青春Hシリーズ第22弾、佐々木友紀監督『鳥を見て!』を観る。
『鳥を見て!』(2012年/日本/100min)
これは、中々怪作(問題作)やなぁ!!
(ネタバレ注意)で書くよ。
後半、エヴァンゲリオンみたいなことになっとるなぁ。もしくは、寺山修司とかあの辺の時代の実験映像みたいなことをしようとしてるのは、分かるけどちょっと技術が追いついてない感じかもしれんね。闇雲に腐すわけじゃないけど、客観的に冷静な判断をすると、やろうとしてることは分かるけども、あまり効果的じゃない感じかもしれんね。
予告編含め、本編途中までフェイクというのか、途中で方向性を変えたのか(途中で丸投げしたようにも見える)真意は分からないけど。その前半部分(物語が崩壊する前)で、同じシーンを別アングルで3回流したり(3回目は何か第三者がいる様な目線やったし)、やたら数秒ごとにコマを割ってたり(カメラのRECボタンを連打してる様な) 、真っ暗で被写体が映ってないのにそのまま話つづけたり。こいう表現は例えば、タイムスリップもの、サイコメトリーもの、記憶障害もの、精神世界や記憶が錯乱してる的な表現であって、観ながら、ん?どういうこと?これは何かあるんかもしれんな?的な感じで脳内で予想を立てる。あの鳥好きな男子の妹も実は妹じゃなくて的なことを予想するが、何の説明もなくぶった切ってたし、あの妙な退いた構図での長回しも効果的とは言いがたい。
エンドロール後のメタ的世界の始まりも、声や口調で清瀬やえこさんやな!って分かったし。そこから急にオフショットの様なメイキングの様な、清瀬さんターンが始まる。まるで監督が3人ぐらいいて、それを合体させたからこんな事になったみたいな感じ?
まぁ、清瀬さんが普通にカワイイし、あれはあれで貴清瀬さんのファンになってまう感じはあるな。何か変わったことしてやろう感が滲み出てて、説得力に欠ける感じは否めない(奥に何かある感じもない)が。ええ?何コレ?ってビックリ(ポカーンとなった)はしたし、もう1回観てみたくなるな。どの時点で異変が起こって、、、みたいな感じで分析したくなるし、そういう意味では気になる作品ではあるね。非常に気になるね。否定はしないけど、ちょっとこれどう思う?って人に言いたくなるし、 問題作だね。もっかい観よ。まさか、こんなことになるとは。
ってのとは、別に、
七咲楓花さんのバードウォッチングでの、本格山装備の画(小柄な身体にでっかいリュックを背負わされて歩かされてる絵がカワイくもあり、おもしろかった)はイイね。七咲楓花さんも割と好きやった(結構ハードな作品が多い)し。あと、おしぼり工場は、先に観た『先生、おなか痛いです』で幼馴染みの男が働いてたトコと一緒やね。