『トーキョードリフター』

松江哲明監督、前野健太主演『トーキョードリフター』を観る。
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『トーキョードリフター』(2011年/日本/72min)


震災後の暗い東京の街で、前野健太さんが弾き語りをしながら彷徨うドキュメンタリー。前作『ライブテープ』(2009)ではワンカットで撮影してたが、今回はそういう趣旨とは違う感じ。
予告篇では松江監督が趣旨というか思ってる事を語られてるが、本編ではそのシーンや説明は特になく、淡々と前野健太さんが歌を歌っている。ので、観る前から意図を理解してみたけど。予告を観てない人は意味とか分るのかな?この街の暗さは東京以外の地方の人的にはちょっとピンとこない部分もあるかもしれない。地方だと夜中の2時3時になれば暗いし。ただ説明がない分、画面から情報を得ようとするので、観てるとコンビニの看板は消灯してるし、暗さの割に人が多いので、さほど夜中ではないのかなというのも分る。段々日が明けてくるけど(あいにく雨だったけど)、あのシーンは本当は太陽が出て来る想定だったのかもしれないね、曲的も(記憶が曖昧だけど、確か『あたらしい朝♪』だったと思う)。
ラストの日も明けてバイクで走ってるシーンは、松江監督っぽい答えの出し方?というか、松江監督流の震災後作品という感じで、良い清々しさがあったね。


・『トーキョードリフター』

・『トーキョードリフター』予告篇