イオンシネマ草津(ワーナー・マイカル・シネマズが改称したみたい)村上隆監督『めめめのくらげ』を観る。西村喜廣監督が監督補をしてたり、西村監督周辺スタッフで撮ってる作品だ。
『めめめのくらげ』(2013年/日本/101min)
純粋に良かったね。面白かった。
西村監督周辺の役者さんが出てるだけでニヤけちゃうし、キシケンさんはちゃんとキシケンさんやった!津田寛治さんの回想シーンでは頭が吹っ飛ぶんじゃないかとドキドキしつつ(いつもの大量の血やゲロはこの映画にはないよ)、しいなえいひさんも先生やし、どのキャストも登場キャラ(”ふれんど”っていう生き物)も魅力的やった。
子供向け夏休み映画感(悪い意味ではなく、ターゲット層が子供で観る自分がおっさんなだけ)の幼稚な感じではなく、ちゃんと入り込めた。子供達の人選や制服のデザインや髪型もちゃんとキャラクターとしてこだわってるし、ヒロインの娘(浅見姫香さん)が凄い存在感やった。この娘はこのまま何の問題もなく育っていけば美人さんになるだろうし、注目やね。他の子役も”ふれんど”のデザインとキャラを連動してて、捨てキャラがない(モブはモブで)と言うか、やっぱりキャラクターデザインがしっかりしてるから深みが出るね。”くらげ坊”もカワイイやん。ここは村上隆監督の持ち味だし、後半(若干ネタバレしつつザックリと)巨大な生物が出て来て歩きまわるんだけど、その色調や質感も良いし、この表現ってダメな映画だとチープになりがちだけど、『めめめのくらげ』は凄くこだわりを感じるしお金をかけてるってことでなく美意識(善し悪しのジャッジ)が当然ある人なので、ここも村上隆監督の持ち味なんやろなと思った。ソフト化されたら欲しいし、『めめめのくらげ2』もあるみたいなので、楽しみだね。