森下くるみさんの自伝的小説の映画化、
中町サク監督・脚本『すべては「裸になる」から始まって』を観る。
『すべては「裸になる」から始まって』(2012年/日本/80min)
う、う〜〜〜、、、おもしろくないね。薄っぺらくて全然原作の良さが出てないね。チープなピアノのBGMに、たまに出て来る白塗りの舞踏家(イメージ的な回想シーン)に、メタフィクション的な劇中内で映画を撮ろうとしてる設定が全然効果的でないし、何でこんなことになったんやろね。
元AKBの成田梨紗さんという人が森下くるみさん役なんだけど全然タイプ・キャラが違うし、元AKBの人の濡れ場をウリにしてて、そんな要素を求めてるんじゃなくて、もちろんAV女優の仕事なので現場のシーンは必要だけど、ストーリーに添ってあればいいんだけど、割と絡みのシーンもサービス的に盛り込もうとしてて、そうじゃなくて、もっと地元のシーンやスーパーに就職してるシーンや、家族のシーン、”AVクイーン”に登り詰めていくまでのシーンを描いて欲しかったのに会話でサラッと済ましてるし。。。両親のケンカのシーンもちゃんと家で撮って欲しかったし、あの泥んこの畑でちゃぶ台囲んでるのは何のファンタジー感もないしチープにしか感じない。90年代のVシネかTVの再現映像サイズのまとめ方。酷いねぇ。。。ダメだこりゃ。
森下くるみさんは、多分この映画に関して善し悪しどうこう言わず(プロモーション的に過剰に褒めることもなく)淡々と観はるんやろなぁ。
これ系で成功してるのは、みひろさんの自伝的小説の『nude』(こっちは原作読んでないけど)。 予想外に感動したし、主演の渡辺奈緒子さん(個人的にみひろさん本人よりもイイ!)が非常に良かった。テニスコーツの曲もバッチリ合ってたし。