今日も透明人間もの。クラウディオ・ファエ監督『インビジブル2』を観る。
前作のポール・バーホーベン監督は、今回製作総指揮。
『インビジブル2』(2006年/アメリカ/91min)
2006年ということで、大分最近の特殊技術になってきたね。かなり技術が上がってるし、タイムトラベルにしろ透明人間ものにしろ作られた各時代の技術を観る事が出来て、比べるとおもしろい。本作は前作から5年後くらいで、登場人物はガラリと替わり1については以前こういう事故があったと言葉でチラッと触れるだけだけど年月が経っての続編ということみたいだね。そういうこともあり、透明人間研究も大分進んでいて兵器(兵士)として使おうとする域に。
撮影自体はCGももちろん多様してるけど、結構ワイヤーや棒で人物をしたりして人間に力を加えてるのを後から消す作業も多くしてて、それが結構上手い事見えない力を表現出来てるね。
前作は普通の人間やったのに超人的な力を発揮してておかしかったけど、今作は設定が元軍人の男が透明人間になってるので、戦闘力の高さはクリア。なんやけど車に轢かれたりビルの3階(4階?)から落ちたら動かれへん(死んでもおかしくない)のに普通に動くし、さらに雨なんか浴びたら痛ーてしゃーないと思うけどね。
盲目の人とのやりとりは良かったね。あと、ヒロインのローラ・レーガンは美人やった。
そんなわけで、透明人間ものは大体性格悪なって見えない敵と闘う恐怖方向になるね。それよりはもっとコメディよりのイタズラやエロい方が楽しくて好きかな。全部エロにしちゃうとAVでよくある感じになるんやろうけど。そういうエロ系じゃなくて、イエジー・スコリモフスキ系のヨーロッパの物悲しい雰囲気の変態系ので透明人間ものやっても面白そうやね。『アンナと過ごした4日間』みたいな感じで中年のしょぼくれたオッサンが何かのきっかけで透明になれるようになり、エロいことや好きな女性にイタズらしようとするけど、気弱な性格が邪魔してうまくいかなくて、最後は誰にも気付かれず車に轢かれて終わりみたいな感じで。どやろか?
まぁ、また何年後かに定期的に透明人間やタイムマシンものは作られてくだろうね。ちゅーかH・G・ウェルズは凄いね。