『劇場版 魔法少女まどかマギカ』前編・後編

T・ジョイ京都で、『劇場版 魔法少女まどかマギカ』[前編]始まりの物語 [後編]永遠の物語 を観る。

『劇場版 魔法少女まどかマギカ』[前編] 始まりの物語(2012年/日本/130min)
『劇場版 魔法少女まどかマギカ』[後編] 永遠の物語(2012年/日本/109min)


今回の劇場版観に来る前にTV版を通して観る。
TV版放送当時、正直4話くらい観て脱落してしまったのだ。個人的にシャフト作品は好きなんだけど、”あ〜、ひだまりスケッチの絵かぁ〜、ちょっとしんどいなぁ。。。”ってのと、よくあう魔法少女ものなんかな(まんまとダマされた)。とスルーしてしまった。で、今回TV版を観て、蒼樹うめさんの”ひだまりスケッチ絵”が異化効果で効いてるし、このキャラクターデザインにも愛着が沸いてくるね。一回脱落してる分、スタートが低いので絵の好き嫌いを越えた作品が良かった場合、振り幅がでかいのでヤラれてしまった。おもしろいなぁ。

そして、物語の壮大さに反して、え?これ全12話なん?!ってビックリするね。普通1クールでこんな壮大な世界観だと、12話じゃたらなかったり薄っぺらいパターンがあるけど、これは無駄がなくてビッチリ詰まってるな。良くあるのが、海水浴、夏祭り、学園祭的イベントが間に挟まって、またか!って感じだけど、これはそんな遊びがほとんどないし、全部のセリフや画に意味があって全て繋がるし、今回映画版で2周目観たけど(ストーリーを知ってるので)全部が伏線だね。よう出来たあるは。
で、劇場版はTV版の総集編だったんだけど、TV版が12話(1話20数分)の無駄エピソードのない研ぎ澄まされたものなので、前編後編計239分でもほとんど取りこぼしもないし、 239分でちゃんと事足るね。絵やキャラクターもキレイになってた。

普通の魔法少女ものの華やかでポジティブなものでなくて、その裏側の苦悩だったり女子の思春期のモヤモヤ(男子なのが悔しいくらい。とはいえ、作ってるのは男の人だし、男子にも女子のそういう部分に憧れる部分はある)した感じが何か見えたような、この上手く説明出来ない感覚が手でつかめそうになった(映画『エコール』でもその”何か”が一瞬つかめそうになった。数日でそれは薄れていっちゃうんだけど)ね。男子で言うDTの感覚に相対するもんなんだろね、それは。これは、まいった。
やっぱ流行ってるもの、みんなが良い良い言うものは、やっぱ良かったりするもんね。 食わず嫌いじゃなくのっかってみて善し悪しを判断しなアカンなと。損をしてるだけだし。
あと、劇場でエヴァQの予告篇観たけど、いや〜早く観たい!!

・『劇場版 魔法少女まどかマギカ』オフィシャルサイト
・『劇場版 魔法少女まどかマギカ』予告篇