京都シネマで是枝裕和監督『空気人形』を観る。
初日の初回に行ったら、是枝監督の舞台挨拶があった。
感想は、「ペ・ドゥナ、ズルイ(反則や)は!」だ。
話は、ダッチワイフ的な人形が「心」を持ってしまうという話なんだけど、人形とペ・ドゥナの擦り合わせ(人形はペ・ドゥナっぽいし、ペ・ドゥナは人形っぽいし)が非常に丁寧で上手く作っている。って言うか、このキャスティング、ペ・ドゥナで大正解。色んな意味で日本人の女優さんでは難しいかも。
手塚治虫の「やけっぱちのマリア」や映画「マネキン」(←結構好きだった)もだけど、こういう元々人間じゃない人(宇宙人・未来人・超能力者なんかも)の話は、やっぱ切ないよね。この映画のテーマが”恋愛”というより”人間”という感じなので、先日観た想田監督の「精神」にも通ずるところがあるなと思った。
兎に角、ペ・ドゥナはズルイ!!