フォトグラファー操上和美さんの初監督作品『ゼラチンシルバーLOVE』を観る。
んんんん〜〜〜〜〜、良くなかったかも。あくまで個人的な感想ですよ。
何かキメキメ過ぎて、カッコつけ過ぎというかちょ〜っと臭いかも。。。
フォトグラファー的な質感(壁の汚れや、水面のゆらゆらした感じの)の付け方や構図、物の置き方なんかのこだわりは感じるけど、何かあざといというか、ガチガチに作り過ぎてる感じ。意図的に生活感を消してるんだろうけど、それが良い方に働いてなくて、”そんなヤツ、おらんやろ〜!”的な、つじつまよりヴィジュアル重視なので、中身がないというか。
(あんな外から丸見えのブラインドはおかしい。)
キャスト的に放っといてもカッチョよくなりそうなのに。例えば、永瀬正敏がゆでたまごを食べるシーンがあるんだけど、そこでむせて鼻に黄身が入ってゲホゲホなったりしてキメキメの空気をちょっと抜くなりしたらバランスとれると思うけど。人間味ない人とある人の差をもうちょっとつけてもいいかも。
話は単純でフライヤーや予告で説明してる通りの話で、坦々とした系の映画で、登場人物の背景を細かく描いてないのが、ミステリアスで気になる感じではなく、何もなさそうな感じというか。まぁ、ビジュアル重視の映画という感じ。CMや短編的なものならそこまで登場人物の背景なんかを描かなくてもいいけど、90分だとラストで何かひねらないとちょっと間がもたないかも。大学生、いや高校生の頃に観てたらカッチョイイ!とか思ってたかもしれないが。どやろ?
とにかくガチガチのキメキメが鼻についてしょうがなかったかな。
あくまで、個人的な感想だけど。うん。
もっとおもしろくできると思う。
『ゼラチンシルバーLOVE』
2009/4/12 日曜日