京都みなみ会館で大林宣彦監督『あの空の花 長岡花火物語』を観る。
大林監督の舞台挨拶付きだ!生で本物の監督を観れるとは!
『この空の花 長岡花火物語』(2012年/日本/160min)
いや〜、おもしろかった!個人的に今年のベスト5に入るかもしれない。
大林監督独特の演出や合成具合は、時代が変わっても変わらないですね。
映像的におもしろいし、そっちばっか気になって最初中々話しが入ってこなかったけど。このファンタジーというか詩的な感じは他の人(若い人)には撮れないし、大林監督はどうかしてますね(褒め言葉)。今、長回ししたがる人多いのに、間髪入れないセリフの応酬と細かいカット割り。160分あるのに凄い密度ですね。どういう演出と編集のしかたしてるのかメイキングが観たいですね。以前DOMMUNEの配信でチラッとメイキングが観れたけど、室内で歩くおばあさんがカメラの台車に途中から乗って動いたり、面白い撮り方をいっぱいしてたし。
全体の統一感は気にせずに思うことをバンバン詰め込んで魅せる感じは、何か山本寛斎さんあたりと同じパワフルさとド派手さを感じたかもしれない。
そして、戦争の表現も新しいというか、こういう魅せ方の方が逆に入ってくるかもしれないね。なので、小中学生の平和学習としても良い気がするし、こういうトラウマを与えるのアリかもしれないね。のちのち忘れられへんと思うし。
いや〜、おもしろかった。
で、大林監督の舞台挨拶の方は、”日本昔ばなし”の常田富士男さんみないなやさしい語り口でした。握手したても暖かかった。大林作品あらためて一から観ないとなと思いました。