『哀しき獣』

シネマート心斎橋で、ナ・ホンジン監督『哀しき獣』を観る。
そう、『チェイサー』の監督の新作だ。

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『哀しき獣』(2010年/韓国/140min)


いや〜、韓国映画はおもしろいね!容赦しないね!黒の使い方が独特だよね。
ちょっと設定だったり人の見分け(あの女の人とこの女の人は同じ人?的な)や名前(韓国のカタカナの名前が誰のことを言ってるのかちょっと混乱)がつきにくかったり、設定もちょっとどういうこと?って部分もあって、こういうことなんかな?って感じで大枠で理解。別に難解に作ってるわけではないので注意してみたら大丈夫なんやとは思う。あとは”朝鮮族”という位置付け・現地での意味合いは日本的にピンと気にくかたりもしたかな。勉強不足なんかもしれんけど。それ以外は、この手の韓国映画特有の容赦なく包丁や片手斧でバンバンいきますね(今回ハンマーは出なかったけど牛の骨?でどついてたね)。そしてミョン社長が強い!あんな人は敵にも味方にもしたくないね。あの人は怖ぇ〜は。

主人公は元々タクシードライバーなので戦闘能力がないけど、腹を決めて変わってくけどよくよく考えると他力本願というか運的な(運があるかって言うとないんやけど)部分でいっとるね。カーチェイスもカメラ振り過ぎてどういう状態かよう分らんかったけど、そういう手法っちゃぁ手法なのかもね。後々そのあやふやにするのが効いてくるんやけど。
でもまぁ、どうなんねんどうなんねんって感じでハラハラ楽しめたかな。これ観た後に、邦画やドラマを観たら、すんごいヌルく感じたよ。 そして、この手の韓国映画観ると、韓国料理食べたなるよね。金属のスプーンでカチカチいわせつつ、韓国海苔バリバリいきながら。


・『哀しき獣』

・『哀しき獣』予告篇