『愛の井口昇劇場 1988-2003』

井口昇監督作品集『愛の井口昇劇場 1988-2003』を観る。
『クルシメさん』『私とクルシメさん』『わびしゃび』『俺の空』『アトピー刑事』の短編が収録作品が収録されている。
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『クルシメさん』1997年/56分 <ニューバージョン>
昔の作品ということもあり、自主映画的な感じで荒い(ドラクエ3をやってからドラクエ1をやるような?)ので最初は”頑張って観よ!”感で観始めるけど、すぐに中に引き込まれる。感情を色々揺さぶられます。
好きだこれ。『恋する幼虫』のモチーフだとか。まだ観てないのでチェックせねば!

『私とクルシメさん』1998年/10分
「クルシメさん」の続編のような、スピンオフのような。
井口監督が主演の2人に『クルシメさん』どうでしたか的にインタビューに行き、物語に巻き込まれて行く感じ。唯野未歩子さん、タイプっす。

『わびしゃび』1988/36分
井口監督が好きだった後輩の女の子にカメラを持って会いに行ったセルフドキュメンタリー。これ、たまりません。被写体に35cmまで近づかないとピントが合わない接写レンズのぼやけた感じや光の加減。また、映像内で音がなくなったり、早送り的になったりするのは計算ではなくて偶然起こったことらしく神懸かり的な奇蹟が起こってます。MJの『DTF』もそうだけど、何か昔の思春期の映像や肉声にグッとくる今日この頃です。恥ずかしい物だけど、やっぱ記録することは重要ですね。消してしまいたい恥ずかしさをいかに超えるか。それを超えて残ったものは破壊力が半端無いです。
YouTubeで「わびしゃび」のさわりがちょっと観れます。

『俺の空(くう)』1999/10分 <ニューバージョン>
これまた唯野未歩子さん!タイプっす。出演は唯野さんと井口監督の2人のみの短編。?何かに出品するためにささっと作ったものらしい。「わびしゃび」の後なので井口監督、唯野さん好きなんかな?的に見えたり。デートっぽい感じが何かイイっす。

『アトピー刑事』2003/10分
これは「帰ってきた刑事まつり」の1作。井口組常連のデモ田中さんらが出てます。主人公は女刑事。完成尺10分。1分に1回はギャグを入れる。っていう条件にのっとって楽しんで作ったお祭り的な逸品ですかね。
井口監督の可愛い子が滑稽なことをするパターンはハズレなしですね。
属に言う、萌えやドジッ子的要素。グッときます。