが、またカワイイイですね。この10年後に「発狂する唇」「血を吸う宇宙」に怪しい霊媒師役(凄い風格ある)を怪演されてて、同じ人と思えませんね。

この映画は、深夜にたまたまテレビをつけたらやってて、何気に観入ってしまって朝方観終わって「おお〜〜!おもろいやん。」って一人噛み締めて嬉しくなる系の映画ですは。