『美女缶』

筧昌也監督『美女缶』を観る。

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『美女缶』(2003年/日本/61min)


うん、おもしろかった。自主制作的な学生が集まって作った様なチープな感じだけど、頑張ってアイデアや工夫でおもしろくなっている。勝手にエロい感じを想像してたら切ない感じで、終盤辺りで自分の中でこういうエンディングやろな的な予想を立ててる(こういう宇宙人、未来人、異世界人、超能力者とか人間じゃない人を好きになっちゃうと切ない別れがあるよね的な結論を出して)のだけど、もう一ひねりしてきたね。考えれば想像できた設定だけど、きれいにミスリードされたね。

そしてこれ撮られたのが2000年前半くらいなので、今観ると髪型、メイク、ファッション、携帯までちょっと時代を感じるけど、自分の大学時代と年代が同じくらいなので、ちょっとノスタルジーを感じる。風呂場で麦茶なんかを冷やす容器の中で金魚を飼う感じや色調もこういう世界観の映画流行ったよなぁと思ったし。ちゃんとしたメイクや衣装の人はいないっぽいので、登場人物の感じも垢抜けない日常チックな感じが逆に生々しくてグッとくるね。ユキちゃん(吉居亜希子さん)も普通にいそうな娘だしそこがまたね。

2005年に「世にも奇妙な物語」でセルフリメイクされたみたいで観たいなと思ったら、YouTubeにあったね(おっ、唯野未歩子さん出てる)。TVサイズでさらに短く行間もないし、オリジナル版の方が生々しくて好き。

・『美女缶』

オリジナル予告が見つからなかったので↓セルフリメイク版で。
・「世にも奇妙な物語」版 美女缶(1/3)
・「世にも奇妙な物語」版 美女缶(2/3)

・「世にも奇妙な物語」版 美女缶(3/3)